ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書) (宝島社新書 305)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796674850

作品紹介・あらすじ

人脈作り、仕事の効率化、就職・転職活動に役立つ。最新ウェブ超活用術。

感想・レビュー・書評

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  • ノマドな生活を送るための参考本。
    著者の佐々木さんの本を読むのはこれで3冊目でしょうか。

    今回は、フリーランスとしてやっていくためには、
    自分のプロフィールをしっかり作りましょうというお話です。

    ちょっと古い本なので、すべての情報が
    今も通用するわけではないと思いますが、
    それでもこの時期から自分のプロフィールの重要性に
    注目されているところはさすがです。

    この世界に興味があるなら、
    参考まで読んでみると良いかもしれません。
    新書なので、サクサクいけます。

  • エゴサーチ

    昨今のインターネットは、バーチャルの人間関係もリアルの人間関係も同列でパラレル

    ブログは情報発信ツールではなく、ある程度不特定多数の一定の広がりを持つと情報収集ツールになる

    メタタグに自分の名前を埋め込む

    新たな格差社会
    コミュニケーション能力を高めている人と勤務企業内で上に這い上がろうとする人の両極端がいるような状況になっている

    自分自身の情報を発信し、セルフブランディングからスタートして人との交流につなげ、それが専門性や知識を増やし仕事の人脈につながっていくことが、プラスのスパイラルを生み出す可能性を持っている

    「カフェでお茶を飲んだ」と聞かされても何の得にもならないが、「カフェで飲んだ◯◯というお茶は、いままで飲んだ中で一番美味しい」と他人が共有できる情報を盛り込めば、聞かされた人にとっても有益な情報になり得る可能性がある

  • 佐々木俊尚「ネットがあれば履歴書はいらない」

    p14
    ・「エゴサーチ」インターネットで自分がどのような見られ方をしているかを調べる行為。
    ・変わった名前を子供に付ける方がネット上ではアイデンティティが浮上しやすく検索されやすい。
    ・企業の人事担当者が面接予定者のエゴサーチをする時代。
       ↑
    つまり、エゴサーチによるセルフプランディングが必要。いかにして検索されるかを考えるべき。
    P19
    ・現在では優秀な人材であれば、会社を自由に移り変わる事も、大企業を相手に個人で仕事を請け働いて行く事も可能。
    P23
    ・自分の価値が会社の中だけで通用するものなのか、会社外でも通用するものなのかを考える。
       ↓
    どうやったら転職できる存在になれるか考える。
       ↓
    会社内での業務を一通りこなすより、一つの分野でエキスパートになるべき。
    P25
    ・日本で働く人々は、日本にいながらアジア諸国の人々と人件費の部分で仕事をとる為に争わなければならない。
       ↑
    日本語のアドバンテージがある仕事を選ぶ。
    P38
    ・相手が必要としているプロフィールを書くことが、就職活動にも結婚活動にも大事である。
    P51
    ・プライバシーを利用したサービスであっても、高い精度で有益な情報を与えられる利用価値の高いものであれば人々はそれをすんなりと受け入れる。
    ・デジタル化が進んで行けば、否応無しに自分の生活情報はウエブ上に収集されて行くのだから、「プライバシーの侵害」などと考えるのではなく、利便性を高める使い方を考えるべき。
    P62
    ・独立した時は「名刺」をケチらない。フリーの人間にとって信用度を測るものは名刺しかないのでしっかりしたものを作る。
    P67
    ・ブログにアップするかどうか悩んでいる暇があるならアップした方が良い。評価は第三者が決めるものなので、自分の評価は必要ない。
    ・タイトルである程度想像させ、冒頭である程度説明し、本文を書くと読む人は解りやすい。
       ↑
    リードを書く。
    P86
    ・持っている情報はウエブで全てプッシュすべき。なぜならネット上の活動は具体的な成果物として役に立つから。
    P92
    ・ネット上ではサイレントマジォリティー(積極的な発言をしない大多数の人々)がほとんどである。
    P94
    ・プロフィールを分かりやすい場所にしっかりと書く。
    P98
    ・Gメールを使った連絡先の設定の仕方。
    P112~
    ・勉強会に参加する事のメリットの説明(リーディング・ラボ) 
       ↑
    同じ興味を持った人達や刺激される人達と出会う事が出来る。
    p120
    ・「メディアマーカー」の説明
       ↑
    本棚として利用。アマゾンへのリンク。
    ・「SBIビジネス」の説明
       ↑
    検索で引っかかるプロフィールを作成出来る。
    ・「フレンドフィード」の説明
       ↑
    ネット上の活動を人まとまりに出来る。
    p126
    ・「メディアマーカー」を使って情報をtwitterに流す。
    P130
    ・「オンライン名刺」について
       ↑
    会社用の名刺ではなく個人の名刺を作っておくべき。
    p172
    ・再び「SBIビジネス」と「フレンドフィード」の説明。
    P193
    ・「Tombloo」
       ↑
    何故か設定出来ないのでどうにかしよう!!
    P208
    ・企業に頼る事の出来ない時代に必要な能力は極めて高い専門性か、コミュニケーション能力の高い人材なので、今の20代30代はコミュニケーション能力をどう高めるかが重要な課題になっている。
    P210
    ・インターネットでは全てが可視化されるので嘘を付や、自分を大きく見せる行為は危険だ。
    P220
    ・グーグルのブログ検索で自分の名前を検索した結果やtwitterの検索結果をグーグルリーダで登録しておけば、自分の名前が検索されたり話題にされたりする度にフィードが届く。

