チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)

著者 :
  • 宝島社
3.73
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本棚登録 : 10850
レビュー : 1093
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796661614

感想・レビュー・書評

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  • ミステリとして最高峰の出来なのはもちろん、細かい描写がしっかりしていて、極上のエンターテイメントに仕上っている。

    作者は現役の医者ということで、手術の描写や医療関係の表現が緻密なのは当然としても、容疑者の割り出しに利用されるロジックが秀逸。対象に接する際の態度をアクティブフェーズとパッシブフェーズの2つに分けて、ディフェンシブトークとオフェンシブヒアリングを組み合わせ(役割分担)することで相手の本質を分析してゆく。ときに攻め込み、あるいはさっと躱す。

    また、文庫本で上下で読んだ私のような人間は、本当にラッキー。
    上巻で主人公だと思われていた、病院でなんとなくうまく立ち回りながらも事件に巻き込まれた愛すべき隠れ熱血漢の田口はなんと、賢いワトスン役だった!下巻で投入される論理モンスターのぶっとんだ天才ホームズ・白鳥はあっという間に主役の座をかっさらい、まさに火の鳥のようにあそこにもここにも火の手があがる。そのパワーたるやすさまじい。切って、ちぎって、投げる投げる投げる!!!

    あーもう、ここで解説なんか読んでる暇があったら、さぁ財布を持って本屋へ行こう。
    日本人でよかった、今の時代に生まれてよかった!作者の文章をそのまま生で読めて、時代を感じられる幸福。

    うぉおい神様、海堂サマ、このサイコーの本を生んでくれて、ありがとう!




    ・・・・まず、読め!

  • 面白くてスルスル読んだ。医療従事者の方々と医学科学の力てすごいね…心臓をあーしてこーしてそうなるて…

  • (上下巻共通)
    評判に違わぬ面白さ。
    リーダビリティも良いし、キャラクターも良い感じ。
    ま、推理小説的にフェアかどうかは意見の分かれるところでありましょうがね。(^^;
    とにかく、細かいところに気を遣って書いている印象です。
    ちょっとした会話とか、大学病院内の政治闘争とか、手術描写とか、退屈になりそうなところが退屈にならないというのは、この手の専門的な話を書く上で難しかったのではないかと思います。
    TV ドラマ版は見ていないので特に触れませんが、劇場映画版はそういった細かいところがざっくり削られている感じ。
    劇場版で「なんだか期待より面白くなかったかも」という人は、是非原作を当たってみてはいかがかと思います。

  • 映像化もされて人気になっているのに、今まで未読だったので手を出してみました。いや、これは確かに読んでいて面白い。チーム・バチスタと呼ばれる心臓手術のスペシャルチームで突如術死が相次ぐ謎に、不安定愁訴外来の精神科医が得意のヒアリングで臨みます。

  • 読む本がなくなったので再読してみた。
    やはり面白いと思う。

  • どいつもこいつもキャラ濃すぎ!!→ 火 喰 い 鳥

  • そこまで引き込まれる展開ではないが、読んでいて、確かに面白いと感じる。現役医師の作品ということで、病院内部の動きが目に見えるようだ。

  • (文庫本:下巻の方にコメントを記載)

  • 人気作家として四作品目「イノセントゲリラの祝祭」が出版され、「チームバチスタの栄光」映画化の時期にぼくはこの本をコンビニで購入した。

    当時(というか今もそうだが)人がおもしろいと騒ぐものを避けていたので、海堂シリーズがなんぼのもんと思っていたが、何気に本作を手にとって立ち読みし、ものの数分で購入を決めた。

    そのくらいおもしろかった。正確に言うと、立ち読み程度で映像が頭に浮かぶ海堂さんの文章力に惹かれた。

    それからは毎晩寝る前に「あと1ページあと1ページ」と睡眠時間を削って読破したのを覚えている。

    実は2010年7月時点で海堂シリーズで読んだのはこの「栄光」と現在読書中の「ブラックペアン」のみ。 これから少しずつ他の海堂ものを読んでいこうと思う。

  • いや~面白かったです!私は医療、物理、数学、生物に関する小説がもともと好きです。本書は現役の医師が書いた小説だけあり、非常にリアルでかつエンターテイメント性が高いです。一昨年歴史小説にはまったように、今年はこれを機に医療小説にはまりそうです。病院とあまりかかわりがない私は、手術などテレビドラマでしか観たことがなく、未知の世界の臨場感が伝わってくるところや、病院内のどろどろとした人間関係・上下関係・権力争いが人間くさくてぞくぞくするのです。
    ジャンルはミステリーではありますが、大どんでん返しトリック系などを読みつくしているミステリーファンには物足りないかもしれません。私はこういった、シンプルで人間に焦点が当たっている小説のほうが面白いと感じます。
    手術シーンは人の命が掛かっているだけあり、手に汗握る緊張感があります。
    各キャラクターが鮮やかに描かれており、この小説の魅力となっています。ただ、白鳥氏は少々やりすぎ感はありますね。主人公の田口氏と探偵役の白鳥氏はシャーロックホームズとワトソン博士みたいな補完しあう名コンビで、このコンビシリーズが数作品続いているようです。ぜひ読みたいと思います。
    この作者は業界屈指の速筆だそうで、ファンにとってはうれしいですね。医療物といっても、専門用語も少なくとても読みやすいので、今後海堂氏の作品を手にするのが楽しみです。

著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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