考えすぎない思考術 成功体質になる24の習慣

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796666640

感想・レビュー・書評

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  • ・簡単にできる瞑想
     楽に座って背すじを伸ばし、十数分ほどじっとしているだけです。目は開けていますが何にも意識をとらわれず、頭で考えることすらしないのです。
     この瞑想は必ず静かな場所で行うようにします。自分の部屋ならば、テレビや音楽を消してしまいます。文字も目に入らないようにします。

    ・自分が今何をしたがっているのか、自分がどういう状態になっているのかをはっきりと自覚します。そして、「そういう自分がいる」というように見ます。別の自分があたかも外から眺めているように見るのです。まるで他人事のように離れて見る。そうすると、徐々に欲望の力が薄まっていき、やがて雲散霧消していくようになります。

    ・体を用いて自分の怒りを薄める簡単な技術としては、視線を上方に向けるのも役立ちます。たいていの場合、怒る人も怒られる人も視線はずっと下を向いているものです。空や木々の高みに目を向けるとより効果があります。

    ・四時間程度の睡眠しかとらない生活を続けていると、自覚なく食事の量が増え、四日程度で糖尿病と同じ状態になるという実験結果が出ています。

    ・好きなことを仕事にできる人は幸せだと言われますが、好きでもないことを仕事にした人は、その仕事を丁寧に行うことによってその仕事のプロになり、結局はその仕事を好きになるのです。両者の違いはほんの始まりの部分だけなのです。

    ・本当の意味での問題の解決とはどういうことか。それは、問題が起きている次元を超越した次元から対処するということです。

    ・わたしたちはいかにして問題のレベルを超越した場所から新しい解決法を見出せるのか。あるいは、どうすれば自分の問題を解決あうるための英知を得られるのか。
    その方法は難しいものではありません。まず、問題そのものから離れるのです。その問題についてあれこれと詮索して考えこまない。問題が起きているのに問題について考えないのは、問題のレベルの中に押し閉じ込められないようにするためです。
    また、ひとつの問題については絶対的な正解がひとつだけあるはずなのだという決めつけをしないことです。解決の仕方はいくつもある。そのうちに見えてくるはずだ。そのように楽観的になって余裕を持つことが肝心です。

    ・わたしたち現代人は何か観念を知っただけで、それが自分のものになったかのような錯覚を持つ癖があるのではないでしょうか。勇気という言葉を額縁におさめて壁に飾ったところで、自分が勇気ある人間になるわけではありません。相手に向かって愛しているよと幾千回くり返したところで、自分が愛を実践する人間になったわけではありません。いかにきれいなラッピングをほどこしても、中身がなければ空疎なのです。中身を充実させるのは自分の主体的な行動にほかなりません。

    ・眼に見えない存在に向かって話しかけることは、ことさら異様なことではありません。むしろ、精神的な安定が生まれ、より理性的な態度を保てるようになります。
    今の気持ちを素直に打ち明け、悩みや迷いや望みをつつみ隠さずに話し、その返答をいつかなんらかの形で与えてくれると期待するならば、人は落ち着いて、あるいは揺れることなく生きていけるようになれるものです。

  • PDFだが欲しい。Amazon352円なので、安くなれば。

  • リラックス

  • 「考えすぎない」というタイトルに惹かれて読んでみたのですが、読んでいるうちにいろいろと「考えさせられた」ように思えて…ちょっと本のタイトルと内容が一致しない感はありますが、しかし、全体的には、哲学的な見地からも分析されており、大変ためになる本だと思いました。
    「成功体質になる24の習慣」のうち、いくつかでも自分にできそうなことがあったので、それだけでも十分収穫ありです。

  • ちょっと内容が宗教っぽいので人によっては取っ付き辛いかもしれないが…、参考になる事も感心させられる事も多く書かれてたので少しづつ実践していきたいと思う。

  • 仏教を主にしながらも聖書の考え方などをミックス
    いや、むしろ共通するものがあるという角度からの本だと思う。


    自然と、仏教の考え方が
    自分にしっくりくる感じがしている。
    自分に染みてきている感じがしている。


    テクニックではなく、スキルとしての習熟。
    あくまでも、テクニックはスキルを高めるための補助。


    ここでも出ました。
    心身一致。
    大好きな言葉。



    そして、ここでは
    「道具」について考えてみる。


    この本を読んで考えたこと。
    それは「道具って言葉キライだな」ということ。

    世の中に道具ってもの存在しません!(キッパリ)

    世の中にあるモノ(ゴト)全て道具ではないヨ。
    あるもの全てが役目があるために存在するって考え方
    寂しいよね。


    あくまでも役目のための所有であったら
    それが達成されたら、捨てられる。
    道具とみなした時点で・・。


    例えば自分が、クツを磨くのも
    歩くための道具と考えて、磨くわけじゃない。
    仕事をする上での自分の体の一部として考えると
    丁寧に磨いて、長持ちさせることが楽しくなる。


    野球選手がグローブを磨くのも一緒なんじゃないかな。
    自分の手の延長としてのグローブ。


    考えが広がると、人に対して
    「あいつは使える、使えない」って言葉を使う人
    自分とは100%合わないかも。

    嫌いという概念ではなく
    (そもそも嫌いって思っちゃダメだもんね。)
    眼中にない という表現がピッタリかなぁ。


    いくとこまでいっちゃうと
    ある目的のために
    (お金だったり、欲望だったり、人それぞれ)
    自分の人生を道具にしちゃうんじゃないかな。


    急がば回れ。
    必ず誰かが見てくれている。
    うん、それよりも最大の親友・自分が自分を見ている。
    地に足がついた人生を歩んでいきたいです♪

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著者プロフィール

白取春彦(しらとり・はるひこ)

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。哲学と宗教に関する解説、論評の明快さに定評がある。
主な著書に、ミリオンセラーとなった 『超訳 ニーチェの言葉』のほか、『頭がよくなる思考術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『この一冊で「聖書」がわかる!』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『行動瞑想 「窮屈な毎日」から自由になるヒント』(三笠書房) など多数。

「2023年 『超要約 哲学書100冊から世界が見える!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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