- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796684811
感想・レビュー・書評
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「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の2作目。
神戸でフレンチの店「ビストロ・コウタ」を経営するオーナーシェフ柴山幸太が主人公。
助手はいるものの、料理は全部一人で作っているのですが、デザートがやや弱いのではと悩んでいる。
お客さんがデザートをほめてくれたことがないのだ。
研究のためにパティシエの意見を聞こうとあたりをつけ、妻の綾香と一緒に評判の高い店に食べに行ったり。
ところが自分の店の客に食中毒が出て、ビストロ・コウタは閉鎖されてしまう。
一体何が悪かったというのか?
ほかにも食中毒が出た店があったと知り、中には閉店したところも。
何か共通項があるのではと、いきさつを探り始める幸太。
店を転々としたパティシエがいたのだが‥、まさか?!
2歳のわが子・陽太にアレルギーが出てしまい、お菓子に使う基本的なものがもう食べさせられないという事態に。
そこで、工夫したスイーツには愛情がこもっていて、おいしそう~!
スイーツのコンテストをめぐっても話が展開。
次々に出てくるスイーツがとてもおいしそうで、実感がこもり、それにつられて読み進む感じ。
そのせいで、日常の謎的な雰囲気だけど、実は事件もしっかりあり、謎解きを楽しめます。
作者も調理師免許を持ち、飲食店勤務の経験があるそうで、いかにもそれが生きています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
禁断のパンダの続編。これもするすると読めた!ビストロ幸太シリーズもっと続いてほしい゚(゚`罒´ ゚)゚
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このミス大賞の作品&タイトルに惹かれて(笑)
パティシエ&シェフが大活躍のお話。美味しそうな料理にスイーツ。
読んでるだけで、お腹が空いてきた。
パリブレスト、私も食べてみたいなぁっと思いました。
初めて読んだ作家さんですが、とっても読みやすく面白かったですよ。
前作の「禁断のパンダ」も読んでみたいですね〜。
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食べ物が物語の重要なアイテムとして登場する物語が好きだ。
読んでいると同じものが食べたくなる。
どんな味なんだろうと想像しながら読むのも楽しい。
臆病なくせに自意識過剰で傲慢な男。
そのくせパティシエとしての腕だけは一流の男。
それが食中毒騒動が起きる前までの坂本だ。
でも、人は変わることが出来る。
すべてを失った坂本はどん底で大切なことに気づき、自らを変えることが出来た。
食に携わる人間にとって決してしてはならないこと。
その禁忌ともいえる行動をしてしまった犯人には怒りしか感じない。
どんなに強い想いがあったとしても、自分の行為がその想いすら貶めていることに気づかないなんて…。
理由がなんであれ、招いた結果は取り返しがつかない。
一人の女性の幸せを壊し、たとえそれが欲にまみれたものだったとしても…命まで失う原因を作ったのは紛れもなく犯人なのだから。
絶対に見て見ぬふりをしてはいけなかったのだ、と思う。
明るい未来がみえる結末で本当によかった。
甘さの中にいろいろと複雑な味、酸味や苦味や塩辛さが絶妙に込められている極上のスイーツ物語だった。 -
パンダから続けて読了。
雪乃さんが辞めて、ホールスタッフは涼子さんに!
雪乃さんも良かったけど、こちらも良いキャラ。
はーあー。それにしても美味しそうなデザートの数々。
合間に食物アレルギーや食中毒事件や殺人事件など、シビアなことも挟みつつ、それでも輝くデザートの描写ったらなかったです。
幸太さんも料理人としても親としても、成長してるなぁと。
続きはないのかな~とぐぐってみたら、この後は今のところ出てないのですね。残念。
久々に途中で読み止めた時に続き続き!と気になる作品でした。 -
殺人がいっこしかおきてないのに、あの解決はない。オチも、犯人はまぁいいとしても動機が適当すぎる。禁断のパンダが意外に面白かったから期待もあったんだけど…残念。
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シリーズ前作がうわっ!って感じだったので覚悟して読み始めましたが最初の培養してる描写はやっぱり気持ちのいいものではありませんでした。食中毒は培養されたアレによって起こったということで…。前作でお腹にいた赤ちゃんが大きくなり、食物アレルギーにかかったことで、私自身アレルギーっ子を育てていたので大変さを身につまされながらの読書になりました。ラストまで読んで最初の描写からミスリードにはまっていたことに気づき唖然としました。あの描写から犯人が想像できないわけだ…。
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「2018年 POPコンテスト」
所蔵なし -
面白かった!一気読み。
スイーツの表現が本当に美味しそうで、読んでる途中ケーキ買いに行った。
禁断のパンダと比べるとインパクトに欠けるので星4つ。