  • 「ネットがあれば履歴書はいらない」というタイトルがそのまま当てはまる時代になってきたように思います。誰かと会うとき「とりあえずググッとくか」というのがあたり前になってきており、そこでヒットしなければちょっと遅れた人とみなされるようになりました。

    この題名にある履歴書は、就職等に使われる正式(?)の履歴書をさしているのではなく、世の中にどう自分を見せるかという意味での「セルフブランディング」としての役にたつ実践的な履歴書をさしていると思います。

    ついったーや、読んだ本の感想も役にたつと書いてあり、それも含めてこのサイトの利用を考えた次第です。

    読んだ本をまとめるためのサイトとしてMediaMarkerがこの本の中では紹介されていますが、セルフブランディングという意味からすると、この「ブクログ」の方が優れているように思います。

  • f.2010/01/27
    p.2010/1/21

  • 毎日新聞の記者からパソコン雑誌「月刊アスキー」編集部を経てIT系ジャーナリストとして活躍し、2006年の著書『グーグルGoogle ~ 既存のビジネスを破壊する』で知られる佐々木氏によるネット活用論。サブタイトルにある「ウェブ時代のセルフブランディング術」とは、企業や組織に所属せずに肩書きで仕事をしていない「個人」が、自らをメディア化してプロモーションすることで、文字通りSelf (自己)をBranding (ブランド化)する手法について述べている。終身雇用の崩壊によって企業社会の終焉が進む中で、今後求められる人材は組織に従順な「ゼネラリスト」ではなく、専門知識に特化した「エキスパート」に変わっていくという展望のもと、ネットを利用して自力で稼いで生きて行くためのヒントを教えてくれる一冊。

  • 著名人と一般人がフラットな位置付けになるソーシャルネットワーク。
    mixiのような閉鎖的なSNSではなく、ツイッター・ブログのようなオープンなネット上で、自分の価値を確立させる“セルフブランディング”がネット時代には重要だと著者は述べる。

    では、実際にツイッターで情報を多くの人に伝え、自分を認識してもらうにはどのようにすればいいのか??
    また、そこから自分を深く知ってもらうには何をすべきか?

    ネット上でセルフブランディングをする手順を著者の経験談に基づきながら述べる一冊。

    自分の専門分野をアピールする、などがあるのでよほど何かの分野を専攻していないと学生には辛いのでは。
    学生が色々な人と知り合って、知識を深めるためというツールとしては成立するかも。

    あと、自分の名前を検索結果に表示(エゴサーチ)させることが前提にあるので芸能人に同姓同名がいたり、ありがちな名前の方には厳しいものでしょう。

    セルフブランディングの本としては、便利なアプリケーションの使い方など載っていて役に立つと思う。

  • 2011.05.31購入〜2011.06.24読了

    ※読了本掘り起こし

    セルフブランディングが今後の日本でなぜ必要なのか?そしてどうやってそれを構築していけば良いかを具体例を交えて書かれた新書です。

    賛否両論あるようですが、私は著者の佐々木俊尚さんの文体は読みやすくてスッとアタマに入ってきました。個人的に共感できる部分も多くあり、そう言う意味でも自分のマインドに間違いがない事を再確認できました。セルフブランディングとは何ぞや?を理解するには必要十分な本です。この本を読むと、インターネットにおいて著名人がやっている様々な行動の根拠がよく分かります。


    要約すると、
    ・今の時代、個人情報は嫌でも勝手に搾取されていく。であればむしろ個人情報はできる限りインターネット上に吐き出す方が現代を賢く生きるための条件になるのではないか?
    ・Google先生が凄い今の時代、ある人がどんな人間なのかを知ろうと思ったら必ずエゴサーチ(本名やペンネームでググる)される。
    ・その結果で何をしてる人なのか、どんな成果を上げている人なのか、有名なのかそうでないのか、希望を満たすスキルを持っているのかなどがインプットされる。
    ・会社でいくら業績を残しても、また社内でどんなに評価されていたとしても、それは社外の人には知り得ない話。昨今の国内情勢を見ても会社からいつ放り出されるか、会社がいつ潰れるかなんて誰にも予測出来ない。もし今日いきなり会社が倒産したり、会社から肩を叩かれてしまったら?
    ・いかに社外、それも全世界に等しく公表されるインターネットの世界においてセルフブランドを構築できているかが、今後の日本で生き残れるかどうかの決定的な条件になる。

    といったところ。

    具体的には、
    ・twitter,ブログで徹底的に情報発信
    ・はてブ、Tumblrで自分の興味のあることを共有
    ・friendfeedで各SNSのタイムラインを統合
    ・LinkedInやSBIビジネスでビジネススキルを自己アピール


