少年鉄人

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 161
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796671996

感想・レビュー・書評

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  • とにかく、主人公の鉄人の逞しくて憎めないキャラが傑作でついつい笑みが零れてしまう。主人公を囲む友人達を含めて登場人物達のキャラクターが魅力的なので、漫画的に都合よく物語が展開して行くところも痛快に感じてしまう。なんだか読み終えてしまうのが惜しいような気持ちになる物語。

  • 今度は小学生の活躍か。
    友達になるのに許可はいらないっていいね。
    話し的には子供たちの事で終わるけど、
    色々出てきたパーツを組み合わせていくと,
    最終的に大人の世界でも変化があったんだろうなっ
    て感じ。 色々共感できる部分もあった。

    この作者は、ラストスパートが上手いと思う。
    最後に今までバラバラに匂わせてた事柄が
    一気に集約して行くのが気持ち良い。
    そして難しすぎない謎とかね。
    ちゃんと読んでれば色々気づけるのもいい。 

    面白かった。

  • 臆病で大人しい普通の小学六年生の太一。クラスの王様でありながら毎日いらいらしている和真。頭が良くてクールな義之。正義感溢れる女の子千秋。同じクラスでもほとんどつながりのなかった四人が突然やってきた破天荒で天真爛漫な転校生、鉄人によって強い絆を結んでいくものがたり。
    「俺は世界を変えるんや」

    鉄人のキャラがよくて、出会う人がみんな鉄人のことを気に入ってしまうのもわかる。
    小学生男子ががんばるのはいいね。それぞれの家族とのエピソードはとてもよかった。
    でも中心で動いたり頼ったりするのが、不良だけど実はいい人たちっていうのが、いかにも悪いことに憧れるジュニア小説という感じで微妙な気持ちになる。
    あと最後だけ弁当がんばったのに刺されたあとは誰もフォローとか感謝とかなく、手当されてる描写もなかったので大丈夫か!?と思ってしまうのは読んでる側が大人だからかな。
    あと俺たちの戦いはこれからだ!的な終わり方をしているのだけど続編があるのかな?

  • う~む。何か微妙。
    おもしろくないわけではないが、心にしっくり来ない。
    自分の中で、ストーリーが上っ滑りしているような。

  • 鉄人みたいな子がいたら、そりゃみんなの人気者になっちゃいますよね、というお話。
    これの凄いところは、鉄人が来る迄ガキ大将(王様)として威張っていた少年をやっつけるのではなく、その内側にすんなり入っちゃってお友達になってしまう、ということ。
    普通中々できないですよね。
    王様だって本当は、王様でいることが愉しかったわけではないから尚更。
    皆はもうそういう風にしか扱ってくれないから鉄人の反応は戸惑いつつも嬉しかったのだろうなあ…。
    そして鉄人を中心として、話が進んでくお話。
    通り魔事件を追い、そして、同時に別の事件が発生したり…
    日常であるはずなのに、ちょっとしたきっかけ、あるいは最初から火種はあった、という感じです。
    世界を変えるほどの力は無くても、他人の世界を変える力は持っているんじゃないかなあ、って感じ入る作品でした。

  • 小学生の絆や付き合いをよく示している。鉄人の存在の大きさを感じた。純粋にいいなあと思える作品だった。

  • 鉄人という名前の少年の話。
    爽やかな読み口が続く。

  • 著者のデビュー作でもある前作の「屋上ミサイル」は正直、中盤に入ってもノレなくて、結局、途中で止めてしまった。そのため、このブクログにも未反映。それに比べると今作は最後まで読めた。「伊坂幸太郎テイスト」が満載なのは変わっていないけれど、それもまた、やりたくてできるわけではないから、その点は評価できる。それにしても、この作者を読み進めるごとに、御御所である伊坂氏のすごさを感じる。しかし、この作者さんも中々いい事を書いていて、結構いいな、と思った。

  • この作家さんが書くヒーロー像が好きだなぁ。

  • 関西弁の転校生・鉄人君によって友達になった五人の小学生が、世界を変えるために頑張るお話。

    鉄人が天性の人懐っこさで、
    嘘臭いほどに大人も子どもも惹きつけていくのが、
    いっそ爽快でなりません。

    小学生が友達のために頑張るとかね、
    そりゃあいい話になるに決まってる。

    前作同様、
    スーパーな若者たちによって、
    すべての事件と魅力的なキャラクターがひとつにまとまる、
    勧善懲悪とご都合主義なお話だけど、

    きっとこの作者さんはそこが魅力なのではないかと。

    エンターテインメントだと思って楽しんで、痛快な気分を味わってくださいな。

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著者プロフィール

1975年香川県生まれ。京都学園大学法学部法学科卒。第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2009年受賞作「屋上ミサイル」を刊行。著書に『ガレキノシタ』『HEROごっこ』など。

「2016年 『筆跡はお見とおし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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