ラム&コ-ク (宝島社文庫 589)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796660143

感想・レビュー・書評

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  • 偶然がバカらしい程のシチュエーションで上手く事が運んでしまう·····もう!!笑った笑った(笑)
    これは、東山サン作品を好きな人にしか分からないかも知れない。

    冴ちゃんのクールなのに親父がヤラれた時の豹変ぷりはカッコイイし、怖い物知らずの、お子ちゃま的な礼も可愛いし
    周到に考えているようで結局は、お気楽的なやり口の中国人たち。

    わちゃわちゃして、何が何だかのエンターテインメント!!
    これは、分かる人しか楽しめない作品·····かも(笑)

    私は好きです。

    1番笑ったのが本編より著者あとがきかも知れない。

  • 色々残念な登場人物が走り回っている
    比喩や日本語がちょっと変わっていて面白い
    Ram Coke もっと貪欲にいこう

  • 日中台湾人の登場人物が、黒い金をめぐって戦う。もっともっとエログロが欲しい。

  • キーナーズ最高。レイとクリスがやってくるぜ!が決まる。登場人物全員キャラ立ち過ぎで、なぜ映画化しないのか全く分からない。最初から最後までずっと楽しい、東山さん作品で迷ったらまずはコレ!オチもいいですよ!

  • 最近の少し小難しい話より、
    初期のリズミカルで、
    頭の悪い登場人物がイキイキと活躍する
    話が大好きです。

  • 礼と冴が 父親が同じの異母兄弟。
    父親/新納壮一郎は 墓石屋で、中国に進出することを考え、
    礼と冴に 中国語を勉強するようにと言う。
    冴は、指を子供の頃に切り落とし、今はホストクラブにいる。
    礼は、幼なじみの殺し屋兄弟の仲間で、牢屋にぶち込まれている。
    父親の権限が強く 息子たちに、有無を言わせない威厳がある。

    羅偉慈は、大柄なオトコで、短気、15年前に密航船で日本に渡る。 
    林傑は、元警察官であったが、事件を起こして同じように日本に渡る。
    羅偉慈と林傑は、瀬川と言うボスの高利貸し取り立て屋を15年ほどしている。
    瀬川には、中国語を教える 大友翔子という孫娘がいた。

    中国人、羅偉慈と林傑は、
    呉富貴の情報に基づいて、瀬川の地下銀行のおかねをぶんどろうとする。
    呉富貴は、翔子の元カレだったと思い込んでいる。
    翔子の授業中に因縁を付けて、瀬川のおカネのあり場所を探ろうとする。

    礼と冴は、それを防ごうとするが、
    文体が独特で、比喩の言葉が多く、日本語らしからぬ日本語で、
    綴られているが 読みやすく ときどき にやりとする。
    羅偉慈は、クルマの中で翔子をレイプしようとして、ヒーターで
    ちんぽを焼かれてしまうところは、まぬけそうである。
    翔子はクレーンを動かしたいという思いに
    礼は応えてやるのである。なんといっても、礼は翔子に気がある。
    テンポの速い 物語だった。

  • 作家自体は売れてるのか売れてないのかよくわからない位置づけ。
    作品は、裏金をめぐる銃あり誘拐ありのよくある犯罪映画っぽい構成。あ、だから読みやすかったのか!(笑)映画ネタとかをちょこちょこ挟むジョークのキレも好き。
    しかし、作家の経歴に「台湾生まれ」「大学の中国語教師」「中国人犯罪者の通訳」と、この本の登場要素と合致しまくる。中途半端なドカチン知識も、多分職歴から来てるんでしょうね。

    個人的には、登場人物の年齢層が20後半~30後半(ヒロインは33歳w)と高めな設定なんだから、もうちょっと年くった描写を
    期待してしまった。服役してたという設定があまり生きてない気がするし、翔子とかは20前半でもイケるだろw

  • 直木賞受賞のほうは読まないぞ、の意味のないひねくれた気持ち。でも楽しかった。ヒロインのキャラがだいすき。

  • なんか非現実的すぎる……。
    でも面白い。
    まさに東山作品では?

  • 墓石販売業を営む新納家。独断で中国進出を決めた父親に命じられ、礼と冴は幼馴染みの大友翔子が教える大学で中国語を習うことになった。一方、密入国者の林傑と羅偉慈は、瀬川公平のもとで高利貸しの取立て屋をしていた。瀬川が仕切る地下銀行の隠し金を奪うため、孫娘の翔子を利用しようと大学に乗り込んだ。礼の親友で殺し屋クリスも加わり、欲望まみれの奴らが闇金争奪戦を繰り広げることに。

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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