- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796675758
感想・レビュー・書評
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臨床心理士の佐久間 美帆を主人公としたミステリー。
担当患者の藤木 司は、声に色が見える"共感覚"の持ち主。
上巻に続き、福祉施設の少女の死を巡る謎の数々。
次々に明らかになる真実。
二転三転するストーリーに翻弄されますが、そこは筆者の力量でしょうか、グイグイと読み進んでしまいます。
重いテーマを含みながら、面白い展開でしたが、"共感覚"が事件解明のキーワードには、あまりならなかったので、星4つとしました。
また、分量的に、上巻・下巻は、一冊で良いかも...
(続編やサイドストーリーは、出ないかしら?)
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上巻から続けてひと息で読み終えた。話のそこここで無理があるし、登場人物の行動もチグハグ。読後感も決していいとは言えない。でも、一気に読ませるだけの力が文章にある。その後の活躍もうなずける処女作。
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状況設定に多少の無理不自然さがあるが、主人公に感情移入ができたので一気読みでした。
オチ自体は、割と早い段階で読めるのですが、女性作家がここまで◯◯◯の事を赤裸々に書けるのに驚いた。
美帆さんと栗原君いいコンビでもあるので、またいつか活躍する作品読みたいな。
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真犯人は想定外だったが司も美帆もハッピーで良かった。栗原さんと美帆さんの関係も進展するとよいなあ
シリーズ化して欲しい作品でした。 -
非常に面白かった。上下巻を一気読み。共感覚を持つ藤木司と佐久間美帆が遂に真犯人を…
デビュー作とは思えないほど、良く出来た作品。今後が非常に楽しみな作家がまた一人増えた。しかも、我が郷土出身というから嬉しい。
上巻を読み終え、おおよその当たりは付いていたのだが、上手い捻りを入れたものだ。登場人物が少ないので、その線も考えたのだが… -
障害者でも 性欲があるということを
真正面に据えて、取り組もうとする姿勢は、気迫がある。
掃除をする青年の暴発的な性欲。
それを必死に食い止める 美帆。
可奈というアンバランスな服装をして、
体だけが大人になっていることで、
利用されてしまう。安藤の施設長の闇が 浮き彫りになってくる。
障害者教育施設の評価、そして、妙に高い就職率。
それを斡旋する 就職センター。
そこから、見えない糸が繋がり アクがアブし出される。
しかし、彩は、それとは違った形で 人身御供となっていた。
ふーむ。そこに犯人を求めるのか?
緊密な構成における 犯人像の明らかに仕方が、すごい。
また、体を張った 美帆の活躍もすごいものがある。
ミステリー大賞を取った作品であることを認識した。