セックス格差社会 恋愛貧者 結婚難民はなぜ増えるのか? (宝島社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796666848

感想・レビュー・書評

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  •  女性は低所得の男性を、恋愛・結婚対象と見ない。
    高所得の男性は仕事が忙しくて、セックスレスになりがち。
    これが、婚姻率・出生率の低下の原因というのは納得。
     ただ、もう一つ、「大人になったら結婚するもんだ」という世間の意識の低下が婚姻率、ひいては出生率の低下を招いていると思う。「結婚したいっっ」と思う相手がいれば、結婚してる。お互いに「結婚したいっっ」とまでは思わないけど、「大人なら結婚するもの」ってのがあれば、結婚すると思う。・・・自由ってのも難しいもんです。

  • 受け継がれるワーキングプア、DVと母子家庭、赤ちゃんポスト、できちゃった婚の増加、パラサイトシングル等々の話題について統計データを元に分析。分析する対象が面白い。

    「日本の場合、所得格差の拡大が男女の出会い→恋愛→結婚→妊娠→出産の流れを分断してしまい、最終的に少子化に繋がっている。そのため、フランスやシンガポールがやっているような断片的な少子化対策では効果はあまり望めない。したがって所得格差の是正以外に抜本的解決策は無い。」

  • セックスという視点から現代の問題点を指摘。日本社会だからこそ、
    セックス格差が生じる、そんな気がした。やはり、男性はある程度の収入かないとダメなんかな。

  • おもしろいと思った。金のないものはセックスや結婚ができない、あぶれる、少子化。ほんまその通り。いまや30代前半女性の三分の一は結婚していない!

  • 貧乏金なし。
    金持ち暇なし。
    女性が男性を選ぶ最低ラインの400万にとどかない男性は恋愛する資格が与えられない。
    最後の章は移民についてメリットしか書いていないのが気になります。

  • うーん・・・
    格差に興味があって、いろいろ読んでいるけど。
    これはタイトルで興味をとろうとはしてるけど、
    婚活時代とかを読んでたら、
    これは容易に想像できる話だから、
    あまり驚きとかはないな・・・

  • 所得格差の拡大と結婚、恋愛、はたまた少子化問題との関係と問題を書いた本。

    貧乏人は恋愛も結婚もできないと言うよりも、恋愛する暇が無い、財力が無いって事の方が問題というのが、実感である。

    言えることはこのままじゃ現代社会が抱えている問題に歯止めなんかかからないのは目に見えている。

  • タイトルとは裏腹に、少子化対策の本である。

    少子化対策で成功している国として、フランスを挙げている。フランスの合計特殊出生率(TFR)は2.0である。法制面の支援(出産費無料・児童手当・休暇制度など)や未婚出産をタブー視しない社会風土が理由として挙げられるが、実はそれだけではない。

    英国のコンドームメーカー「デュレックス」が05年に世界41ヶ国で調査したところ、フランス人の平均年間セックス回数は120回(第5位)であった。一方、日本人は45回(最下位)である。

    日本と同じく少子化に悩むシンガポール(07年のTFR=1.29)では、政府が「官製お見合い」を推進していたが、結果が芳しくなく06年取りやめた。

    少子化対策は、部分的な支援だけではダメで、出会い〜恋愛〜セックス〜結婚〜妊娠〜出産〜育児という一連の流れを考える必要がある。

    統計的に、年収とセックス回数、年収と婚姻率の間に相関がある。

    高収入=結婚している but セックスレス(忙しい)
    低収入=結婚していない、彼女いない、セックスレス(高収入者よりさらに少ない)
    中流=結婚している、セックスしている(セックス回数が一番多い年齢層は年収500-700万円)

    少子化の抜本解決にはまず所得格差の是正をすべきと提言し、締めくくっている。


    目次
    第一章 「出会い」「恋愛」「結婚」と所得格差
    第二章 高収入ホワイトカラーの性愛事情
    第三章 「できちゃった婚」と貧困スパイラル
    第四章 「中年童貞」「負け犬」のエコノミクス
    第五章 「人口減少社会」とセックス格差

  • 基本的にデータの羅列。
    データを用いて論じていると言えば感じ良いが、結論ありきで数字をこねくり回している感じ。

  • 年収が低いと子孫を残せないというリアルすぎる現実。

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著者プロフィール

神奈川県立横須賀高等学校出身。慶應義塾大学経済学部卒業。浜銀総合研究所入社。1999年日本経済研究センターへ出向。2000年シンガポールの東南アジア研究所(ISEAS)へ出向。2005年6月まで第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト。2005年7月からBRICs経済研究所代表。2007年同志社大学大学院非常勤講師。日本で初めて地下経済の研究に取り組み、地下経済に関する著作も多数発表している。またワーキングプアの啓蒙書も多数発表。BRICsに続く経済発展が見込まれる国々として、ベトナム・インドネシア・南アフリカ・トルコ・アルゼンチンを総称したVISTAという造語を提唱した。

「2018年 『日本の「地下経済」最新白書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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