連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 3639
レビュー : 628
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680899

作品紹介・あらすじ

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 中山七里さんの作品らしくないグロさと後味の悪さ。内容的にはあまり好きではないけれど、展開の上手さという点では凄い!と言わざるを得ない。少し前に読んだ秋吉理香子さんの「聖母」の時にもこんな感想を持った。過去と現在、ナツオと夏緒、男の子と思わせておいて女の子、善人と見せかけて黒幕。ああ、騙された。嫌いだけど、面白かった!

    • ひとしさん
      チエさん、お久しぶりです!
      ちょっとブクログのお知らせブログを見てください!カエル男の文庫に私のレビューが載りました(笑)
      チエさん、お久しぶりです!
      ちょっとブクログのお知らせブログを見てください!カエル男の文庫に私のレビューが載りました(笑)
      2017/07/26
    • ひとしさん
      いやいや、そんな大したもんじゃないですけど、びっくりしましたよ(笑)
      俺もチエさんのレビューは参考になります。
      今日本も届けてもらったの...
      いやいや、そんな大したもんじゃないですけど、びっくりしましたよ(笑)
      俺もチエさんのレビューは参考になります。
      今日本も届けてもらったので、記念にします(*^^*)
      2017/07/27
  • 先日読んだ『テミスの剣』で登場する新米刑事渡瀬が、ベテランとなって活躍するというので、本作(作品発表はこちらが先)を遅まきながら読了。
    今作に限っては、著者得意のどんでん返しがないのではと読んでいると、やはり「どんでん返しの帝王」の名に恥じない二転三転が。
    しかも、読者に錯覚を起こさせる仕掛けが、あちこちに・・・
    すっかり騙されてしまいました。
    冒頭は、読み進むにも躊躇を覚えるサイコサスペンスの趣き。しかし、主眼は刑法第三十九条であり、精神鑑定や被害者の人権など、日本の司法制度の抱える問題点を提起する社会派ミステリーといってもいい。
    また、ベテラン刑事渡瀬が、捜査が遅々として進まぬ状況の中で、本作のもう一人の主人公で相棒の古手川に語る。
    「人々が恐慌状態に陥り、警察がその外圧に圧されて徒に解決を急げば待っているのは誤認逮捕と冤罪だ。・・・それだけはな、絶対やっちゃあいけない間違いなんだ。冤罪ってのは無実の人間の一生を葬り、真犯人を野に放置し、警察への信頼を失墜させる、三重の大罪だ。・・・」
    このように考えて行動する刑事がいるなら、日本にいまだにあるだろう冤罪も減ってくるのでは。
    さらに、終章で、渡瀬が古手川に刑事の矜持について話す言葉が良い。
    「・・・褒章や自己満足じゃなく、お前はお前の泣いている人間のために闘え。手錠も拳銃もお上から与えられたんじゃない。か弱き者、声なき者がお前に託したんだ。それを忘れない限り、お前は自分を許せないような間違いを起こさずに済む。・・・」
    渡瀬刑事が、カッコイイね。また彼の活躍を見てみたい。

  • H29.4.25 読了。

    古手川刑事は不死身?
    最後まで気が抜けない展開で、面白かった。

  • マンションの13階からフックでぶら下がった女性の死体が発見される。そばには子供が書いたような声明文があった。その後も猟奇的な殺人を続ける犯人・カエル男。警察が市民がパニックに陥る、カエル男は何故殺人をするのか、そして、その正体は、結末は…。
    残虐な内容なんだろうなあと思っていたので、読まずにいたのですが、『カエル男再び』が出たことだし、読むチャンスがあったので手に取りました。しかし、やっぱりかなり残虐、猟奇的な内容(-。-;。それを味わせるように書いた中山さんの腕も素晴らしいのね。それだけでなく、この小説は障碍者の犯罪について、人間の恐怖心について書かれた内容。小説ですのでオーバーに書いてあるところもありますが、こういったのを読むとやはり自分の子供なり身内がそうなってしまったらと考えます。身近な人がうつ病になって精神的病に深くかかり加害者になる場合だってあり得るのです。いろんな恐怖心を持って読み進めました。
    追い込んで追い込んで追い込んで、緊張とかれず。
    渡瀬はなかなか気に入りました。あの渡瀬? 頭脳明晰ね。

