連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 878
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680899

作品紹介・あらすじ

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 「きょう、かえるをつかまえたよ。……」6~7行の日記か詩のようなものが添えられた連続殺人事件。なんだか萩原朔太郎の詩を思い出す。気持ちのいいものではないが、ぐいぐい読ませられる。最後は、どんでん返しのどんでん返しだ。ページがまだこれだけ残っているぞ、ひょっとしたらと思ったら、やはりどんでん返しがあった。あの古手川和也刑事の新人時代の事件だが、身体も心もボロボロになってしまうよなあ。刑事なんてなるもんじゃない。でも、刑事ものを読んでしまうのだ。

  • 街中が恐怖と混乱に陥ってしまうほどの残虐な連続殺人事件。遺体のそばに置かれたメモの文章から「カエル男」と名付けられた犯人が繰り広げるサイコミステリー。

    著者作品3作目連読。
    ズバリお見事。ここまで"してやられた"作品は初めてかもしれない。

    グロテスクかつ暴力的な描写の作品は、これまで何冊も読んできたが『おいおい、もうそのくらいで良いだろう』と思ってしまうほど本作は兎角しつこい。

    そして本作のテーマとも言える、刑法39条や障害者の人権、幼児虐待やトラウマなどの様々な内容が絡みつき、後半は怒涛の展開が私を迎え、連れ去り、引き摺られ、クタクタになった果てに、幾度と騙される結末。

    いやはや、本当に疲れた。

    さて、次の中山七里作品を読むとしよう。

  • H29.4.25 読了。

    古手川刑事は不死身?
    最後まで気が抜けない展開で、面白かった。

  • よく出来たお話でした。
    と言うのも、上から目線の月並みな言葉で賞賛している訳ではなく
    簡単にまとめると、話の繋がり方が都合良すぎませんか...??? といった意味合いです。

    物語を楽しんでいる前提なので無駄を省いた多少の「んなアホな!」は許容出来るつもりなのですが
    こちらは内容ではなく、マスコミや警察 民間人の様々な動きを表す表現がどうも読者に対して意識誘導しているような無理矢理感を感じました。

    とはいえ流石は中山七里先生。
    現実離れしているはずの暴動シーンやボロボロになるまでの格闘シーンは映像が当たり前の様に脳内再生出来るリアルさであり、
    最初に「こういう説明が長い小説は疲れるんだよォ...」だなんて半ば流し読みしていた部分が最後に「あ、これ伏線だったんだ..!! 」なんて毎度の事の筈なのにハッとさせられる様は流石としか言い様がなく、最近中々時間が取れない中でも後半は一気に読み進めてしまいました。
    ...寝不足です( ˘ω˘ ) zz

    刑法三十九条、心神喪失者と健常者の違い
    守られる事が当たり前の民間人
    人間の愚かな言動に所変われば心も変わるなんとも身勝手な人間達の闇が巧みに表現されており
    エンターテインメントのみとしてでなく社会の問題提起も含まれた作品です。

    中山先生の作品に騙された事のある読者(主に私)は
    恐らく登場人物が増える度に疑いの眼差しを向けてしまいさぞ疲れる事かと思います 笑
    ただ、どんどんどんでん返しくらいが当たり前になってしまうとそれがネタバレに繋がり逆に推理しやすくなったりもする。だなんて
    こんな不思議な状況を是非楽しんでください(ง ˙-˙ )ง

  • 口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。
    傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
    街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。
    警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。
    無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?
    正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。


    へんてこな題名だなぁと思いつつ、フォロワーの皆様が高評価だったこともあり
    ずっと気になっていた作品。

    何だかちょっと軽い感じのする作品名だが、内容はずっしりと重たい。
    文章力、表現力、語彙力、何をとっても素晴らしい。

    物語は更に素晴らしい。

    ゾクゾクするような恐怖感から、あっと驚く結末まで。
    目が離せなくなる。

    ただ、痛い描写が苦手な私には、後半苦痛で苦痛で、
    チラっと1行読んでまた少し休憩・・・
    また1行読んで・・・と繰り返しておりました(^-^;

    最後の畳みかけは最高でした(*^-^*)

  • 猟奇的な殺人事件から終盤の怒涛の展開まで。
    ドラマにはまるかの用に読了しました。
    事件を通じて人間の様々な嫌な部分を見せつけられたような気がします。
    本当の意味での「真犯人」は最後の最後まで。
    そして終わり方がまた…。
    面白い作品でした。
    「カエル男ふたたび」もまた読んでみたいと思います。

  • 可愛らしいのような?いやいや不気味なジャケットに誘われて〜
    まぁ、始めから本の流れ通りなオチにはならんとは思っていたけど…どんでん返しの二回宙返りって感じやな。
    殺しがエグいので、R指定。良い子には良くないので、R-18にしときます。
    計画的に見えて、実は偶然の産物かと思いきや、更に計画を被してきてる。
    こんな表現で意味が分かるのか^^;
    要は、完全に嵌められたって事^^; ^^;
    街中、恐怖に陥れ、カエル男が暴れまくりました。
    最後の刑事さんの言葉が心に残る。
    『因果応報』
    真面目に生きよ(^-^)v

  • 中山七里の読み始めは
    いちいちひっくり返る、卒倒しそうだったが
    慣れとは怖いものでー

    ➀吊るす
    ➁潰す
    ➂解剖する
    ➃焼く
    ➄告げる、こんな状態の遺体!想像がつかない。
    怖い、恐ろしい、なんてものではない。

    どんでんがえしの天才中山七里
    オドロオドロながら、それでも一気に読む。

    いつも、犯人は外れる私です。「推理もしないが

  • ミステリとしては秀逸だと思う。
    二転三転し衝撃の結末へ…海外ミステリのような展開で惹きつけられるのだが、読後感は良くない。

    グロテスクな表現や暴力シーンも多く何度か本を閉じた。
    意図的であろうと思うのだが、妙に艶めかしくおぞましく感じた。続編を読むかどうか悩ましい…



  • 目を背けたくなるような描写が多めだったので、そういうのが苦手な自分にはちょっとキツい場面もあった。しかしそれも含めてこの物語が成り立つんだな。最後まで惹きつけられっぱなしで一気に読み切った。面白かった。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。2009年『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年デビュー。以後、ミステリーを軸に精力的な執筆を続けている。2020年には作家デビュー10周年を迎え、12ヶ月連続での新作刊行を達成した。近著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『復讐の協奏曲』『境界線』『ラスプーチンの庭』『ヒポクラテスの悔恨』『能面検事の奮迅』など多数。

「2021年 『嗤う淑女 二人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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