いまだ下山せず! (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A い 5-1)
- 宝島社 (2009年8月6日発売)
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感想 : 12件
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- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796673204
感想・レビュー・書評
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雪山を経験するか山岳会に入っているかするともっと感情移入できたと思う。最終章が一番良かった。
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雪山遭難者と同じ山岳隊に属する仲間(=捜索者)が綴った山岳遭難ドキュメント。
いつ・どこで・なぜ遭難したかを、錯綜する情報の裏付けを取りながら仮説と推理を繰り返していく過程が綴られているが、あらすじを読んで期待していたほどではなかった。 -
老人のノスタルジーだが、自分はすでに体力・年齢的にもう二度と冬期の北ア・南ア山域には入山できないと思う。内容は「表銀座」を縦走して槍ヶ岳を目指したが、悪天候のため下山中に行方不明になった山仲間の足跡を捜索側から淡々と推理するレクイエム的ノンフィクション。冬山山行をする者はリスク(滑落死・雪崩・疲労凍死)を自ら負うべきと考える。日常生活の中では身近ではない「結果(死)」の現実感や危機感なしにこの「過美な山岳小説とは違った表現」は理解できないと感じる。