ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

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  • 宝島社
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本棚登録 : 6588
レビュー : 505
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796663588

感想・レビュー・書評

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  •  なんか今年は星4個が多いな。無難な作品に当たり障りない評価をするとこうなってしまう。これでは評価になってない。さて、「チーム・バチスタの栄光」に続く東城大学医学部付属病院不定愁訴外来田口公平講師活躍記第二弾(長い)。二作目の宿命か読者の評判は前作よりガタ落ちの本作だけど、ぼくにはとてもおもしろかった。
     バラバラ殺人事件は起こるものの、ミステリといえるほどの謎解きはなく、バラバラにする必然性は?だし、犯人もわかってしまうし(というか隠されていない)、事件までの前置きが長すぎるし、そこに出てくる超常現象がまた科学的説得力に乏しいし、と問題点をあげつらえばいくらでもホコリは出てくる。チーム・バチスタに出てきた厚労省の白鳥が後半にまた登場して引っ張り回すというパターンは同じなのだが、その知り合いで警察庁の加納警視正というのが新たに登場して、キャラを食い合っているのがまた大きなマイナスポイントでもある。もうひとついえば、準主役たる看護師浜田小夜の心情にいまひとつ共感しにくい部分があるのも評価を下げる原因だろう。まあこの点に関しては、若い女の子の行動なんかおぢさんに理解できっこないよといわれればその通りだけど(笑)。
     という具合に欠点ばかり目立つのに何で星4個もついたのか。これは何より田口先生の魅力だよ。行灯先生?とんでもない。気配りもでき、行動力もあり、やさしくて人間的。医は仁術の鑑ではないか。そして彼をめぐる周囲とのやりとりがすこぶる面白い。ことさら事件なんか起こさなくてもいいのにと思うくらい。藤原看護師との抜群の呼吸、高階院長、猫田師長ら気の抜けない多士済々のスタッフたち。それに本作ではひときわ輝いている小児科病棟の難病の子供たち。瑞人、アツシ、由紀、秀正、みんな可愛い。瑞人が由紀に屋上に海を見せに行くシーンがあるよね。「神様のカルテ」は絶対このパクリだよな。タッチの差であんなに望んでいた海を見せてあげられなかった。悔しかった。だからこそ、安曇さんには山を見せてあげたかった、夏川草介がそう思ったかどうか知らないけれど、ああ、あれはよかったなあとぼくはちょっとほっこりした。

  • 田口公平&白鳥圭右もの。内容は、水落冴子がステージ中に吐血し倒れる。その場に居合わせた、東城医大の看護師浜田と翔子は緊急で病院に輸送する。それと同時に浜田の担当患者である、小児科病棟に入院している牧村の手術に父親が同意しない。直接交渉するも決裂してしまう。そうこうしているうちに、牧村の父親が解剖されたような状態で殺害されているのが発見される。

     上巻ということから、物語の進展はあまりないけれど、ジェネラル・ルージュの凱旋と並行しているらしいので、速水がちょこちょこ登場したり、水落冴子があまり意味あるように思えなかったりもする。そう意味で序盤はあまりまとまりがなく、事前情報がないとなんだったのか、と思ったり。(その情報を知っているとジェネラル・ルージュの凱旋に興味が出てくるけれど)
     もっとも、まだ下巻を読んでいる最中のため、上巻に何か秘密が多く隠されているのかわかりません。下巻が楽しみです。

  • 海堂さんの本はとても面白い。

  • 田口&白鳥シリーズ第二弾。田口と白鳥にそれぞれ、速水と加納という旧友キャラクターが登場。

    瑞人の父親は、ある意味で現実的。医療と金銭は切っても切れない。虐待ケースじゃなくても、治療させたいのにさせられない人は多い。
    ナイチンゲールってことでナースメインなのはわかってたけど、藤原さんの出張り方すごいな。

    由紀ちゃんへのフェーズでは、ちょっと田口の無神経さが際立ったかな。

  • これは純愛の話?才能の悪い使い方の話?欲の話?

    グッチー身近にいないかなぁ…!(いいひとすぎる)

  • 看護師の女性が主人公の話です。
    この女性は後に他の話にも出てくるので、海堂シリーズを読むうえでははずせない気がしました。

  • 第4回「このミス大賞」受賞作で300万部を突破した大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の続編が登場します。大人気、田口・白鳥コンビの活躍再び! 今度の舞台は小児科病棟。病棟一の歌唱力を持つ看護師・浜田小夜の担当患児は、眼の癌――網膜芽腫の子供たち。眼球摘出をせざるをえない彼らに心を痛めた小夜は、患児のメンタルケアを不定愁訴外来担当の田口公平に依頼し、小児愚痴外来が始まった。

  • 下巻にて評価

  • 城崎さんが罪作りな男です。アツシくんが癒しです。出てくる人出てくる人中身が濃くて面白いです。結局犯人が誰なのか気になってすらすら読めました。

  • 導入部として一般的にある内容の本。

    特にコレといって特筆すべき内容が無いというのが実際の印象である。
    何の感情移入も出来ない腐った人間が死んだ。誰が犯人かなんて知りたくもない。あんな腐った人間の為に刑に付すのがかわいそう・・・という感じである。だから、今のところは先を読みたい!という気になっていない。

    とは言え所詮上巻なので、導入として話をつなげて下巻以降白鳥が出てきて、色々はっちゃけてという流れになるんだろうなと想像させる。
    下巻でジェットコースターをするためのフリでしかないだろうから、感想としてもこれといったモノがでないのかな?とも思う。

    そういう意味では、下巻に対しての期待感は膨らむ。
    白鳥はどんな壊し方(?)を仕掛けてくるのだろうかと。

    下巻に対しての布石という点も踏まえ、評価としては☆3の普通かな。

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著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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