連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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レビュー : 676
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680899

作品紹介・あらすじ

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

感想・レビュー・書評

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  • H29.4.25 読了。

    古手川刑事は不死身?
    最後まで気が抜けない展開で、面白かった。

  • 中山七里さんの作品らしくないグロさと後味の悪さ。内容的にはあまり好きではないけれど、展開の上手さという点では凄い!と言わざるを得ない。少し前に読んだ秋吉理香子さんの「聖母」の時にもこんな感想を持った。過去と現在、ナツオと夏緒、男の子と思わせておいて女の子、善人と見せかけて黒幕。ああ、騙された。嫌いだけど、面白かった!

    • ひとしさん
      チエさん、お久しぶりです!
      ちょっとブクログのお知らせブログを見てください!カエル男の文庫に私のレビューが載りました(笑)
      チエさん、お久しぶりです!
      ちょっとブクログのお知らせブログを見てください!カエル男の文庫に私のレビューが載りました(笑)
      2017/07/26
    • ひとしさん
      いやいや、そんな大したもんじゃないですけど、びっくりしましたよ(笑)
      俺もチエさんのレビューは参考になります。
      今日本も届けてもらったの...
      いやいや、そんな大したもんじゃないですけど、びっくりしましたよ(笑)
      俺もチエさんのレビューは参考になります。
      今日本も届けてもらったので、記念にします(*^^*)
      2017/07/27
  • 口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。
    傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
    街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。
    警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。
    無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?
    正体とは?警察は犯人をとめることができるのか…。

    最近、とっても良い作品ばかりに巡り合っていたので、
    エグイと噂で避けてきた本作を敢えて読んでみました(*'-'*)エヘヘ

    殺人事件の死体の様子の描写も酷いけど、
    そんなに気持ち悪くはならなかったが、
    虐待シーンや格闘シーン暴力シーンの描写は、
    迫力があるのかもしれないですが、
    長い、長すぎる(/△\*)
    読んでいてとっても気が滅入るし、気分が悪い。
    それが延々と続くからまいっちゃう。

    刑法三十九条の問題提起は考えさせられた。
    もし、自分の周りの人が何らかの被害にあった時、
    犯人が心神喪失や心神耗弱と判断され罪に問われなければ
    それは許せないって思った。
    とても重いテーマを問題提起し、
    そしてどんでん返しに次ぐどんでん返しにはとても驚かされたし、
    ラストもゾッとした。
    それだけに残念さが残りました。

    続編が発売されているようですね。
    続きは気になります(〃ω〃)

  • 先日読んだ『テミスの剣』で登場する新米刑事渡瀬が、ベテランとなって活躍するというので、本作(作品発表はこちらが先)を遅まきながら読了。
    今作に限っては、著者得意のどんでん返しがないのではと読んでいると、やはり「どんでん返しの帝王」の名に恥じない二転三転が。
    しかも、読者に錯覚を起こさせる仕掛けが、あちこちに・・・
    すっかり騙されてしまいました。
    冒頭は、読み進むにも躊躇を覚えるサイコサスペンスの趣き。しかし、主眼は刑法第三十九条であり、精神鑑定や被害者の人権など、日本の司法制度の抱える問題点を提起する社会派ミステリーといってもいい。
    また、ベテラン刑事渡瀬が、捜査が遅々として進まぬ状況の中で、本作のもう一人の主人公で相棒の古手川に語る。
    「人々が恐慌状態に陥り、警察がその外圧に圧されて徒に解決を急げば待っているのは誤認逮捕と冤罪だ。・・・それだけはな、絶対やっちゃあいけない間違いなんだ。冤罪ってのは無実の人間の一生を葬り、真犯人を野に放置し、警察への信頼を失墜させる、三重の大罪だ。・・・」
    このように考えて行動する刑事がいるなら、日本にいまだにあるだろう冤罪も減ってくるのでは。
    さらに、終章で、渡瀬が古手川に刑事の矜持について話す言葉が良い。
    「・・・褒章や自己満足じゃなく、お前はお前の泣いている人間のために闘え。手錠も拳銃もお上から与えられたんじゃない。か弱き者、声なき者がお前に託したんだ。それを忘れない限り、お前は自分を許せないような間違いを起こさずに済む。・・・」
    渡瀬刑事が、カッコイイね。また彼の活躍を見てみたい。

