臨床真理 (上) (宝島社文庫 C ゆ 1-1)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 597
レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675734

感想・レビュー・書評

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  • 話題の柚月さんの本。
    臨床心理、ではなく臨床真理。
    臨床心理学を駆使して、真理を追求する、という意味でしょうか。

    臨床心理士なりたての主人公、佐久間 美帆。
    彼女が担当するのは、藤木 司。
    彼は、声に色が見える"共感覚"の持ち主。

    同じ福祉施設の少女が、自殺を図り、彼は他殺であると必死に訴えた。
    しかし、周りは、全く聞き耳持たず、担当の佐久間先生のみ、彼の言葉を信じる。
    それは、昔、彼女には、似たような境遇があり、不幸にも亡くなった弟への贖罪であった...

    上巻は、やや説明調であり、ストーリーもゆったりしていますが...
    下巻に期待。


  • 臨床心理士の佐久間美帆は、勤務先の医療機関で藤木司という二十歳の青年を担当し、カウンセリングを行うことになった。司は、同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、なかなか心を開こうとしなかった。それでも根気強く向き合おうとする美帆に、司は少女の死は他殺だったと必死に訴えた…。第7回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作が、待望の文庫化!

  • 臨床心理士の佐久間美帆が、弟 達志。
    精神的な障害で、命を失った。
    そのことの悔恨が、臨床心理となった。
    臨床心理士とは、やはり、お節介な職業なんでしょうね。
    そして、現在 司という青年に立ち向かっている。
    話す言葉に 色がついていることで、その人が嘘をついているのか
    わかるという。共感覚という。
    司は、この「共感覚」をもっていることを理解されないでいる。
    そのことが孤独であり、自分を守るために、精神障害を装うことを身につけていた。

    司には、失語症の彩という女友達がいた。
    彩は、リストカットの常習犯で、自殺して、救急車で運ばれるところで、
    死んでしまう。司は 施設長の安藤が殺したと言って襲いかかる。

    前半部分で、安藤が怪しいなぁと思ったが、
    物語は そんなに単純ではなかった。 

    メモ
    「救急技術や医療に携わるものの精神論など、なんの役にも立たないのではないかと思った。人間の小手先の努力など寿命と呼ばれている目に見えない大きな力の前では無力であり、人間が命をどうにかしようと思うことさえおこがましいと思う」

    臨床心理士は、如何に、対象者に信頼されるかがポイントとなる。
    相手の心の闇と傷をさらけ出すことでしか、理解されないと思っている。
    その信頼関係が、実に重要となる。

    「他人の問題に首を突っ込むような勉強の何が楽しいんだろうって思ったんだ。司って奴が治っても治らなくても、自分には何のメリットもないんだろう?だったら、そこまで深入りすることないじゃないか?」

  • 柚月裕子のデビュー作です。
    新人とは思えないほどの筆力と、読ませるストーリー展開。
    カウンセラーと、障害をもつ患者とのかかわりから、事件が展開していきます。
    共感覚を持つ司は、言葉が色になって見えます。
    感情が見える司が見ているものは。
    福祉施設を舞台にして、事件が展開していきます。
    その先には、唾棄すべき事件が。

  • 第7回このミス大賞受賞作。
    新米臨床心理士の佐久間美帆が担当した患者 藤木司は、同じ福祉施設で暮らしていた彩は、自殺ではなく殺されたと美帆に訴えかけ、彩の死の真相を調べて欲しいと美帆に頼む。

  • 最後のどんでん返しは予想できなかった。

  • 引き込まれる。一気読み!

  • 2014.5.4読了。実は、下巻のさわりを読んだんだけど…向かっていってほしくない方向に向かっている気がする( ´×ω×` )

  • 福祉施設で起きた少女の自殺事件。同じ施設に暮らしていた藤木司と彼のカウンセリングを担当する臨床心理士・佐久間美帆が事件の真相に迫る。

    人間の声から真実、嘘、怒り、悲しみといった感情を色彩で見ることが出来るという設定、事件の発生からの怒涛のストーリー展開とデビュー作とは思えぬ面白さ。上巻を読み終えた段階なのだが★四つとしておこう。

    この先の展開は予想出来るのだが…

    郷土出身作家コーナーに三作が並んでいたので大人買い(#^.^#)

  • コメントを書くのを忘れていました。確か、それなりに良かったはず。

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プロフィール

柚月 裕子(ゆづき ゆうこ)
1968年生まれ。岩手県出身、山形県在住の小説家。2008年『臨床真理』で第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビュー。2013年同作で第15回大藪春彦賞、2016年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、同年『慈雨』で「本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10」第1位をそれぞれ受賞。2017年、『盤上の向日葵』で第7回山田風太郎賞候補、2018年本屋大賞ノミネート。
代表作として、テレビドラマ化された『最後の証人』『検事の本懐』を含む「佐方貞人シリーズ」。また、2018年に映画化される『孤狼の血』。

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