おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.57
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本棚登録 : 1236
レビュー : 234
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796679015

感想・レビュー・書評

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  • さよならドビュッシーの続編。岬さんの飄々としつつも抜群の思考力や、情熱がこの作品にも炸裂。
    ドビュッシー同様、目ちまだ文字を追っているのに音楽が聴こえてくるような、細やかな表現力が凄まじかった。
    推理そのものは、前回よりは驚く展開でもなく。犯人や主人公の秘密もなんとなく感じた。でも存分に楽しい作品。

  • H25/11/7

  • 前作と登場人物の立ち位置は同じ音楽ミステリーではあるが、本作では殺人事件ではなく、ほんらい事件というほどのものではない謎を解くことになるのだが、前作にもまして本作では謎そっちのけで音楽シーンと音楽で飯を食べていくことの困難さが音楽大学の学生の立場で濃密に描かれており、こちらの方が主題となった感がある。謎はありようのない謎である以上、犯人の想定の幅に奥行きが無く、早々と先が読めてしまうので、この点も前作と似ており、まあ、ミステリーの部分はおまけとして考えた方が良い。いずれにしろ、脇役に立ちながらも主人公である探偵役が相も変わらず超然とし過ぎているのが気にはなるが、脇役であることに徹しているのでなりたっているのだろう。

  • 面白かった!前作程の衝撃は無かったけど。
    私が神様なら無心に努力する全ての人に微笑みたい。

  • わたしは さよならドビュッシーが単行本の時から持っていたけど なんとなく読んでいなかった。だけどこの本を読んで中山さんのストーリー展開好きだなって思って そこからは新刊出る度にチェックしちゃう このシリーズは 出てくる音楽を聴きたくなる

  • ドビュッシーと比べると衝撃は少ないかな。岬先生!下諏訪美鈴!ドビュッシーとのリンクにニヤリ。相変わらず音楽の描写は秀逸。クラシックに造詣が深ければもっと楽しめるんだろうけど。肝心要の謎解きはいつ?いつ?と思いながら読んでたら最後20ページ程で怒濤の展開。作者が書きたいのはミステリーじゃなくて音楽の方なんじゃないかと思うくらい展開がはやいよ…。2011/273

  • 岬先生のかっこよさだけで出来ている。ミステリとしては犯人は一瞬でわかります。最後、フォローもして欲しかったな。

  • 『さよならドビュッシー』シリーズ、岬先生です。
    音大の厳重に警備された保管室という密室から、時価2億円のチェロ・ストラディバリウスが消えた!!
    非常勤講師として音大に現れた岬が、演奏会を前に巻き起こった一連の騒動と、音大生の葛藤と成長に寄り添った今作です。


    母を亡くしてからバイトで学費を稼ぎ、音大に通う晶。

    就職もない音大生の宿命を背負った晶はそれでもヴァイオリニストを目指す。
    オーディションの意味もこめた演奏会の第一ヴァイオリニストでコンマスに抜擢された晶は、学長の孫娘で環境にも才能にも恵まれたチェリストの初音とともに、練習に邁進する。
    ヴァイオリニストの夢を中座し自分を育ててくれた母との約束を叶えるため・・・。

    楽曲の演奏シーンは魂がこもり躍動感にあふれていますが、やや冗長すぎる印象。
    岬も完璧すぎるキャラになり、うーーーーん。面白味、人間味がないのです。

    音大生の苦労、努力、情熱。そういったところが読ませるかな。

  • 「さよならドビュッシー」の続編。今回は音楽大学が舞台で密室状態からストラディバリウスが盗まれ、学校には脅迫文が送られ、オケメンバーは無事に演奏会を迎えられるのか?
    …探偵役の岬先生は健在だけど、学生が主人公だから…今回は音楽描写が長過ぎると感じてわりと飛ばし読み。
    相変わらずラストはなんだかしょんぼりする感じ。

  • 音楽は好きだけれど、専門的には分からない。
    けど、分かれたらいいなあという憧れがある。
    ので、こーゆー書名にはちょっと弱い、つい手にとりたくなっちゃう。
    表紙の色合いも綺麗。

    とてもおもしろかった。
    最近宝島社のこのミス大賞とは相性がよくなかったのだけれど
    これはよかった。大賞とったのがこの前作、なのかな?
    岬先生、とゆー人がどうも気になるキャラでしたが、
    (とゆーかこの人のシリーズものかと思った)前作にも出てる、のかな?

    いやーいろいろ伏線が引いてあったのだなあっと、ラストになって
    言われてようやく理解。なるほどなるほど。
    音楽が流れる描写は、曲を知ってる人は倍、楽しめるんだろうなあっと
    思って羨ましくなる。
    まあ、読むだけでも高揚感が感じられてとてもよかったのだけれど、
    まるまる一曲説明されると、読み飛ばす、ほどではないのだけれど
    ちょっと長いかなーっと思ったり。
    でもそれほどの表現ができるってことがすごいなあっとしみじみ。
    音楽をあーゆー風に受け取ることができるって、いいなあ、と
    数年習ったわりに、猫踏んじゃった、さえも弾けない私はしみじみ思う。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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