連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 3970
レビュー : 670
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796680899

感想・レビュー・書評

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  • 「テミスの剣」から続けて、読むと渡瀬の変わりようがよく分かる。一般的な書評では、グロテスクとあるが、私はそうでもなく、読めた。謎の連続殺人事件に挑むのは、最近、あらゆるシリーズで活躍中の古手川刑事。まだ駆け出しと言うことで、初々しい。「カエル男」と呼ばれる犯人に奔走されるが、ラストに待ち受けるどんでん返しは、さすが中山七里!

  • ミステリには必需品である謎は揃って端役扱いで
    舞台上で読者の目を惹くのは恐怖、不条理さ、不快感、制度の穴、心の闇=カエル男。
    子どもは飽きるか叱られるまで遊びを止めない。
    愉快な限り殺戮は続く。

    ただしミステリにおいて読者の目を惹くものは真ではない場合がベターなのだった。

  • 1日で読了。久々に寝る時間を削って読んでしまった。中山七里といえば「さよならドビュッシー」の印象が強く、このミスで話題になっていたときすぐ読んで面白かった記憶があるけど・・・つくづくあちらを先に読んで良かった。このアクの強さ、グロさが好みすぎてこれを先に読んでいたら「ドビュッシー」の爽やかさを楽しめなかったかも(笑 精緻な描写をする作家だと思う、陰惨な殺人現場がまざまざと浮かびちょっと昨日は寝付き悪かったもんね!これぐらい強引に物語に引き込んでくれる本に出会えると本当満たされる~。満点です。

  • ミステリ
    かかった時間 細切れ120〜180分?

    すらすら読めていい意味で引っかからないのは中山七里のよさ。まあでもだんだん慣れてきてしまったのはある。そもそもグロ系そんな好きでもない。
    精神障害者の犯罪が罪になるとかならないとかにまつわるお話だが、なんというか全体的にリアリティがない。たぶん、中山七里の描くピアニストも弁護士も刑事も監察医も小説家も銀行マンも、キャラクターとしての魅力と引き換えに「リアリティのなさ」を宿しているんだと思う。そして、そのリアリティのなさは、キャラクターとしての強烈な魅力で相殺、というかむしろプラスに転じていたんだと思うけど、なんか今回は、補いきれなかったという印象。
    というか、中山七里はもうひとつ、前半で風呂敷めっちゃ広げて後半たたむタイプだと思う。そして、たたみかたは往々にしてやや強引だけど、文章のうまさでねじ伏せるという感じだけど、今回は強引さが勝った、という感じ。

    しかし、星2つだけど、読み切れていますからね、娯楽としてはじゅうぶん。

  • グロイところは読み飛ばし。中山七里なのでどんでん返しアルやろうなーと思ってたら、もひとつどんでん返しがありましたとさ。

  • カエル男の残虐さが「空前絶後」というのが若干違和感でした。フィクションだからかな?お話やドラマだともっと残虐な事件もあるので「そんなか?」と思ってしまいましたが、まあ実際に現実の日本で起きたら「これまでで一番」と思ってしまうかもな。
    あと読み進めていくと、どちらかというと「残虐な事件が起きた時の社会の変化」が主題なのかな?とも思えたので、そうなるとカエル男の残虐さは、小説内で「空前絶後だ」と定義されたことが大事で「そんなに残虐ですか?」という疑問は意味がないのかな、とも思いました。

  • これと『さよならドビュッシー』が同じ人により新人発掘コンクールに応募され、同時に選考会を上がってくるってのもミステリーだわ

  • *口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか*

    どんでん返しの帝王、ここに極まれり。しかも三重構造。完全に騙されました。表舞台の喧騒だけでなく、静かに満ちていく市民の恐怖や慄きが行間から滲み出るような技巧もさすが。乱闘シーンがやや冗長ですが、小気味良くスピーディーな展開に一気読み。お見事としか言いようのない作品。
    三十九条にしてやられた者、助けられた者、利用される者、復讐する者…考えさせられる内容もさることながら、老教授の静謐な怒りの言葉が胸を衝く。”だが、それは人を食らった獣を再び野に放つことだ。野に放てと叫んだ者は、その獣と隣合せに暮らす恐怖を味わう義務がある”。神の復讐を待てず、自ら神になった彼の復讐の続きを、最後まで見たい気もする。

  • 先が知りたくてグイグイ読めるけど、殺人方法がグロテスクでちょっと気分悪い

  • 描写が不快だけど展開含め面白かった。ただ展開がいいだけに真相が物足りなく感じてしまいます。贅沢ですが。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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