科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)

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  • 宝島社
3.10
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レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796662918

作品紹介・あらすじ

いま日本国中でCO2の排出量をゼロにしても気温はたったの0.00004℃しか下がらない!?データが証明する「地球寒冷化」の予兆、そしてかならず訪れる「人口問題」と「石油の枯渇」人類は生き残るために何をするべきか。

感想・レビュー・書評

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  • 第一章63ページだけまとめて百円で売った方が、筆者にも読者にもためになったと思う。第一章では、二酸化炭素は地球温暖化への影響が少なく、むしろ寒冷化に向かっていることをデータを元に解説している。地磁気の影響や、過去周期的に寒暖を繰り返していることなど、結構興味深く読んだ。特に中国が寒冷期とそれに伴う飢饉により王朝交代を繰り返してきたという話はなるほどと思った。
    しかし、第二章からがらりと変わる。畑違いの分野について誇大な想像と主張を広げる筆者に総ツッコミをすることが、読者の仕事になりますw著者紹介を見ると筆者は理系の学者のよう。それが政治経済に口を出すようになったからまあ大変。正直読むのが苦痛だった。石油枯渇の問題から民主主義、人工抑制と色々な話をして最後に地球温暖化に戻ってくる。最後の段階では地球温暖化が単なる一例として取り上げられており、無理矢理繋げました感が否めない。間を挟む筆者の主張も根拠に乏しい、もしくは要因を限って推測している部分が多く見られ、心の中で何度もツッコミをしてきた。反論材料をあげようと思ったが、それさえ馬鹿らしい。
    第一章は地球温暖化二酸化炭素説に対する反論であり、なかなか興味深く読めた。二章以降はツッコミ力を鍛えるための文章のかたまりです。専門外の分野に迂闊に手を出すとどういうことになるのかの、いい教訓となったでしょう。てか編集よ、後世まで読まれる本にする気がさらさらないだろ。

  •  
    ── 丸山 茂徳《「地球温暖化」論に騙されるな! 20080808 講談社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/479666291X
     
     Maruyama, Shigenori 地質学 19491224 徳島 /東京工業大学教授
     
    (20170727)
     

  • 温暖化に関しては、太陽活動要因説。ただし、著者は、東京工業大学大学院理工学研究科教授で、地質学者・地球惑星科学を専門とする。その意味で、石油の重要性とその枯渇問題の方が鋭い問題提起の感。逆に言えば、温暖化論は叙述が説得力を欠き、正直なところソースを開陳してもらわないと???の感。なお、経済力は人口増減とは無関係との論も張るが、少なくとも著者の専門性に期待する領域ではない。

  • 地球磁場と温暖化の関係を示唆する科学的なデータを基に、近年の地球温暖化CO2悪玉論を検証。読み終えた今でも個人的には眉唾だけれど、こういう研究もあるんだと分かったのは興味深かった。ただ、後半からは国家が世界のリーダーたるためにはどうだとか、少し話が飛躍しすぎていて、その部分は別の書籍にまとめてもよかったような気がした。

  • 多分、ホント。

  •  本書の内容は前半と後半で大きく異なっている。前半では、IPCCや各国政府、環境NGOなどがいう、CO2濃度上昇が気温上昇の主因であるという見解は間違っている、と主張している。この根拠として、IPCCの理論的主柱である研究結果の問題点を挙げており、また、温室効果ガスの能力は水蒸気の方が大きいという実験事実から、太陽の活動活発化に伴う宇宙線の増加による雲の減少と、それにより起きる地球寒冷化の方が大問題なのだと結論付けている。後半では、現状に対する批判と著者の理想を語っている。

     CO2犯人説が怪しいということは昔から言われており、この前半部分の議論も論理的に組み立てられているため、それなりに説得力があるのだが、読み進めていくうち、段々とおかしな方向に議論が向かって行く。まずはじめにボクがアレ?と思ったのは、ミランコビッチ・サイクルの説明の部分。太陽の引力のみ考えるならば地球は真円軌道を描く、と取れる記述があったため、ここから眉唾ものとして読む様になった。方便としての記述だったのかもしれないが、明らかな嘘がある時点で全体の信用度が低下した。

