アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)

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  • 宝島社
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レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796679374

感想・レビュー・書評

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  • うー。なんだかイマイチ読んでいても
    胸苦しい感覚が付きまとうなんとも言えない
    作品で...正直...微妙というのが本音。
    そもそもの事件の発端になった過去の
    警察という組織による隠蔽...が前提として
    あるんですが、この事件がなんとも胸糞悪い。
    実際にこんな事があるなんて想像すら、絶対に
    したくないイヤなスタートが、終始引き摺って
    しまった感があります。

    作品そのものは読み易く、サクサクと進むし
    後半にきてようやく姿を現しはじめる
    テロリスト組織のリーダー「アゲハ」の
    正体も上手く姿を隠していて面白いと思います。
    主人公の「原麻希」のキャラのその周辺の
    刑事たちや、その子供たちも好感が持てるんですが
    なんにせよ、最初の隠蔽事件そのものが...
    残念でしかたないです。
    もっと別の持って行き方がなかったんですかねー。

  • 結婚の改姓により、原麻希=「ハラマキ」という、女性にとってはちょっと引ける姓名になってしまった鑑識課の巡査部長が主人公。
    名前からして、ユーモア小説かと思いきや、謎解きもあり、読みやすくスピード感もあり、意外と正当な警察ミステリー。
    シリーズ化されている様なので、『音道貴子』や『姫川』のように、成長していくだろうか。
    次回作も読んでみよう。

  • 姫川、八神と言った女性警察官ものを探して、辿りついたシリーズです。
    秘匿捜査官・原麻希の1巻目「アゲハ」。

    主役の名前が「ハラマキ」どうして、この名前にしたんだろう?
    所どころで、「私をフルネームで呼ばないで」と言うセリフが出て来ます。著者流のアクセントかな?もう少しカッコイイ名前でも良かったと思う。

     ストーリーは、ありがちな警察小説の様でもあり、しかし結末はしっかり捻られていて、大きく予想を裏切られた。なかなか面白い。

    これの著者は女性なんですね。読み終えてから知り、何となく納得。
    汗臭さ、泥や血。そう言ったものを感じさせず、スピード感があり、勝つ文章がやさしい。

    これは、これでアリです。

  • 初の吉川英梨作品。
    なかなか読みやすく、面白かった。

    やはり、事件の発端になった8年前の犯人隠匿事件はあってはならない事で、かなり憤りを感じる。

    主人公の原麻希と子供達には好感が持てた。
    麻希の元彼には、落胆したり惚れ直したりと、感情が変化しつつも最後の告白でまたもやビックリ!!

    株を上げた「世界一のダメ夫」との感動のラストシーンでは、不覚にも泣けてしまった。

    他のハラマキシリーズもぜひ読んでみたいな◎

  • 鑑識課に勤める主人公は、ある日子供を誘拐される。

    指示された場所には、同じく子供を誘拐された
    かつての上司と、その旦那。
    一体どうしてなのか、子供達はどこへ行ったのか。
    そもそも誘拐された息子の方は、二十歳を超えた男。
    これを誘拐するとは、どういう事? でしたが
    話が進むにつれて、さらに混乱してきます。

    誰が内通者で、誰が犯人なのか。
    驚きというか、これは当然だろう、という選択の末、に
    納得してしまいましたが。
    誰を信用していいのか、誰が駄目なのか、も
    手に汗握る感じですが、昔の事件についても
    何故? が付きまといます。
    全ては、最後に分かるわけですが。
    だからあの時…という振り返りも。

    どうでもいい、と思っているから、情報がない。
    無関心なのは簡単で楽ですが、後が大変です。

  • 警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日、子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿があった。殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は?誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた八年前の事件が関係しているのかー!?女性秘匿捜査官・原麻希が社会の闇に挑む、長編警察ミステリー。

  • 主人公である原麻希には忘れられない未解決事件がある。
    麻希はその事件で多くのものを失った。
    理解ある上司も、いつも明るかった同僚も、長年付き合った恋人も。

    麻希のもとへと子供たちを誘拐したという電話がはいる。
    指定された場所には八年前の事件で心身ともに傷を負った上司・加奈子の姿があった。
    共に誘拐犯からターゲットにされた理由は過去の未解決事件しかない。
    麻希は進行形の事件に立ち向かいながら、何事もなかったかのように埋められた事件の真相をさぐり始める。
    麻希というキャラクターにあまり魅力を感じることができなかった。
    麻希と二人の子供たち。そして夫。
    家庭が歪な形になってしまっている自覚はありながら、何もすることができない麻希。
    信じていたものに裏切られ、いつの間にか道を外れていってしまった犯人。
    起きてしまった不幸な出来事のすべてを他人のせいにすることはできない。
    同じように、すべてを自分の責任だと思うのも間違っている。
    極端な思想は、たとえ正義の名のもとであっても多くの人を不幸にすると思う。
    シリーズを読み続けていけば、原麻希という人物を好きになることができるだろうか。
    けっして緻密な物語ではないけれど、第2弾も読んでみようと思う。

  • 警視庁鑑識課に勤める原麻希は、ある日、子供を預かったという誘拐犯からの電話を受ける。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿があった。殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は?誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた八年前の事件が関係しているのか…!?女性秘匿捜査官・原麻希が社会の闇に挑む、長編警察ミステリー。

  • うわあ、苦手やわ、この手の話。出てくる人たちみんな、自分勝手で苛付くわ・・・

  • 女性捜査官を主役にした警察小説ミステリ。「ハラマキ」って呼ばれちゃうのは可哀想ですが(笑)。なかなかかっこいいよね。
    正直なところ、最後の最後まで真相は読みきれずに振り回されました。アンソロジー「しあわせなミステリー」に収録された番外編を先に読んでいたので、あの人が犯人でないということだけは分かってしまっていたのだけれど。それでも予想の出来ない展開でした。
    大事の前の小事ということなのかもしれないけれど。やはりあの事件の処理は許せないなあ。とんでもないですよあれは!

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著者プロフィール

1977年、埼玉県生まれ。2008年に『私の結婚に関する予言38』で第3回日本ラブストーリー大賞エンタテインメント特別賞を受賞し作家デビュー。著書には、「女性秘匿捜査官・原麻希」シリーズ(既刊11冊)「警視庁53教場」シリーズ(既刊2冊)『ダナスの幻影』『葬送学者 鬼木場あまねの事件簿』などがある。取材力に優れエンタメ魂に溢れる期待のミステリー作家。本作は「水上警察」シリーズの第4作。

「2018年 『海底の道化師 新東京水上警察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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