さようなら、ギャングランド (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796663731

感想・レビュー・書評

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  • What's UUUUUUUUUUUUUUUUUUUUP!!!!!!!

    小説だというのにこのスピード感!
    文章がロックンロールしているなんて珍しいにも程がある。

  • このミスはもともと大好きだし、でも、なんとなく「逃亡作法」ってネーミングにも惹かれず、この作家さんを手にしたのは実はこれが初めて。

    さようなら、ギャングランド というネーミングでちょっとわかる、あっつく狂った町で、少し醒めている主人公・ハル。いきなりの暴力と、理不尽な銃弾が、かえって彼の気持ちを冷えさせる。生きるため、尊厳のための暴力を選んで生き延びた先に、ハルの見たもの。

    この人の文章で好きなのは、ちょっとした表現になんだか、うまく人生のというか、ニュアンスが含まれていること。

     駆け引きはいつも意識の下で生まれ、意識に上る前に体が最良の選択を勝手にしている。

     人生を踏みはずすには、気の遠くなるような不幸と不運を積み重ねなくてはならない。だけど、人は一瞬にして尊厳を取り戻せる。

    東山彰良、目が離せない。

  • 『犯罪が横行するブームタウンで、猫をめぐり、ストリートギャングチームの“ヒーツ”と“マングース”が抗戦状態に。その調停役をボスチームの“ブリッツ”がかって出た。ヒーツの八神春清は調停の場に臨むが、そこにはブリッツの頭を狙う志堂寺が仕掛けた汚い罠が待ち受けていた!それぞれの思惑が交錯し、停電で都市機能が麻痺した暗黒街“ギャングランド”で男たちの熱い一夜が始まる。』<BR>
    ◆東山作品お馴染みのギャング等の世界の話。期待通り面白かった! 色々事件や出来事が起こるけど、読み終わってみれば停電したたった一夜の出来事なんだよね。しかしどんな世界でも、頭の良さ(勉強が出来るという意味ではない)は必要だなぁと思った。バカは生き残れない。頭がキレて喧嘩も強くて度胸がある、主人公春清格好良い。

  • 買ってから結構経つてたが読終わり。
    たまにお告げのように深夜から本読むが
    そのパターン。

    さめた主人公。全体的に音楽が流れているようなスピード感で
    ラストまで進んで行く。
    悪役?の運の悪さ(子分の人選か?)もあり、普通なら主人公たちの
    絶対絶命もひっくり返る。

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著者プロフィール

1968年台湾台北市生まれ。9歳の時に家族で福岡県に移住。 2003年第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞受賞の長編を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』で、作家としてデビュー。 09年『路傍』で第11回大藪春彦賞を、15年『流』で第153回直木賞を、16年『罪の終わり』で中央公論文芸賞を受賞。 17年から18年にかけて『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞する。『Turn! Turn! Turn!』『夜汐』『越境』『小さな場所』『どの口が愛を語るんだ』『怪物』など著書多数。訳書に、『ブラック・デトロイト』(ドナルド・ゴインズ著)がある。

「2023年 『わたしはわたしで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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