    といった具合に、主にグローバルに公開されているソーシャルネットワークを中心に自分が何者であるかを発信し続け、徐々に個人的な趣向や仕事の成果やスキルといった核心の部分を公開しているレイヤー(層)に誘導して行くという流れ。この本が書かれた頃は日本ではメジャーではありませんでしたが、今ならきっとこのいちばん深い所にFacebookが来るのでしょう。

    本文で筆者は、セルフブランディングは本名プレイでいけ!と豪語していますが、会社の方針や勤務形態によって本名を晒せない場合もあります。この場合も、オープンなSNSから下層に下るに従って徐々に個人情報を公開していく方法をとれば対応は可能でしょう。
    しかし、現在は実質上Googleが作り上げているといっていいインターネットの世界におけるウェブページのランクは、同一性の高さと他者との関係の太さで決まるようにできています。そういう意味では名前や顔写真、プロフィール、連絡先などはすべて統一したほうがインターネットにおける個人の価値をあげることになり、よりセルフブランディング力が高まります。そういう意味では、本名でなくともアイデンティティを示す名前をすべてのレイヤーにおいて統一するのがインターネット社会における最も効果的なセルフブランディングと言えるでしょう。この点については筆者も同様の事を言及しています。


    これまで匿名社会であった日本のインターネットも、Facebookが登場したことによって本名を晒すことが当たり前になりつつあります。若者を中心にFacebookをベースにセルフブランドを築き上げる人達が増えて来ているなか、これまで通りのやり方ではこれから先の日本を生き抜くのは難しいかもしれません。

    私も来るべき日のために、これまで以上にセルフブランディングに邁進しようと思いました。

  • 1

  • 鼈宮谷 10/1/31
     副題に「セルフブランディング術」とある。

     著者の書に以前から相性の良さを感じていたのと、題名がとても気に入って、
    山積になっているのを目にしただけで、すぐに手に持ってレジへ向かった。

     思った通りの内容で一気に読んでしまった。久しぶりのことである。

     以下、目次

    第一章 「会社の名前で仕事をする」時代は終わった

      名前ひとつで人生が変わる
      使えない正社員、使える派遣社員
      あなたにできることは何ですか?
      ギルド社会の復活
      エキサイト恋愛結婚に学ぶセルフブランディング
      検索エンジンは社会的インフラ
      個人情報までもが溢れるインターネット
      個人情報保護とプライバシーは違う

    第二章 ウェブ上でセルフブランディングする

      自ら情報を公開することでブランドは築かれる
      名刺はセルフブランディングの重要アイテム
      ブログで書いたら自著が首相官邸に
      評価は第三者が決める
      情報発信を恐れてはいけない  
      企業によるエゴサーチの実態

    第三章 ソーシャルメディアで人脈を拡げる

      エゴサーチ向きな、ブランディングサイトとは?
      情報を発信することで、情報を得る側に回る
      勉強会とソーシャルメディアの共通点はプラスのスパイラル
      エゴサーチに使えるサイト
      プロフィールサイトを活用せよ
      統一した自己情報を一元化せよ
      雰囲気作りに柔らかい話を入れる
      ウェブサービスに同時投稿を行うためのツール
      オンライン名刺とリアル名刺の威力

    第四章 ツイッター活用術

      ソーシャルメディアを飲み込んだ140文字のつぶやき
      検索サイトではなく、ツイッターをエゴサーチの入り口にせよ
      ツイッターに掲載する情報とその戦術
      リトイートとトラックバックを駆使する
      情報媒介人という立ち位置
      ツイッターで就職した男
      つぶやきにはセンスが表れる
      フォローはアンテナの高い人に
      フォロワーの増やし方
      質の高いフォロワーをつかむ10のポイント

    第五章 ウェブサービスの利用法

      セルフブランディングに必須のウェブサービス
      Gmailの取得方法
      ブログは結論を最初に書く
      SBIビジネスで自己紹介をする
      情報をまとめる“フレンドフィード”
      ツイッターの登録は「必須」
      引用に便利なツイッターアプリ
      情報収集の要・タンブラー
      カスタマイズに便利なFirefox
      Tomblooの“ハブ的役割”

    第六章 情報はどの程度までさらすべきか
     
      実名VSペンネーム
      実名でも信用できない人はいる
      自身の情報を出すことを恐れるな
      「インターネット上では正義が勝つ」
      情報の受け手の気持ちを考える
      ブログは講演会場、ツイッターはパーティー形式の立食会



     こらからは一人ひとりが自己の強み、特色を生かして、新たなものを
    創造して、それを売りにして生きていく時代。

     自身でブランディングできるツールは、探せばいくらでもある。

     それをどのように設計して組み立てていくか?考えただけでも、わくわく
    楽しいことである。

     筆者推奨のSBI、メディアマーカーにも早速登録してみた。

     この時代に巡り合えたこと、本当に有難いことである

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著者プロフィール

ジャーナリスト

「2022年 『楽しい!2拠点生活』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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