宇宙で最初の星はどうやって生まれたのか (宝島社新書)

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  • 宝島社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796683104

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙人はいるんだろうなぁ。

  • 無から有が生まれた、ってのが引っかかるなあ・・・

  • 読了。

  • 中学生の時は地球や宇宙に興味があり、高校でも理系の授業は地学を選択したほど(考古学を意識したってこともありますが)。徳島県で生まれた私は、田舎が徳島なもんで、ちっさい頃は夏休みになるとよく田舎に帰ってました。田舎のおっちゃんと川に泳ぎに行ったり、蛍を捕まえたり。で、大阪と違い、星が気持ち悪いほど見えることに驚きでした。

    何もない状態からビッグバン、それから1のマイナス〇乗秒後に××ができて・・・・というように、秒単位で宇宙の歴史を語ることができるようになっていますが、最初は水素やヘリウムしかなかったところから、星が生まれ、他の元素が生まれ、生命が生まれ・・・と考えていくと、この時に水素やヘリウムの量がおかしな割合だったりしたら、もしかしたら自分は生まれていないのかもしれません。考古学では文明の起源を研究対象にするものもありますが、それよりもはるかにスケールの大きい研究分野です。私が研究しているのは古代ガラスの作り方で、ある瓶の口の成形方法に1年も費やしたりなど、非常にミクロなことですが、それとは大違いにスケールがでかい(笑)

    本書は宇宙にどうやって最初の星が生まれたのかを研究している方が書いた本ですが、内容は非常に簡潔で分かりやすく書かれていました。小さい頃に見た星空やシリアの砂漠で見た満天の星空を思い出し、宇宙の写真集でよさげなものを探してます(笑)

  • タイトルに惹かれて買ってみました。僕は自然科学の中でも素粒子物理学と天文学、宇宙論が好きです。化学や医学は余り好きではありません。


    大好きな海外ドラマにスタートレックシリーズがあります。小さい時、それを見ては空を見上げていました。母親にクリスマスプレゼントに望遠鏡を頼んだつもりが双眼鏡と言っていたらしく、双眼鏡をプレゼントされた日には驚いて喜べず、母に悪い事をしたと今でも思ってます。


    ですが、幼い僕を満足させる十分な解像度があり、双眼鏡でも晴れた日の空には月や輝く星々を見ることができました。いつかスタートレックの世界が本当になるのかな?と思いつつ過ごしていた日々を思い出します。


    さて、今回読んだ本は「宇宙で最初の星はどうやって生まれたのか」です。素粒子物理学の分野でも特に好きなのは標準理論というもので、それは宇宙にある基本的な4つの力、重力・電磁気力・弱い力・強い力の4つを統合する理論です。現在では、電磁気力と弱い力は統一されておりますが、重力は重力の基本となる素粒子であるグラビトンがまだ未発見な事もあるのか、まだ未知数の部分が大きいです。


    究極、原理、そういった言葉が好きです。その中で、タイトルを見た時にそういえば宇宙創世記からどのようにして素粒子に質量を付与され、どのような形成を経て現在の宇宙の形になったのかはざっくりとは理解しておりましたが、最初の星というテーマで考えると同時多発的に発生したものとしか理解しておらず、その疑問が浮かんでしまったらしょうがない。買うしかないという気持ちでamazonでポチポチ。


    内容は、コンピューターシミュレーションによって宇宙が冷えた時、ビッグバンから10の-何乗の世界の時に起こった原子の形成から、それらの原子がぶつかり、重い原子が出来上がり、そして星を構成するに足りる過程が書かれてます。


    特に面白かった部分は分かりやすいように図も交えて、プレゼン資料のように挿絵が入っており、理解がしやすかった点。次に本文には直接関係ないこぼれ話です。


    僕が椅子を押します。その椅子が向こうへ行きます。その際は実は触れているようで触れていない。なぜなら、触れるギリギリの所までは行くが、僕の手を構成する原子と椅子を構成する原子が触れる前に前述の電磁気力によって原子同士が反発していることによって、結果として押されているという部分でした。考えれば確かにそうですが、言われなければ気づかないですよね。コロンブスの卵のようなお話でした。


