連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
3.63
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本棚登録 : 3441
レビュー : 594
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680899

作品紹介・あらすじ

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 中山七里さんの作品らしくないグロさと後味の悪さ。内容的にはあまり好きではないけれど、展開の上手さという点では凄い!と言わざるを得ない。少し前に読んだ秋吉理香子さんの「聖母」の時にもこんな感想を持った。過去と現在、ナツオと夏緒、男の子と思わせておいて女の子、善人と見せかけて黒幕。ああ、騙された。嫌いだけど、面白かった!

    • ひとしさん
      チエさん、お久しぶりです!
      ちょっとブクログのお知らせブログを見てください!カエル男の文庫に私のレビューが載りました(笑)
      チエさん、お久しぶりです!
      ちょっとブクログのお知らせブログを見てください!カエル男の文庫に私のレビューが載りました(笑)
      2017/07/26
    • ひとしさん
      いやいや、そんな大したもんじゃないですけど、びっくりしましたよ(笑)
      俺もチエさんのレビューは参考になります。
      今日本も届けてもらったの...
      いやいや、そんな大したもんじゃないですけど、びっくりしましたよ(笑)
      俺もチエさんのレビューは参考になります。
      今日本も届けてもらったので、記念にします(*^^*)
      2017/07/27
  • 先日読んだ『テミスの剣』で登場する新米刑事渡瀬が、ベテランとなって活躍するというので、本作(作品発表はこちらが先)を遅まきながら読了。
    今作に限っては、著者得意のどんでん返しがないのではと読んでいると、やはり「どんでん返しの帝王」の名に恥じない二転三転が。
    しかも、読者に錯覚を起こさせる仕掛けが、あちこちに・・・
    すっかり騙されてしまいました。
    冒頭は、読み進むにも躊躇を覚えるサイコサスペンスの趣き。しかし、主眼は刑法第三十九条であり、精神鑑定や被害者の人権など、日本の司法制度の抱える問題点を提起する社会派ミステリーといってもいい。
    また、ベテラン刑事渡瀬が、捜査が遅々として進まぬ状況の中で、本作のもう一人の主人公で相棒の古手川に語る。
    「人々が恐慌状態に陥り、警察がその外圧に圧されて徒に解決を急げば待っているのは誤認逮捕と冤罪だ。・・・それだけはな、絶対やっちゃあいけない間違いなんだ。冤罪ってのは無実の人間の一生を葬り、真犯人を野に放置し、警察への信頼を失墜させる、三重の大罪だ。・・・」
    このように考えて行動する刑事がいるなら、日本にいまだにあるだろう冤罪も減ってくるのでは。
    さらに、終章で、渡瀬が古手川に刑事の矜持について話す言葉が良い。
    「・・・褒章や自己満足じゃなく、お前はお前の泣いている人間のために闘え。手錠も拳銃もお上から与えられたんじゃない。か弱き者、声なき者がお前に託したんだ。それを忘れない限り、お前は自分を許せないような間違いを起こさずに済む。・・・」
    渡瀬刑事が、カッコイイね。また彼の活躍を見てみたい。

  • H29.4.25 読了。

    古手川刑事は不死身?
    最後まで気が抜けない展開で、面白かった。

  • うわぁー。っていうオチ。これ、映画にもなったよね?すごいみたい!どんなふうに実写化したのかかなりきになる!!!!!一瞬ハサミ男とかぶるオチかーと、思っておりました。精神鑑定やら、ハサミ男の命名やらがなんか似てるなー?と、思ったりもしましたがラストのどんでん返し返し返しあたりで、うーーーん。と、唸らせられた!!!!

    中山七里の他の作品とも登場人物がリンクしていて、あーこの刑事の過去ってそういうことなんだー!!と、他の接点でも納得!!!

    中山七里作品読みたい!他も!!

    まさかの賞の最終選考に二作同時に残ったらしい中山七里作品!!!!今後も期待!

    そして、カエル男見たい!

  • 2回は読まない。1回で充分です…。グロすぎるぅ。読んでる間にだんだん眉間にしわ寄ってくるし、周りから見ればあいつ何読んでんだって思われるくらい顔が反応してしまった。何回もやめてくれぇって思ったけど、結末が知りたくて読み進めてしまう。
    そして私は作者さんの思う壺にすっぽりはめられたなぁと読み終えてから思う。
    読了感はでかい!

  • 結構な残虐性ではあるけれども、それほど読んでいてげろりとすることもなく、さらりと読めた印象。
    『ヒポクラテスの誓い』から中山作品に入ったから描写に免疫がついていたのか、はたまたずるっと作中の世界に引き込まれる作家の手腕ゆえか。

    どんでん返しの連続というお触れ書きを踏まえた上で読み進めていったけど、うん、そうきたか、という感じで楽しめました。随所に散りばめられた伏線も、しっかりと回収されて、またその伏線の散らばらせ方が至る所に点々とあって、読みながら、こうくるか、これはこうかと、分かりそうでわからない推測とともに読んでいくわけですが、これが絶妙に自分が作中に入り込む入口になりながら、またこちらの思った通りに話が集結するわけじゃないというのが、更に読み手の心をぐっと掴む所以か。キャラクターの成長や視点も現在進行形で進み、ストーリー性、キャラクター性、プラス刑法のあり方、人を殺してしまう人間、そのまわりに横たわるあらゆる環境などなど、ずらーっと並べられながらも、どれもバランスよく楽しめる、という感じです。

    小説を読むのって、やっぱり好きだなぁ!と改めて感じる作品でした。

  • これは面白かった。

    二転三転する話もよく出来てるし、感情移入も出来るし、作者の技量を感じる。

    最近読んだ中では1番のミステリーだな
    他の作品も読んでみよう(^-^)/

  • 最後の最後まで踊らされた私。
    踊らされ過ぎたことに感動したので、読書好きの友達に勧めたら、彼女も見事に踊らされ、ここまでやるとは凄すぎるね!と 盛り上がった1冊。

  • 確かにグロく、性描写も生々しく、電車で読んでたらちょっと気まずかった汗 しかし、ほー!そうきますか!!というような結末で想像ができなかった!!やられた!というような作品。でも最後の方のシーンが長くないか?と感じてしまった。。

  • これは、アガサ クリスティのある有名な小説に非常によく似ている。事件の経過、事件全体にかかる大きなトリック、犯人の動機。

    しかしながら、良家の子女でも安心して読めるクリスティとは殺害の手口や描写が全くもって違う。かなりグロい。父親が子どもを虐待するシーンは殊に気持ち悪かった。

    古手川の過去も胸に突き刺さる。でも、この頃の古手川さん、青臭くて、鼻息荒くてかわいい。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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