ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 517
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796667678

感想・レビュー・書評

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  • R1.6.29 読了。

    ICU棟に看護研修で入った姫宮さんが、気になりますね。直属の上司である白鳥さんは、いつ登場するかも気になりますね。下巻に続く。

  • 時間的には前作「ナイチンゲールの沈黙」と重なる部分でもあり、別の角度からのアプローチの作品です。登場人物は言うまでもなく皆、魅力的ですが、この作品で姿を現した姫宮が、これまたいいです。救急をめぐる環境の厳しさがこれから先、どう描かれていくのか楽しみです。下巻に続く。

  • バチスタシリーズの2作品目。

    今回は救急医療がテーマとなっており、現場の人間関係がしっかりと描かれていた。

    具体的な症例ではなく、システムや環境についてのもので上巻は設定の描写が主だったものであり、下巻への期待感を持たせる話だった。

  • 田口白鳥シリーズ、姫宮の登場が螺鈿迷宮の登場とリンクしている/ 腹立たしい人間と変人が出てくる作品はどれもおもしろい/ ま、ご都合がよろしい展開だけども

  • 『ナイチンゲールの沈黙』と同時期に起きた、ジェネラル速水にフォーカスした物語。初読の時は当然のことながら文庫発売にタイムラグがあることから、単に本作品のみを楽しんだが、通しで再読していくと著者がこういった手法を好んで使うことを痛感。ミステリーの要素はないに等しいが、田口が面倒事に巻き込まれていく面白さで、読者を捉える筆致がすごい!

  • 無駄な文章がだいぶ整理されてきた( ´ ▽ ` )ノ。
    が、最初の四分の一くらい、まるまる「ナイチン」のリピートでびっくり(゚д゚)!。
    これ、手抜き?……(´ε`; )ウーン…
    そもそも、一つの話をむりやり二つに分割するというのはねえ……(´ε`; )ウーン…。
    医学サスペンスというより、今回は院内政治にまつわるゴタゴタがメイン。
    回想で語られるデパート火災処理のシーンが一番の見所というのもどうかなあ……?(´ε`; )ウーン…。
    映画でもあそこが一番良かった記憶があるな( ´ ▽ ` )ノ。

    刊行順で「螺鈿」を先に読んでるから、姫宮の正体は既に分かってるけど、それはいいことなのか否か?(´ε`; )ウーン…
    エーアイの重要性は、これまでの作品で十分承知した……正直もういいよ、て気もしてきた……この問題に関しては、ドーソンはかなりしつこいな……(´ε`; )ウーン…。

    2016/01/21

  • ジェネラルの伝説が凄いとは思ったけど、どんだけ盛ってるんだろう。そして、田口は相変わらず、貧乏くじを引かされている。姫宮のキャラが凄い。

  • <上巻>2015.10.20 ~ 23
    <下巻>2015.10.23 ~ 26
    第2作”ナイチンゲール”と同時進行の物語という構成がユニーク。救急医療が小児科などと並んで病院経営には"お荷物"になっている様子が浮き彫りになっている。公共性から考えれば警察、消防と同じに税金を投入してもいい、という指摘には同感。収賄成立のトリックがチュパチャプスというのは少しチープ。

  • 前作の「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行していた事件の話しだ。
    前作の最後に白鳥が「もう一つの件も解決した」と言いつつも触れられていない事件とは、このことだったのだろう。
    まだ、事件の全体像が浮かび上がっただけ。下巻が楽しみ。

  • 東城大学医学部付属病院での田口講師の活躍(?)ぶりを描く、例のシリーズ。

    東城大学医学部付属病院に伝説の歌姫と呼ばれる歌手が救急患者として運ばれてきた頃、
    不定愁訴外来、通称“愚痴外来”担当の田口の元に一通の内部告発文書が届いた。
    それは、田口の同期であり救急救命センター部長でもある豪腕医師・速水が
    ある特定業者と癒着しているという内容であった。
    田口は悩んだ末に高階病院長に相談するが、
    逆に悪名高い倫理問題審査会(エシックス・コミティ)へ依頼するように言われてしまう。
    果たして、田口はこの問題を乗り切る事が出来るのか。。。

    前作『ナイチンゲールの沈黙』と全く同時期に起こった別の出来事という事で、
    所々に前作とリンクする場面が登場する。
    というより、むしろこっちの物語の方がメインだったりするのではないだろうか。
    道理で前作において田口の存在感がイマイチだった訳だ。

    この物語では『チーム・バチスタの栄光』と同じように田口が嫌な問題をどっさり押し付けられ、
    嫌々ながらも解決しようとしていく様がテンポ良く描かれている。
    このパターンで行くと、どうやら下巻に白鳥が登場するのであろう。

    田口と並び、この本でのもう一人の主人公である速水は非常に魅力的に描かれており、
    下巻ではどうやって彼を救うのか。それとも救えないのか。楽しみになる。

    が、それでも『ナイチンゲールの沈黙』と同時期である必要があったのだろうか?
    まだ下巻を読んでないので判らないが…。
    両方読まないと理解出来ない部分が多くあるのはどうなんだろう。


著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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