     読み方が変わったとたん、いろいろと疑問が出てきた。著者の主張の根底にある、「成長の限界」仮説。発表されたのが1972年であり、この仮説の基盤にある原油埋蔵量の試算も当時と今では変わっているのだから、仮説も修正がされてしかるべきでは?と思った。また、原油価格の上昇が枯渇懸念からだという主張もしているが、昨今の原油価格の乱高下を見ていると、それも怪しい。少なくとも、上昇の契機となった、第1次オイルショックの主因はOPECの協定や第4次中東戦争による供給ショックと考えられるため、明らかに枯渇懸念が原因ではないと思う。

     そして話は、IPCCの科学者や政治家、官僚、加えて彼らの混迷を助長するマスコミ批判へと向かっていく。人々は知的混迷の時代から抜け出し、正しい科学的事実に基づいて原油の使用を控え、超国家を建設して問題にあたるべきという。そのためには、日本でも日本語なんか捨てて英語を教えろというのだ。最近日本語が滅びることに関する本が出版されていたが、積極敵の滅ぼそうとする政策はどうだろうと思う。かつてアイヌ問題を政治課題とした、故萱野茂氏が言ったように、言語というのは文化の主たる部分であり、言語の滅びは文化の滅びに直結すると思う。もし日本文化が滅ぶことを許容し、英語文化に統一されることを望むのであれば、文明の多様性はなくなってしまうだろう。そして多様性をなくした文明は進取の気性をなくし、滅びの一途をたどると思う。

     もちろん著者の主張がすべて間違っているとは思わない。しかしよく考えてみると、原油使用量を減らすためには世界中が協力すべき(意訳)、という主張は、現在でもコンセンサスがとれている部分なのではないか。仮に動機が著者の主張と異なるものであっても、目指すものが同じであれば、そこは協力するのが現実的対応ではないかと思う。いったん流れ出した世の中の流れは、そう簡単には止まらない。前に飛び出して堰き止めようとしても濁流に呑まれるだけだというのは、歴史的事実だと思う。むしろ、流れに乗って、その方向性を調整することに力を注いだ方が、目的達成の近道だろう。

     これは買いかぶりすぎかもしれないが、現在の風潮を作り出した人々は、実は問題の本質が著者の主張する寒冷化であると知りながら、あえてCO2犯人説を唱えた可能性もあるだろう。地球寒冷化問題は、人間には対症療法しかできない問題だ。何せ、主因は太陽なのだから。このような防衛的対策は、何かをやっつければ良いという単純なのものではないので、しばしば目的を見失い、廃れていくこともあるだろう。しかし、CO2という犯人を作ってやれば、そいつをやっつけろ、という攻撃的対策をとることが可能になる。こういう悪役がいれば、人々の注目を集め、意志をまとめることも比較的簡単だろう。そして人々の意思を固めたら、それを当初の目的にセットしてやることにより、遠回りはするけれど、目的を達成することができる気がする。若干、陰謀史観的で恥ずかしい考えだが。

     確かに理想を言うならば、正しい認識に基づいて正しい行動をするべきなのかもしれない。しかし、正しいことは必ずしもわかりやすいこととは限らない。いみじくも、著者が真円軌道の例を用いたように、単純化した方が分かりやすいこともある。世の中は必ずしも理想だけでは回らない。道筋が間違っていたとしても、正しい結果に到達すれば、大抵のことは許されるだろう。

  • これからの時代、人口の増加が大問題。

    地球は温暖化していない。むしろ寒冷化に向かっているかもしれない。

    寒冷化は温暖化よりはるかに大きな問題であり、これからは限られた資源や食料を奪い合う不幸な時代が到来する。


    ここまではわかるが、後半では、食糧戦争を回避するためにアメリカリーダーの世界政府樹立が必要だとぶち上げ、従わない国には民主化のための軍事攻撃を正当化したり、かなり飛躍的でびっくりさせられる。
    人口増加時代の社会論、国富論である。

  • 温暖化は二酸化炭素のせいだと思いこんでいたが、この本を読むとそうではない気がした。新しい見方が生まれるが、そこから戦争などに話がつながるのは少し違和感があった。

