美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 え 1-1)

著者 : 遠藤浅蜊

• 宝島社 (2011年9月10日発売)

作品紹介・あらすじ

完璧な外見と不思議な能力を持つ種族「美少女」が人間と共存する世界。素性こそちょっと訳アリだが、基本はごく普通の高校生・亜麻野雄介は、ある日唐突に二人の「美少女」の訪問を受ける。熱心な説得を受け、また報酬につられて、田舎町の「簡易美少女局」のサポートマネージャーに就任した雄介。可愛くてミステリアス、身勝手で能天気、そんな老若男女の「美少女」たちに振り回される日々が始まった…!第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・栗山千明賞受賞作。

感想・レビュー・書評

[トトッモさんの感想 · 2016年1月27日]

小説『魔法少女育成計画』の作者の著作。
栗山千秋賞を受賞。
さすがの文章力。


吸血鬼属性の金髪ツインテロリのサブさん。
年齢は40過ぎである。
学級委員長属性のセーラーメガネっ子の五郎八（いろは）。
年齢は70過ぎである。
なにもまちがっていない。

「美少女」という種族が、人間と共存しているSFっぽい斬新な設定。
彼ら以外にも魔女や忍者という「美少女」が登場するが、あらすじや表紙から期待するような萌え萌えでキュンキュンでラブコメみたいな要素は無い。
まったく無い。

語り部が高校生の少年だが、あまり話に介入しないので傍観者である。
「美少女」の皮をかぶったオッサンたちの就職ときどきバイオレンスみたいな話。
一見、華やかだけど中身は堅実というか地味。
なので、終盤のバトルを挟んだ理由は盛り上げたかったから？

[二次元研究所さんの感想 · 2013年8月11日]

9784796686297　253ｐ　2011・9・24　1刷

[Spangle Makerさんの感想 · 2012年10月4日]

twitterのアニメアイコンなど見て美少女が中身おっさんな話とかアリかもなあとたまに思っていたが、本当に出来上がってみると予想以上にマジキチだったw

[かりおんさんの感想 · 2012年5月9日]

栗山千明賞だってよ．
なんだよ栗山千明賞って．
入選はしなかったけど栗山千明さんがやたらと推すんで
栗山千明賞を作っちゃいました，みたいな名前の賞は．

この世界には2種類のヒューマノイド生命体が存在する．
美少女と人間だ．
というわけで，
「老いない，太らない，うんこをしない」という美少女たちと
暮らすことになった主人公少年（美少女♂と人間♀のハーフ）の
苦難の物語である．

はいここ，不思議な点がありましたよ．
美少女♂って何だよ．
今流行り？の男の娘かよ？とか思うだろう？
でも生えてないんだぜ．
美少女♂と人間♀で子供だって作れちゃう．
妊娠するのはどっちか知らんけど．

ファンタジーです．
訳が分かりません．

しかもタイトルが内容に沿ってるような沿ってないような．
主人公君，美少女たちをそんなには嫌ってないしね．
トンデモとしては面白いんじゃないでしょうか．

読むときのテンションによっては投げたかもしれんけど．

[nayuさんの感想 · 2011年10月14日]

四章までは面白かった。設定はなんかよく分からなかったけど、キャラはちゃんと作れていた。ただ最後の五章が残念でならない。あれはつまらない。残念だ。

[KENKENturboRさんの感想 · 2011年10月11日]

アイデアは大変面白いんだけど、物語が少々残念。

[esoragoto113さんの感想 · 2011年9月10日]

すげえ、これはアイデアの勝利だ。突き止めれば四十代のおっさんの再就職の話なんだけど、なんだこの華やかさは

著者プロフィール

1979年、新潟県生まれ。
『美少女を嫌いなこれだけの理由』で、第2回『このライトノベルがすごい！』大賞・栗山千明賞を受賞しデビュー。
代表作は『魔法少女育成計画』シリーズ（以上、宝島社）。

「2020年 『帝都異世界レジスタンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」