    纏め方も上手く、読みやすい本でした。興味がある方は値段の価値はあると思います。
    よろしければプレビューをご覧になって見て下さい。

  • 少し前に買って読んでいたのだが、最近宇宙物理関連の本を読みだしたので再読。
    読んでいて思い出したのだが、読んだ時は分かった気になるんですな。
    こういう本を書いてくれる才人、出してくれる出版社、買う読者、色んな関係者に感謝。

  • 私の好きな宇宙のお話。宇宙初期の方が「クリーン」でシミュレーションに向いているとは意外。恐らく答えの出ない「宇宙」の謎にどこまで迫れるか、これからの理論・観測に期待します。

  • 宇宙が始まる前には何もなかった!?宇宙はこうして始まった!宇宙で最初の星はこうして生まれた!星の誕生をコンピュータで再現すると…ダークマター、暗黒エネルギーの正体!?―etc.究極の問いに今もっとも期待される宇宙物理学者が答える。

  • 第2章までは参考文献のまとめで退屈。
    3章からのファーストスターは筆者の分野なので興味深いが、数式をガッツリ出したのは評価できるがコンピュータシミュレーションの話はかなり流している。
    ダークマター、ダークエネルギー関連も村山斉氏の本が優れているが、案外、ラストのQ&Aが面白い。
    筆者の分野でわかっていないこと
    ・第2世代の星がどのようにできたか
    ・鉄より重い元素がどのようにできたか
    ・種族Ⅲの星がなぜ見つからないか

  • またまた宇宙論、と云う感じもするのだがついつい「星の誕生」という余り一般的では無いタイトルに惹かれて買ってしまったもの。

    著者の専門は理論物理学で主として星の誕生のメカニズムをコンピューター上で再現するのが研究課題であるとのこと。他の本でもこうしたシミュレーションについて書かれているものがあったので宇宙論の一分野と云うのは知っていた。が、流石にその筋の専門家の書いた本だけあり、シミュレーションの初期設定としてのパラメーターの内容や方程式の数などを具体的に教えてくれているのが嬉しい。

    例えば空間の広がりを一辺10万光年としてその空間に水素・ヘリウムそしてダークマターの粒子を合計で10億個配置する。配置はWMAPなどでも明らかになっているように粒子の多い部分と少ない部分を作る。夫々の粒子は実際の大きさに換算すると地球の100から1000倍の規模のガスの塊とみなされるものとなるらしい。そして夫々の粒子に対して、即ち10億個分、例えば重力方程式で計算し、更に違う方程式でまた計算し、そして時間の経過により物質が変化することに対応して更に新たな方程式を投入し、という作業を延々と繰り返すと粒子が凝集しやがて星の形状に育っていくというのがそのシミュレーションの過程らしい。

    科学研究の実験も地道な作業の積み重ねという面があるが、まさにこれもコンピューターでの処理ということを差引いても地道で大変な作業だというのが伺える。そしてそのシミュレーション上での失敗、結果の検証作業など気の遠くなるような細かい作業の積み上げについて説明している。

    一方で、研究の舞台裏の複雑な心境を語っているところが他の科学書では見られない本書の特徴的な部分かも知れない。シミュレーション自体はコンピューターの性能に大きく依存しているが、研究開始当時に比べコンピューターの性のうは300倍の進化を遂げたが、だからと言ってそれが宇宙論の進化には繋がってはいないこと。

    更に星が誕生する物理理論もそしてシミュレーションという手法も著者が発見したものではないので、その研究結果が必ずしも宇宙論の進化には繋がっていないとすら語っているのもまた珍しい事だ。

    ひょっとすると宇宙論の本では無く科学研究の道を歩もうとしている若い人向けの人生論として読むべきなのかも知れない。

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著者プロフィール

1973年千葉県生まれ。天文学者。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻。専門は観測的宇宙論および宇宙物理学。コンピュータ・シミュレーションにより宇宙の進化や天体の形成過程の解明を目指す。

「2014年 『ムラムラする宇宙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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