毒殺魔の教室 (上) (宝島社文庫 C と 1-1)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 315
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796676151

感想・レビュー・書評

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  • 那由多小学校で起きた児童毒殺事件。小学6年生の男子生徒が、クラスメイトを毒殺。その後、同じ毒で服毒自殺を遂げ、動機がはっきりしないままに事件は幕を閉じたー。あれから30年。ある人物が当時の事件関係者たちを訪ね歩き始める。食い違う証言、見え隠れする思いもよらない人間関係、そして事件当日に仕組まれたある計画…。

  • 上巻の盛り上がり、とても良かったです。

    事件のあらまし、先生と、その甥と、小説家のやりとり。

    伏線たっぷりで、上巻で事件のほとんどがわかってしまったので、それが合ってるかどうか下巻を読みます。

  • 上下巻読み通しての感想
    毒殺事件。事件関係者の証言。どこかで読んだことがあるような構成で成り立っている。
    けれど、似たような…と言われる作品よりも、この物語が一番面白かった。
    証言者によって異なる被害者・大輝の人物像。
    考えてみればそれほど不思議なことではない。
    教室という場で見せる顔、誰かとふたりきりになったときに見せる顔、教師へ見せる顔、扱いやすい仲間たちへ見せる顔。
    わたしたちもまた、現実の生活でも無意識のうちに場に合った顔を使い分けている。
    こんな末恐ろしい小学生がいるのか…と思う半面、小学生だからこそこんなに残酷で取り返しのつかないようなことも実行できたのだろうと思う。
    同じ事件を経験したはずなのに証言内容に差があるのは、関わった度合いによる。
    本当のことを言えずに過ごした30年間。
    忘れたいと思いながら忘れることが許されなかった事件は、彼らにとって心の中に小石を詰め込まれたような苦しく重い人生を与え続けた。
    事件は終わったけれど、彼らの中でけっして終止符は打たれてはいない。
    30年と言う時を経て次々と明らかになる事実。
    事件の芽はずっと前に始まっていた。
    ひとりひとりの嫉妬や驕り、嫌悪感や憎しみ…様々の人間の思惑が絡み合った末にあったのは最悪の結末だった。
    時間が経ったからこそ話せる事実もある。
    いろいろな経験を経てようやく見えてきた新しい事実もある。
    疑問に思いながらも口に出せなかった事実もある。
    積み重ねられていく過去の事実…そこにあったのは多数の小さな負の感情が引き起こした哀しい現実だ。
    偶然に手にしたこの物語。
    思いがけず読み応え十分で一気に最後まで読んでしまった。
    長編だが途中で飽きることもなかった。
    中だるみすることもなく、最後まで読み手を引き付けて離さない魅力のある物語だった。

  • 2014/6/11

  • 上巻はよかった

  • 第7回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。ノローグ形式で綴られる毒殺ミステリー。30年前に那由多小学校の六年六組でおきた児童毒殺事件、男子生徒が、クラスメイトを毒殺。その後、同じ毒で服毒自殺を遂げ、動機がはっきりしないままに事件は幕を閉じてしまう…そして、ある人物が当時の事件関係者たちを訪ね歩き始める。食い違う証言、見え隠れする思いもよらない人間関係、そして事件当日に仕組まれたある計画…。自分の小学生時代を思い出すと、随分大人な小学生達で違和感が…確かに女子の方が大人びていたけど…。下巻へ。

  • あんまり期待してなかったけど面白い。引き込まれる。
    下巻でどうなるか分からんけど楽しみ。

    進行の仕方が湊かなえさんの『往復書簡』、『贖罪』に似てるなと。

  • 面白い。30年前に小学校で起きた毒殺事件。当時のクラスメート達から聞いて行く話は、人によって微妙な違いを見せる。何が真実なのか?何が見えてくるのか?下巻も楽しみ。

  • おっかないタイトルですが、内容は特に怖い話でなく、ある事件がなぜ引き起こされたのかの、謎解きになります。
    下巻の途中で、内容は、ほぼ解明されたのに、まだ大分ページが残っているな???っていう感じになったのですが、最後は、女性のたくましさを痛感するエピソードが。。。

    全体としては、面白い作品でしたが、引っ張った割りにラストは普通という少し残念な感じです。

  • 読んでいてとても引き込まれます。
    ある一つの出来事について、証言者によりとらえ方、印象が異なり(当たり前ですが)、その積み重ねで徐々に真実のカタチが見えてくる・・・。構成もいい具合だと思います。
    下巻にも期待!

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