臨床真理 (上) (宝島社文庫 C ゆ 1-1)

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  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796675734

感想・レビュー・書評

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  • 2021.7.16角川文庫版にて読了。

    説明
    内容紹介
    「新人作家とは思えぬ筆力」「醜悪なテーマを正統派のサスペンスに仕立て上げた腕前は見事」と、茶木則雄、吉野仁両氏がそろって大絶賛! 応募総数が過去最高を記録し、大激戦となった第7回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作がついに文庫化です。
    新進気鋭の臨床心理士・佐久間美帆と、神から与えられたとも言われる「共感覚」を持つ青年・藤木司が、声の色で感情を読み取る力を使い、知的障害者施設で起こった少女の自殺の真相を追う!
    著者について
    柚月 裕子 (ゆづき ゆうこ) プロフィール
    1968年、岩手県生まれ。山形県在住。フリーライター。雑誌やテレビ局のホームページで作家の対談・インタビューのまとめを担当している。第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞、『臨床真理』にて2009年1月デビュー。

  • 話題の柚月さんの本。
    臨床心理、ではなく臨床真理。
    臨床心理学を駆使して、真理を追求する、という意味でしょうか。

    臨床心理士なりたての主人公、佐久間 美帆。
    彼女が担当するのは、藤木 司。
    彼は、声に色が見える"共感覚"の持ち主。

    同じ福祉施設の少女が、自殺を図り、彼は他殺であると必死に訴えた。
    しかし、周りは、全く聞き耳持たず、担当の佐久間先生のみ、彼の言葉を信じる。
    それは、昔、彼女には、似たような境遇があり、不幸にも亡くなった弟への贖罪であった...

    上巻は、やや説明調であり、ストーリーもゆったりしていますが...
    下巻に期待。


  • アンソロジーを含めて、私が読む柚月裕子氏作品5冊目。デビュー作とのこと。

    真ん中くらいまではまあまあ引き込まれたが、主人公の美帆が急に暴走し始めてからは興ざめ。

    ブクログのレビューをざっと拝見したところ、私だけでなく多くの読者はたぶんとっくに気づいている。
    彩の身の上に何が起こったのかということに。

    「このミス」の大賞を取ってから→単行本出版→文庫化されていく過程で、デビュー作とはいえ、出版社のフィルターを通っているはずなのに、誤字脱字や文法的に「おかしな日本語」表現がチラホラ。(私が読んだのは文庫本の第1刷)

    申し訳ないが、内容的にもツメが甘いというか、荒い。
    福祉雑誌の記者であると偽って企業や公共機関に乗り込む手法は、名刺も出さずにうまくいくわけがない。
    対応した企業の担当者は、裏で悪どいことをやっていたとしても、ここであからさまに「障害者を雇ってやってる」なんて言い方はしないと思う。
    (上記「おかしな日本語」とは別の話。この段階で登場人物がいきなりこのように発言する設定が下手)

    上巻では、ただただ、救急隊員の方たちがお気の毒であるという感想しかない。

    たぶん下巻はだいぶ読み飛ばすことになると思う。 

  • 臨床心理士の佐久間美帆は、勤務先の医療機関で藤木司という二十歳の青年を担当し、カウンセリングを行うことになった。司は、同じ福祉施設で暮らしていた少女の自殺を受け入れることができず、なかなか心を開こうとしなかった。それでも根気強く向き合おうとする美帆に、司は少女の死は他殺だったと必死に訴えた…。第7回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作が、待望の文庫化!

  • 福祉施設で起きた少女の自殺事件。同じ施設に暮らしていた藤木司と彼のカウンセリングを担当する臨床心理士・佐久間美帆が事件の真相に迫る。

    人間の声から真実、嘘、怒り、悲しみといった感情を色彩で見ることが出来るという設定、事件の発生からの怒涛のストーリー展開とデビュー作とは思えぬ面白さ。上巻を読み終えた段階なのだが★四つとしておこう。

    この先の展開は予想出来るのだが…

    郷土出身作家コーナーに三作が並んでいたので大人買い(#^.^#)

  • 柚木裕子作品をいろいろ読んでみようキャンペーン。「このミス」出身だったって知らなかった!
    「これってこれであってる?」という言葉が気になって仕方がない。
    2019/6/23読了 2019年の38冊目

  • 感想は下巻に

  • 第7回このミス大賞受賞作。
    新米臨床心理士の佐久間美帆が担当した患者 藤木司は、同じ福祉施設で暮らしていた彩は、自殺ではなく殺されたと美帆に訴えかけ、彩の死の真相を調べて欲しいと美帆に頼む。

  • 何気なく読み始めて、やめられなくなって、1日で読了。

  • デビュー作?文章が上手い。
    下巻まで読まないと評価は出来ない

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

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