  • 最近までは節電運動が盛んだったので、地球温暖化については震災以降は、なりを潜めていたように個人的には思っていますが、本当のところはどうなのでしょうか。

    二酸化炭素が温暖化の主原因とされて日本は1990年比較で6%削減という目標を課せられていますが、2009年は不景気のために4.1%マイナスになったようですね。

    それはともかく、本タイトルにように科学者のほとんどが「二酸化炭素が地球温暖化の原因でない」と思っているのに、一般大衆は違った意見を持っているという状況はどうにかならないものでしょうか。

    以下は気になったポイントです。

    ・赤外線となって放射されるエネルギーのうち50%が大気に吸収されるが、この原因となっているのが温室効果ガスであるが、この90%が水蒸気である、一般に原因とされている二酸化炭素は残りの10%を占めるに過ぎない(p16)

    ・二酸化炭素が1ppm増加することで、地球の気温を0.004℃高めるだけであるのに対して、雲が地球を覆う面積が1%増加しただけで1℃も下がってしまうほど、その影響力は大きなものである(p31)

    ・宇宙線量が増加した14,16,18世紀に寒冷期が示されている、宇宙線量と太陽の活動がキーファクターとなって地球の気温を決めていたと結論しても良いほど(p36)

    ・化石燃料を消費すると発生するエアロゾルは主に雲の凝結核になり、それが原因で1940年代から1975年までの寒冷化を説明する研究者もいる(p41)

    ・過去400年の気温変化と太陽の黒点周期との関係を見ると、11年周期は気温変化とは対応していない、一方で、55年、100年、数百年周期とは明瞭に相関する(p47)

    ・地磁気の強さが3分の1にまで減少すれば、宇宙線の入射量は約10倍まで増大する、地磁気の変化が気温変化にもたらす影響は意外に大きい(p50)

    ・24-22億年前、8-6億年前にそれぞれ1-2億年前の長時間にわたり、膨大な量の宇宙線が注いだ結果、合計で50億年分の時間の短縮(動物誕生までの進化)が可能になった(p52)

    ・二酸化炭素以外の要因は、すべて地球を寒冷化に向かわせるように働いている(p65)

    ・現在は55年周期の太陽活動のピークを過ぎた時期にいるので、2035年に向かって太陽活動は11年周期の変動を繰り返しつつ気温は低下して、2035年には西暦1900年程度になる可能性がある(p68)

    ・1993年の冷夏では、日照不足により稲の成長が阻害され、日本のコメの需要:1000万トンに対して、800万トンも不足して緊急輸入することになった(p87)

    ・中国の王朝交代期には人口変化が激しい、19世紀後半の太平天国の乱(天保の飢饉のころ)では、1.6億人が死亡、 18世紀以前には0.5億人であったのが、しばしば0.1億人以下に減少している、これは王朝交代時期と気候寒冷化とぼぼ一致している(p89)

    ・ガリレオの観測により地動説が証明された(火星のサイズが季節によって変化)が、キリスト教の教会からひどい迫害を受けて宗教裁判にかけられ自説撤回の上に無期禁固の判決を受けた(減刑され自宅軟禁)、彼の名誉は1993年になってバチカンによって正式に認められた(p185)

    ・アフリカで暮らしていた人類が世界に拡散していったきっかけは、1回目が道具の発明、2回目が1万年前の農業・牧畜革命、これにより15→500万人へ増加、3回目が300年前の産業革命で、5億人から17億人となった(p189)

    2011年9月18日作成

  • [ 内容 ]
    いま日本国中でCO2の排出量をゼロにしても気温はたったの0.00004℃しか下がらない!?
    データが証明する「地球寒冷化」の予兆、そしてかならず訪れる「人口問題」と「石油の枯渇」人類は生き残るために何をするべきか。

    [ 目次 ]
    1章 「地球温暖化」CO2犯人説のウソと「寒冷化」の予兆(地球温暖化の犯人探し;なぜ二酸化炭素が主犯になったのか ほか)
    2章 2020年『成長の限界』と人類の危機(『成長の限界』―急増する人口と石油埋蔵量が逆転する;人類を支えてきた石油が枯渇する ほか)
    3章 人口減少時代の日本の政策(人口抑制策を打ち出せ;人口6000万人でも世界一の工業国になれる ほか)
    終章 人類のバブルが崩壊する(なぜ洞爺湖サミットは失敗したのか?;世界同時スーパーインフレが始まった ほか)

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