毒殺魔の教室 (上) (宝島社文庫 C と 1-1)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 434
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796676151

感想・レビュー・書評

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  • 注! 内容に触れています



    イマイチ、なーんか、足りない?(^^ゞ
    決して話が面白くないわけではないんだけど、読んでいると、2010年(この本の出版年)の30年前、小学6年生にこんなにませている子いた?とか。
    安田、平山、鳥原から出てくる言葉が一様に漢語?熟語?、つまり、普通の人の普通の話し言葉に出てくる単語よりはちょっとあらたまった単語が使われることで、違う人なのに同じように感じちゃうところとか。
    その一方で、下巻に出てくる筒井久人(話の語り手はその姉)は、その姉との会話で、「楠本大輝は女の子にもてる」みたいなことを言うのだけど、筒井久人くらいの年(中3)だったら、同級生は「女の子」ではなく「女」と言う方が普通じゃない?等々。
    そんな風に、書きっぷりにちょっとアラいところがあるんだと思う。

    あと、この展開の話は、語り手が次々に変わるからこそ、え?とか、あ、そうなんだ!みたいに意外性や驚き、ドキドキ、ゾクゾク、ワクワクがあると思うのだ。
    なのに、意外に早くキーマンが出てきちゃうから、話の膨らみがそこで止まっちゃう。

    そういう意味で、もうちょっと、あーでもない、こーでもないと頑張って書いてほしかったなぁー。
    あとちょっとの頑張りで、出来の印象が全然違ってたんじゃないかなぁーって思っちゃうんだよね。

    ていうか、『毒殺魔の教室』なのだ。
    その割に、ゾクゾクこない(^^ゞ
    やっぱり、そこかなぁ…。
    今ひとつ、なーんか、足りないと思っちゃうのは(^^ゞ

  • あんまり期待してなかったけど面白い。引き込まれる。
    下巻でどうなるか分からんけど楽しみ。

    進行の仕方が湊かなえさんの『往復書簡』、『贖罪』に似てるなと。

  • 面白い。30年前に小学校で起きた毒殺事件。当時のクラスメート達から聞いて行く話は、人によって微妙な違いを見せる。何が真実なのか?何が見えてくるのか?下巻も楽しみ。

  • おっかないタイトルですが、内容は特に怖い話でなく、ある事件がなぜ引き起こされたのかの、謎解きになります。
    下巻の途中で、内容は、ほぼ解明されたのに、まだ大分ページが残っているな???っていう感じになったのですが、最後は、女性のたくましさを痛感するエピソードが。。。

    全体としては、面白い作品でしたが、引っ張った割りにラストは普通という少し残念な感じです。

  • 基本的に読みやすい文体ですが、登場人物の性格や話し言葉か書き言葉かによって読みにくいと感じる部分もありました。
    中には早く続きを言えとせっつきたくなるような語り手も。(それが作者の意図だと思いますが)
    小学生がここまで策略を巡らすか?と思わず自分の子供時代と照らし合わせたりしてしまいましたが、ストーリーはどんどん読み進めたくなる面白さがあります。
    下巻の展開が楽しみです。

  • 読んでてQ&A思い出させます
    さて、下巻で何かあるのか楽しみです

  • 読みやすいって言えば読みやすい。

  • 那由多小学校で起きた児童毒殺事件。小学6年生の男子生徒が、クラスメイトを毒殺。その後、同じ毒で服毒自殺を遂げ、動機がはっきりしないままに事件は幕を閉じた─。あれから30年。ある人物が当時の事件関係者たちを訪ね歩き始める。食い違う証言、見え隠れする思いもよらない人間関係、そして事件当日に仕組まれたある計画…。第7回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作。

  • 犯人はすぐに分かってしまうけれど、そこに行くまでの証言や流れ方、そこからの展開などは読んでいて面白かったです。証言者や手紙の主が過去の話を淡々と話をしていく形なのでこれから何か起きるというドキドキは無かったですが、小説くささと人間くささは良かったです。ただ、やはりストーリーはこじつけくさかった。
    しかし、塔山さんの他の小説が読んでみたいなあと思いました。

  • 「告白」に似ているけど、最初はあまり面白いと感じなかった。

著者プロフィール

1962年、千葉県生まれ。第7回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞、『毒殺魔の教室』にて2009年デビュー。

「2020年 『甲の薬は乙の毒 薬剤師・毒島花織の名推理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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