  • 口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。
    傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
    街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。
    警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。
    無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?
    正体とは?警察は犯人をとめることができるのか…。

    最近、とっても良い作品ばかりに巡り合っていたので、
    エグイと噂で避けてきた本作を敢えて読んでみました(*'-'*)エヘヘ

    殺人事件の死体の様子の描写も酷いけど、
    そんなに気持ち悪くはならなかったが、
    虐待シーンや格闘シーン暴力シーンの描写は、
    迫力があるのかもしれないですが、
    長い、長すぎる(/△\*)
    読んでいてとっても気が滅入るし、気分が悪い。
    それが延々と続くからまいっちゃう。

    刑法三十九条の問題提起は考えさせられた。
    もし、自分の周りの人が何らかの被害にあった時、
    犯人が心神喪失や心神耗弱と判断され罪に問われなければ
    それは許せないって思った。
    とても重いテーマを問題提起し、
    そしてどんでん返しに次ぐどんでん返しにはとても驚かされたし、
    ラストもゾッとした。
    それだけに残念さが残りました。

    続編が発売されているようですね。
    続きは気になります(〃ω〃)

  • この表紙に騙されてはいけない。

    昨今、こういう犯罪は珍しくないが、
    常に刑法39条がネック。
    殺され損はあまりにも理不尽だ。

    飯能市民が飯能警察を襲撃する場面はインポッシブル。

    サイコパス小説が好きな人は読むべし。

  • 中山七里さんは好んで何冊も読んできたけど、これは初期の傑作。『さよならドビュッシー』と同時に「このミス大賞」に応募され、最終選考に2作品同時に残ったという逸話付き。途中に散りばめられた描写から犯人を自分の中でも予想するけど、最後に大どんでん返しを食らわされる。これ、最近の作品よりもむしろ衝撃度大きくないか?というくらいに巧妙だ。ただ、残虐描写多目で、その手が好きじゃない人にはキツいのかもしれない。背後のテーマも重いけど、テーマ性より圧倒的なリーダビリティで大満足な一冊。

  • うわぁー。っていうオチ。これ、映画にもなったよね?すごいみたい!どんなふうに実写化したのかかなりきになる!!!!!一瞬ハサミ男とかぶるオチかーと、思っておりました。精神鑑定やら、ハサミ男の命名やらがなんか似てるなー?と、思ったりもしましたがラストのどんでん返し返し返しあたりで、うーーーん。と、唸らせられた!!!!

    中山七里の他の作品とも登場人物がリンクしていて、あーこの刑事の過去ってそういうことなんだー!!と、他の接点でも納得!!!

    中山七里作品読みたい!他も!!

    まさかの賞の最終選考に二作同時に残ったらしい中山七里作品!!!!今後も期待!

    そして、カエル男見たい!

  • 2回は読まない。1回で充分です…。グロすぎるぅ。読んでる間にだんだん眉間にしわ寄ってくるし、周りから見ればあいつ何読んでんだって思われるくらい顔が反応してしまった。何回もやめてくれぇって思ったけど、結末が知りたくて読み進めてしまう。
    そして私は作者さんの思う壺にすっぽりはめられたなぁと読み終えてから思う。
    読了感はでかい!

  • 結構な残虐性ではあるけれども、それほど読んでいてげろりとすることもなく、さらりと読めた印象。
    『ヒポクラテスの誓い』から中山作品に入ったから描写に免疫がついていたのか、はたまたずるっと作中の世界に引き込まれる作家の手腕ゆえか。

    どんでん返しの連続というお触れ書きを踏まえた上で読み進めていったけど、うん、そうきたか、という感じで楽しめました。随所に散りばめられた伏線も、しっかりと回収されて、またその伏線の散らばらせ方が至る所に点々とあって、読みながら、こうくるか、これはこうかと、分かりそうでわからない推測とともに読んでいくわけですが、これが絶妙に自分が作中に入り込む入口になりながら、またこちらの思った通りに話が集結するわけじゃないというのが、更に読み手の心をぐっと掴む所以か。キャラクターの成長や視点も現在進行形で進み、ストーリー性、キャラクター性、プラス刑法のあり方、人を殺してしまう人間、そのまわりに横たわるあらゆる環境などなど、ずらーっと並べられながらも、どれもバランスよく楽しめる、という感じです。

    小説を読むのって、やっぱり好きだなぁ!と改めて感じる作品でした。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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