- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796663977
感想・レビュー・書評
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この著者は、生まれて初めて購入した子育ての本の著者でもある。
細かいテクニックが満載で、いろいろと試してみたくなる本だった。
しかしながら、テクニックだけなく、「最大の課題は感情コントロール」という指摘は、
まさにその通りで、堪えて堪えて、最後に自分でぶち壊す、という部分が心にグサグサささる内容だった。
最初は、ふざけたペンネームだなと思ったのだが、すべての子育て本のエッセンスがここにあるのではないだろうかと思う。(105)
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(目次)
はじめに
第1章 子供の「楽勉」をプロデュースする
―社会―
親力1 トイレに地図を張ると地理が得意になる
親力2 テレビの横に地図帳を置くと地理が好きになる
親力3 4,5年生から歴史漫画を読ませると歴史に強くなる
・歴史を、「人間のドラマ」として描く歴史漫画
・歴史に縁のなかった子供たち
・どんな歴史漫画を読ませたらよいか
―国語―
親力4 声に出して読む音読を毎日やれば、国語の授業についていける
・音読の不十分な子
親力5 「拾い読み」の子は、「追い読み」と「部分完全法」で直すことができる
親力6 読書なくして真の学力向上はあり得ない
・日常生活にない言葉
親力7 語りかけてこそ、読書好きへの第一歩
親力8 読み聞かせてこそ、読書好きへの王道
・読み聞かせは、子供を本好きにするための王道
・読み聞かせの素晴らしい効用
親力9 中学生や高校生でも、絵本をきっかけに読書好きになることがある
・大人でも観賞に堪えられる質の高い絵本
親力10 好きな分野の本を読むことで、読書好きになる
親力11 質のよい漫画は読書好きへと導く
・生き方に影響を与える名作漫画
親力12 親子日記は、書く力をつけるのに効果抜群
・楽しみながら力をつけたAさん
―算数・理科―
親力13 「算数のある生活」で、いつの間にか算数ができるようになる
・親がすべき「教育的配慮」
親力14 ミリリットル・デシリットル・リットルを生活の中で
・生活の中での工夫
・写真(牛乳パックで手作りの「ます」)
親力15 昆虫好きは理科好きの第一歩
・昆虫飼育で得られるもの
―全般―
親力16 「楽勉」なら自然に学力を高めることができる
・カルタは800年の伝統をもつ楽勉
親力17 学校でやり家庭でもやると、効果は3倍になる
・解説図(ことわざカルタの作り方)
親力18 我が子の教科書に目を通しておけば、子供を無理なく伸ばせる
・ほんの少しの「レディネス」
第2章 学力・人間力を伸ばす習慣
親力19 子供の頃の熱中体験がとても大切。その二つの理由とは?
親力20 自分の仕事をやっている子は、学力が伸びる
・学力を高めるための三つの効果
親力21 早寝の子は、学力が伸びる
・「早寝早起き」の子と「遅寝遅起き」の子の違い
親力22 毎朝満面の笑顔で送り出して、親の愛を確認させよう
親力23 だらしない子は直せるか?
・片付けができないのは生まれつき?
・だらしがない子をどうするか?
・効果が出なくてもあせらない
・具体的な工夫
親力24 目当てと約束は違う
・なんのために自動車工場へ行くのか
・人生の目当て
第3章 幸せな親子関係の作り方
親力25 「一会入魂(いちえにゅうこん)」で、今このときを大切にする
・子供が「伸びる芽」を出したとき
親力26 「一会入魂」で、子供をやる気にさせる
親力27 子供を伸ばすコツは褒めることに尽きる
・絵がとても上手な、整理整頓のできない子
親力28 褒め方にもテクニックがある
・その1 具体的に褒める
・その2 抽象的に褒める
・その3 すぐ褒める
・その4 「これは」と思うことを、いつまでもしみじみ褒める
・その5 理由をつけて褒める
・その6 理由なしで褒める
・その7 褒め言葉のバリエーションを増やす
・その8 感謝の言葉も褒め言葉である
・その9 第三者も褒めていたと伝える
・その10 その子の思い入れの大きいことを褒める
・その11 ときには意外なことを褒める
親力29 ピグマリオン効果を活用すれば、我が子を伸ばせる
・プラス思考になるための三つの方法
親力30 プラスイメージの言葉が子供を伸ばす
・命令形も、ときには必要
親力31 人格を否定するような注意の仕方は、絶対厳禁
・親の一言で傷つく子供たち
親力32 親子を伸ばせば、子供も伸びる
・「親業」を学ぶ
親力33 やるべきことはやる、そして、結果については達観する
・我が子のよい芽をつぶしてしまう親
親力34 子供は突然伸びるときがある
・プラトー現象
・グラフ(学習曲線(努力曲線)の概念図)
親力35 最大の課題は大人の感情コントロールである
・自分の感情を見つめる
親力36 マイナス思考と感情的対応は直せる
・負の連鎖を断ち切る六つの方法
親力37 本当の厳しさとは何か?
・「厳しさ」の三つのキーワード
親力38 兄弟姉妹の比較は、百害あって一利なし
親力39 一緒に写った写真が愛を伝える
・写真が思い出させてくれたこと
・家族写真は、愛情確認のための道具(ツール)
親力40 家庭はくつろぎと安らぎを与える子宮である
・家で緊張して過ごさなければならない子供
親力41 父親は、「背中」ではなく「顔」を見せよう
・いまだに多い、すべてを母親に任せきりの家庭
対談 重松清×親野智可等 「親が"楽"になれば子は伸びる」
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先日読み終えたドラゴン桜の中で紹介されていて、読んでみた一冊。あのマンガこの本から描いてるじゃん!ってくらい同じようなエピソードもありつつ、その他親御さんはもちろん、家族や職場、まちで親の立場にいる人たちに接する人たちも読んでおくといいんだろなと思う一冊でした。印象に残ったのは、「親業」も勉強が必要だということ。いろんな親御さんや教師の話を聞いて、それを家庭にどう取り入れていくか。その工夫をしている親とそうでない親とに育てられる子どもにはずいぶんと学力だけじゃなく好奇心とか行動力とか、基礎的な部分で差が出てきてしまいそうだなと感じました。紹介したい人がたくさん思い浮かんだ一冊。
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これはいいっす!早速実践中。
自分の理想像が此処に書かれていました。
結果がどうであれ、こういう親になり子供たちをしっかり支えてあげたいと強く思いました -
教師の経験からの工夫の数々に
目から鱗でした。
親としての心構え等、とても
心に響いた一冊です。 -
トイレに置いてあり必ず毎日目を通します。
大人の機嫌次第で子供に接する状態が変わるとあり、本当にその通りでして、機嫌がいい母でいたいと思いました。これはなかなか難しい事なのですが・・・。
どれくらいの事を子供にしてあげられるか 日々悩むところですが
自分でやれる範囲で協力していこう そう思える本です。 -
簡単で楽しく勉強できるようになる技術。