困った老人と上手につきあう方法 (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 D わ 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796671781

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  •  さすが、和田秀樹先生、老化とは何か、なぜ今困った老人が増えているのか、困った老人の心中は、どう付き合ったらいいかなど、理論的な分析とわかりやすい論調で解説されています。一息に読了しました。「困った老人と上手につきあう方法」、2008.4発行。老化すると精神面の司令塔である前頭葉の機能低下で、意欲の低下、性格の先鋭化などが。前頭葉の老化に加え、昔は老人尊重の文化が、嫌老社会で高齢者は生きにくい社会に。その上、高齢者自身、愛する人との死別、死や病、衰えへの不安が。困った老人との付き合いは、受容・傾聴・共感。自分が困った老人にならないためには、ハラハラ・ドキドキ・ワクワクの体験を!

  • 「困った老人と上手につきあう方法」3

    著者 和田秀樹
    出版 宝島SUGOI文庫

    p77より引用
    “逆に考えれば、高齢者の精神的な安定を保てるような
    バックグラウンドーーつまり、よい人間関係や環境があれば、
    困った老人にはなりにくいということになる。”

     精神科医である著者による、
    周囲に迷惑をかける、
    元気な老人たちとの関係について書かれた一冊。
    困った老人になる原因から自分がそうならない方法まで、
    精神科医ならではの視点から書かれています。

     上記の引用は、
    高齢者の喪失体験に対するフォローについての項の一文。
    将来自分が困らないためには、
    普段からの人間関係構築が大切なのかも知れません。
     p49からの若いほどよいという考えに対する項からは、
    今のアンチエイジングブームについて書かれており、
    考えさせられる内容だと思います。
    テレビを見ていてもネットを見ていても、
    美白やらなんやらという文字を見かけない日はありません。
    元気であろうとすることは悪くはありませんが、
    何事もほどほどが良いのではないでしょうか。

    ーーーーー

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。
主な著書に、『80代から認知症はフツー』(興陽館)、『病気の壁』(興陽館)、『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『老いの品格』(PHP)などがある。

「2024年 『死ぬまでひとり暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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