- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796674881
感想・レビュー・書評
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仕事の参考資料として夫が読んでいたので、私も読んでみました。
生粋の京都人が、京都を語り尽くした本です。。
かなり多くの日本人は京都に出向いたことがあるかと思いますが(修学旅行があるしね)、著者が言うような京都を知っている人は少ないし、本当の意味で理解できる「よそさん」はいないでしょうねえ、という気持ちになりました。
平清盛の時代から京都は常に権力者に侵略され、憧れられ、畏れられてきた歴史を何代も何十代も語り継ぎながら生きてきたんです。
そりゃあもう、そこに住む人自体が文化そのものでしょう。
先の戦争、と言ってイメージするのは応仁の乱、とか半分ネタでしょうけれど、それくらい歴史が古く老舗が多い街で暮らす人々は独特の世界観を持って当たり前。
と言いながらも、その傾向についての理由も教えてくれていてとても興味深かったです。
私は特に歴史に興味があるので、神社仏閣に御利益を期待しない理由、他地域と比べ怨霊を祀る神社が多い理由なんかが面白かったな。
とにかく、京都の印象が人によって違うという、非常に重層的なところが京都の最大の魅力なんだろうなあーと感じた一冊です。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私も京都生まれの京都育ちで、京都についてはそこそこ知っているつもりでいましたが、これはなかなか奥が深い。著者の拘り、薀蓄がなかなか楽しい。京都人同士の集まりで、「そうそう」「うん、わかるわかる」などとワイワイ酒でも飲むのにはうってつけの本。自分でも、「なんで『キレイキレイ』とか、『チャウチャウ』(違う違う)とか、2回あるいはそれ以上重ねてしまうのか」、よくわからなかったが、この本を読んでよくわかった気がする。とは言いながら、「よそさん」には「それがどうしたの?」で終わってしまう世界かもしれない。
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面白い~、神社巡りしたくなりました。
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購入者:坂野(2009.11.10)
生まれも育ちも京都ですが知らずにすごしていることも多いのが感じられました。古くから伝わることや、京都以外の土地の人から京都の人って?内容もへぇ~て思うことが多かったです。
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