- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796676694
感想・レビュー・書評
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読みやすく淡々と終わる、と思いきや、変な終わり方で無難にまとめられた。でも悪くないと思わされるところがいいのかも。
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失ってから初めて大切さに気付く。
月並みな言葉だけど、その通りだと思わされる作品。
ふとしたことから同居生活を送ることになった美央と陸。
つかず離れずの間柄を五年間も続けてきたふたりだったが、あるとき美央が陸に”生贄彼氏”になってほしいと頼んだことから、その関係に少しずつ変化が訪れ始める……。
設定は草食男子と肉食女子のルームシェアなのですが、陸みたいな同居人がほしい!
読んでて何度も美央に腹が立ったけど、美央が作中で述べているように
陸は陸なんだよね。
他人から見ればこれって普通じゃないって思うことも、当人たちからすれば当たり前のことで
だからこそ、二人の関係をを愛というありきたりな言葉で片付けてほしくなかったんだよね。
「運命の人はいなくなったときに初めて気づく。その人を失って、涙を流して、後悔の味がしたとき、運命だったと知るのだから。」
探しても見つからないよ。運命の人は。 -
元々は『Because of you』というタイトルだったとか。
読後はそっちの方がすんなりという印象。
主人公はOLで24歳の美央。
誰かと付き合っても必ず相手の浮気でフラれることになる女性。
そんな彼女にはちょっとした秘密が。
それが5年もルームシェアをしている同い年の男性、陸の存在。
ただし、互いに(?)恋愛感情のかけらもなく、もちろん身体の関係もない。
わがままで自分勝手で酔っ払ったら何もかも忘れてしまう主人公。
そんな彼女に陸が優しいことこの上ない。
とっても簡単に言うならば、俺は陸みたいな男になりたいんだよ。
でもねー、俺はそんな器は大きくないみたいで、いつも溢れちゃうんだよなぁ
で、結局だめになっちゃう。いや、だめにしちゃうのか。
あ、話がズレた。
もうね、ホントにいい奴だよ、陸は。
女性読者なら大半の人がこいつと一緒にルームシェアしたいと思うはず。
料理もできて相手のことが気遣えてちゃんと線引きができて。
あ、陸を絶賛するだけで終わるところだった。
物語は、そんな陸に美央がとんでもないお願いをすることで展開する。
その願いとは。
「運命の人に出逢うために、それまでは生贄の恋人になってくれ。」
(詳細は読んでください。)
そうして始まった二人の擬似恋愛関係にやがて終わりが来るのだが・・・
もうね、反則ですよ、これは。(いい意味でね。)
どれをとってもベタな要素ではあるけれど、ちょっとこの展開は予想不可。
時折挟まれる美央の回想シーンのせいで余計にね。
とにかく面白かったです。感動した。
久々にいい恋愛小説に出逢えました。 -
日本ラブストーリー大賞 第5回受賞作品。
こんな設定や男性はいないだろう!と
読み始めましたが ぐいぐい引き込まれて
ラストの展開で 電車の中で読んでいたのに
涙がでてきて 困りました。 -
こんな関係ステキ☆
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陸くんいいな~。