自然の奥の神々 哲学者と共に考える環境問題

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796664806

感想・レビュー・書評

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  • 美しい写真とともに説かれる哲学。
    ふと目についたので思わず手にとって見た一冊です。

    終章の「色」の文章を読んでいるとき、外にいるにも関わらず、涙が溢れそうになりました。
    「水の色は、水色ではなく・・・」

    心の中に「もやっ」とした何かがあるとき、眺めるように読んでいると、ふわっと心が軽くなる・・・かも。

  • 20150211 自然と人間の関係はローカルに決まるというのは納得できる。別の国のやり方を真似している限りは良い関係は持てないということなのだろう。事実として起きているのではないか。

  • 2011/5
    自然と人間のありよう考えられる。
    三つの関係。自然と自然、自然と人、人と人がなるほどと思う。
    そして三つがお互いに相互していることを忘れてはいけない。
    それが崩れた時、人が独りよがりになったり、
    自然が美しいことを忘れたり、自然がおそろしいことも忘れたり、
    あるがままの今の状態がどれだけ奇跡的な状況かを忘れてしまう。
    環境を考えるにしても、ヒトにとっての環境なのか、
    地球の環境なのか、考えるべきであるはず

    自然と自然=すべて。(ほんとはヒトも自然のはず。)
    自然と人=一次産業、2次産業、ものづくり
    人と人=サービス業
    とすると今後の社会の変遷が見いだせるかもしれない。

  • 自然というものを哲学的視点と宗教的観点からとらえ、日本人と自然のありかたについて述べる著者の考えにすごく共感した。
    本来人間は自然と共存できていたはずなのに、いつの間にか相対する存在に。
    昔の日本や今も残る山奥の村などで自然を神として祭る習慣、それこそが、自我や煩悩にまみれた人間に対する成仏した「オノズカラ」に自然を見立て、恐れ、崇めることで共存する術の1つだったりするのかなと感じた。

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著者プロフィール

内山 節:1950年、東京生まれ。哲学者。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。東北農家の会、九州農家の会などで講師を務める。立教大学大学院教授、東京大学講師などを歴任。

「2021年 『BIOCITY ビオシティ 88号 ガイアの危機と生命圏(BIO)デザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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