  • マンションの13階からフックでぶら下がった女性の死体が発見される。そばには子供が書いたような声明文があった。その後も猟奇的な殺人を続ける犯人・カエル男。警察が市民がパニックに陥る、カエル男は何故殺人をするのか、そして、その正体は、結末は…。
    残虐な内容なんだろうなあと思っていたので、読まずにいたのですが、『カエル男再び』が出たことだし、読むチャンスがあったので手に取りました。しかし、やっぱりかなり残虐、猟奇的な内容(-。-;。それを味わせるように書いた中山さんの腕も素晴らしいのね。それだけでなく、この小説は障碍者の犯罪について、人間の恐怖心について書かれた内容。小説ですのでオーバーに書いてあるところもありますが、こういったのを読むとやはり自分の子供なり身内がそうなってしまったらと考えます。身近な人がうつ病になって精神的病に深くかかり加害者になる場合だってあり得るのです。いろんな恐怖心を持って読み進めました。
    追い込んで追い込んで追い込んで、緊張とかれず。
    渡瀬はなかなか気に入りました。あの渡瀬? 頭脳明晰ね。

  • 七里作品ではすっかりお馴染みのキャラクター、古手川刑事の視点で物語は進む。
    この表紙とタイトルの不気味さが効いてる。
    奇怪で残虐な連続殺人事件に挑む。
    渡瀬と若手の古手川刑事のコンビは、私にとってはヒポクラテスの誓いが初だったけど、この作品の方が先。なるほど、ヒポクラテスに随所で出てくる古手川くんの過去の話も、これを読んで繋がってきた。
    センセーショナルな事件だけあって、緊張感を絶えず持ちながら読むことが出来る。
    ナツオの子供時代の生活が重たく、辛い気持ちにもなる。
    終盤のどんでん返しも鮮やか。
    物語のアクセントになるクラシック曲は、ベートーベンの「悲愴」。私も前にレッスンで弾いた、大好きな曲です。
    私は、実は七里作品の中で一番好きなキャラクターが古手川くんなのだ。
    犬飼のように、鮮やかな推理力や経験値があるわけでもないし、御子柴のような強烈な個性があるわけでもない。でも、いつも渡瀬に翻弄され、叱責されながらも、ひたむきに事件に取り組む青くささや不器用さに、好感が持てる。古手川くんのこれからの活躍も見守っていきたい。

  • 本屋で2巻発売のポップに「あのカエル男が帰ってきた!」と書いていて気になって読んでみた。
    表紙はかわいい?感じだけど中身は全くそんなことないのでギャップに驚く。

    どんでん返しにどんでん返しを重ねて騙され続けた。
    登場人物だけでなく、読み手も完全に騙される。

    ただ暴力表現などは長すぎて飽き飽きしてくる。
    ページをめくってもまだやっているので、読んでてしんどくなるので流してしまった。
    そんなに長くなくても緊張感や怒りは十分に伝わるのに。

  • 表紙が可愛らしかったので、手に取ってみたら裏表紙のあらすじがわりとキツイ感じで、これはもう読むしかないなと思いました。全体的には好きな雰囲気の作品ですが、警察署に暴徒が雪崩れ込むシーンはあまりに現実離れしていてリアリティゼロ。フランスのバスティーユ襲撃事件か何かかと思いました。おまけに長い。さすがに日本の市民も警察もこんなにアホじゃないわと白けた気分になりました。
    それから時折挟まれるナツオのシーン。名前の表記がカタカナで、いかにも叙述トリックに使われるぞと言っているようなものです。もっと気分良く騙されたかったなというのが本当のとこかな。真の黒幕は確かにたどり着けなかったけど、そこまでの驚きもなかったですし。ただ、精神鑑定の結果心神喪失で無罪、という馬鹿馬鹿しい法律をテーマにしてくれたのは良かったです。ここ何年かナントカ障害という色んな精神的な病気が増えていますが、そんなことで罪の有無を決めるのはおかしいと思っています。過程ではなく結果、最終的に犯したことが全てです。未成年も病人も関係ないと思います。元を絶たないと復讐の連鎖は止まらないのです。人権を主張する限り法律は平等ではありえません。人権を主張するならば全ての犯罪者に正当な罰を与えてほしいと思います。

  • 正常な人間が手を染めたとは思えないほど残酷な猟奇殺人…表紙には包丁を手にしたカエル人間…この設定から、映画化もした作品『ミュージアム』の原作か!?と勘違いした人は恐らく自分以外にもいるはず。

    ミステリ小説を多く読んでいると「どんでん返しがありそうな作品で数十ページ残った状態で犯人が分かると、別に真犯人がいる法則」というものを嗅ぎ分ける能力が備わってきたように感じる。
    ※その際真犯人は、読者(及び主人公)が一番ショックを受ける人物である

    舞台が飯能市という絶妙なチョイスが、埼玉県民としてはむず痒い。「ハサミ男」と同書のどちらを先に読むかで好みや感じ方が変わりそう。

  • 「あれは聖書の中の一節だ。だが仏典の中にもなかなか含蓄のある言葉があってな…因果応報ってやつだ」
    発表から大分経ちますがようやく追いつきました。これは凄い作品だ。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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