果てしなき渇き (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 3053
感想 : 416
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796658393

作品紹介・あらすじ

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。一方、三年前。級友から酷いイジメにあっていた尚人は助けてくれた加奈子に恋をするようになったが…。現在と過去の物語が交錯し、少しずつ浮かび上がる加奈子の輪郭。探るほどに深くなる彼女の謎。そして用意された驚愕の結末とは。全選考委員が圧倒された第3回『このミス』大賞受賞作品。読む者の心を震わせる、暗き情念の問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 中三春、読了。
     だんだんと暗い真実が見えてくる小説です。個人的には好きだったけど、暗い話が苦手な人にはオススメしません。

  • 気分が悪くなる物語
    第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品
    映画にもなった作品ですが、よく、これを映像化したものです!
    暴力+いじめ+レイプ+ドラッグ+売春+殺人などなどダークな世界が満載のバイオレンス+ミステリー

    ストーリとしては、
    部屋にドラッグを残して失踪した娘加奈子を追う、元刑事の父親の藤島。
    娘を追いかける藤島の狂気が恐ろしい。
    暴力、レイプ、ドラッグ、拳銃何でもありです。
    そして、徐々にあきらかになる娘の輪郭。さらに深まる謎。
    娘はいったい何者なのか?
    今も生きているのか?
    救い出すことができるのか?

    一方、三年前の物語も並行で進みます。級友からいじめにあっていた尚人は自分を助けてくれた加奈子に恋心を抱きます。加奈子を慕って参加した場所で待ち受けていたものとは?
    ここからも加奈子の正体が徐々に浮き彫りになっていきます。

    どちらも、これでもかというぐらい残虐で嫌悪感満載のシーンが続きます。そんな中で、登場人物のだれも理解ができません(笑)みんな狂っています

    そして、いよいよ衝撃の結末へ
    といった展開です。

    グロが好きな方にはお勧め
    一般の方にはお勧めしません。

  • 18禁の内容で、当初予想していたイメージをはるかに振り切る内容で…
    読み手の好き嫌いがはっきり分かれる一冊だとおもいます。

  • 主人公(父親であり元刑事)がかなりクズで驚いた…

    父親が行方不明の娘を探すストーリー、とザックリ捉えていたので、主人公があまりにも酷くて辛かった。

  • 2020年11月20日読了。失踪した娘を追う元刑事の藤島は、自分の知らなかった娘の真の姿に迫ることになり…。第3回「このミス」大賞受賞作。暴力的でハードボイルド調なグイグイ来る展開に引き込まれあっという間に読んでしまった。魅力的な筋書きながら「真相がわかる驚き」「あっと驚くどんでん返し」に振るのではなく、主人公が暴力と欲望の闇に堕ちていくプロセスに注力しているのがなかなかおもしろい、「読む人を選ぶ」とある通り私の相方はこの話は受け付けなかったよう。読んでいる間はそれほど気にならなかったが、高校生たちのアングラ組織やヤクザ、地元の有志たちが所属する闇クラブなどの描写はいかにもフィクションのようで現実感がなかったり、娘が闇堕ちした理由も「わからんでもないが、そこまでなるか…?他人を巻き込むなよ…」と思ったりもする。

  • 子どもの虐待、暴行が加わるだけで胸糞悪い小説になることは絶対的。タブーな作品であることは間違いないが、だからこそページを捲る手が止まらない。物語の推進力は爆発的で、系統としては我孫子武丸の作品に近似かな?主人公の藤島が狂気の沙汰にあり、退廃的かつ暴力的で自己中心的な全く共感を寄せられないという点でユニーク。手で顔を覆いながらも、指の隙間からチラッと覗き観たくなるような、怖いもの見たさという人間の心理をついているなあ。

  • これはすごい。何がって主人公のくずっぷりが。
    失踪した娘を探す、元刑事の父親と聞くとカッコいいが、
    娘がギャングや反社とつるむようになったのは、主人公が娘を犯したのが原因、しかもその記憶を途中まで忘れている。
    離婚した元カミさんは犯すは、敵対する殺し屋の奥さんを子供の前で犯すはというくずっぷりで、最後は死ぬのかと思ったら、ヤクザの殺し専門の組におさまってしまう。最後に突き止めた、娘の所在は・・・、すでにだいぶ前に中学校の時の先生に殺されて埋められていたと突き止める、で、その先生も打ち殺す。
    まったく救いもない、清々しいほどくずのまま終わるので、大抵の小説は最後の報いを受けて死ぬパターンだから、これはなかなかないパターンではないだろうか。

  • 元刑事の父親のゲスっぷりに、娘のしたたかさも加わり...本気で娘の行方を心配しているのかと思っていたら、まさか娘にまで...と救いようの無い話。
    嫌いじゃないけど、おすすめしにくいかな。

  • コンビニで起きた3人の強盗殺害事件の発見者となったのは不祥事で警察をクビになった元不良刑事、藤島。その一方で彼は離婚した妻より娘の捜索を依頼される。

    調べが進むに連れて、明らかになる娘の裏の顔。それに応えるように藤島も裏世界にどっぷり浸かっていく。職を捨て、元の同僚を欺き、銃を手に入れ、麻薬にまでのめり込む。

    ミステリー作品というよりは、救いようのない悪人が堕ちていく様を描いたピカレスク小説。登場する人間全てに救いはなく、読んでいて鬱になる。現代で太宰治がミステリーを書けば、こんなカンジか。

  • 別に面白いオチもないし、ミステリーとして出来上がっていない。ただのアウトロー。最後になにかあるかなあと思って読み終えたけどつまらなかった。ただグロテスクと綺麗な女が好きな人が書いたって感じ。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2022年 『煉獄の獅子たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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