ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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レビュー : 505
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796663588

感想・レビュー・書評

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  • 中盤まではレティノの治療方法が眼球摘出しかないということ位しか驚きはなく、若干退屈な印象を受けましたが、とある事件をきっかけに一気に引き込まれました。続きが気になるのでそのまま下巻を読みます。

  • 歌を聞いたときの脳の反応の関連と、事件がどのように絡むのか、下巻を早く読みたいです。

  • バチスタシリーズ第2弾「ナイチンゲールの沈黙」上巻、読了。病棟一の歌声を持つ「浜田小夜」、同期の看護師「如月翔子」は、街で偶然であった歌姫と眼の癌(網膜芽腫)の子供たちのため、愚痴外来の田口にメンタルケアを依頼することになるのだが。。
    舞台を小児科病棟に移し、看護師を中心に病院内部を描写していく。新しい登場人物と田口の掛け合いを楽しみながら、ある事件をきっかけに急展開する物語。事件の犯人はいったい誰?気になるところで下巻へ突入。

  • 城崎さんが罪作りな男です。アツシくんが癒しです。出てくる人出てくる人中身が濃くて面白いです。結局犯人が誰なのか気になってすらすら読めました。

  •  海堂尊の作品は、どの作品も同じ世界の出来事として、キャラクターと時代を共有している。さらにその中で、度々主張される作家的見解(医師的見解)も執拗に表現されるため、医師がペンを取った理由はかなり明確なものとして世界に伝えられていると思う。小説のみならず、エッセイその他のノンフィクションにおいても、メディアにおいても作家(=医師)は、同じ主張を繰り返す。

     放射線科教授・島津が解剖に代わる法医学の手法として死後MRIを選択する方向を示すのは『螺鈿迷宮』で主体的に取り上げられるテーマだが、これも作家的(医師的)モチーフの重要な一つである。本書ではMRIを通して看護師・小夜の美しい歌声を聴いた子供がママの顔を思い浮かべ、不思議な現象を投影するシーンが描かれる。

     そのシーンばかりではなく、本書のテーマは歌である。死を待つばかりになった、かつての歌い手・水落冴子が入院患者として最上階の特別病室に君臨するのもまるで音楽の神ミューズの使いのようである。

     一方で、患者家族の残忍な死が、ミステリーのネタ、謎解きの材料として提供され、そこに関わる子供たちの心情、看護師たちの狂騒と、暗いテーマを音楽的で美しいイメージで装飾し包み込もうとする作者の造形の心が見えてくる。

     一作目『チーム・バチスタの栄光』では愚痴外来を中心にミステリー的要素を多く持つ娯楽小説が、新鮮でなおかつそのテンポとリズムとの魅力で、海堂尊は、日本中を唸らせた。二作目の本書では、まだミステリへのこだわりは見せるものの、物語の語り部としての才能をむしろ開花させている気がする。暗く救いのない現実を、美しいソプラノで包み込み、美しい感性として昇華させる、作家の技である。

     もちろんその後の作品でも、海堂尊はいくつもの美しい描写、個性的なキャラクター、人間同士の距離と駆け引きの妙、そこに生まれるドラマ……といったものを次々と作り出してゆく。

     二作目として書かれた本書の意味は、言わば作家的地平、スケール感といったものを大きく広げ、後のこの作家の安定した創作ぶりを予告する重要な役割を果たしたものという気がする。

     その後も各作品において、活躍を余儀なくされる、ナースという存在。医師ばかりではなく、患者を、そして医療の現場全体を支えるナースという極めつけにタフな天使の存在を、奇麗ごとばかりではなく、罪のサイドに追いやってなお、その強さと一途さと人間愛の深さとで、情緒たっぷりに描いてゆくこの作家の技には、まだまだ目を離すことができないものがあるように思うのだ。

  • チームバチスタを読んだ勢いで
    思わず買った。

    ミステリーというかファンタジー。
    あえて人殺しさせる必要があったのか?

    けど、面白いことには変わりない。

  • 下巻にて

  • バチスタの数ヶ月後の話。
    相変わらず、田口先生はチビノリダーで脳内再生される。
    今回の話はサスペンスじゃないなあ、と思いながら読んでいて、上巻終わりの方でサスペンス開始。

    こういうのを読むと、医者になりたくなる。

  • ちょっとSFがはいっているけど、軽くて読みやすいと思う。

  • チームバチスタの栄光に続く第2弾。
    海堂さんの作品を読んでいると、作品を通じて「Ai(オートプシー・イメージング)」をもっと世間の人に知ってもらいたいんだという気迫が伝わってきます。
    登場人物も前回とはガラリと変わって看護師にスポットが当たっています。
    どの人物も個性的で一癖あります。
    そして小児医療問題もさらりと織り交ぜている点はさすがです。
    事件が起こらないと話にならないと思っていたのですが、事件が起きていなくても面白いのでは?と思えるほど見せ場が満載です。

    (上)で事件が起こり(下)に続きます。
    白鳥室長はまだ出ない・・・?。

著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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