- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796688697
感想・レビュー・書評
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昨年ニュースになった関西電力と福井県高浜町の元助役(故人)の件に関する記載を期待していたが無関係だった。期待が大きかったからか、内容と書き方が微妙なレベルで、満足いかず残念。
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関西電力の社長らが高浜町の元助役から金品を受け取っていたことが今年問題になった。
本書にその元助役が登場するということで手に取った。
実際には元助役はほんの数行しか出てこず、脇役以下の扱いであった。
しかし、本書の内容は驚くべきものである。
実名で告発した二人の男が語った内容とは、タイトルにある通り高浜市長暗殺命令である。
彼らは、関電の上層部から警備の仕事を頼まれた。
それらは獰猛な犬を使った警備である。
ある時その関電の人間から、反原発の町長を犬を使って殺せと言われたという。
本書の冒頭で出てくる告発者は、何だか疑わしく感じたけれど、事の顛末を知り、彼らの話は嘘ではないと確信した。
本書を読み終わり、当初の元助役からの金銭授受の問題も結局死人に口なしで、関電側の言い分は相当怪しいと思った。
企業体質は原発誘致当初から、そう変わっているとは思えず、巨大な恐るべき力を持った組織なのだろう。 -
関電のために警備会社を起業した二人の方が成り行き上、さる町長を殺害する計画に巻き込まれ、結局それは実行されずに関電から契約を打ち切られ警備会社も廃業することになったという事件について取材した書である。
告発した二人は後に恐喝罪で逮捕され、裁判にかけられ、結論ありきの不当な裁判で有罪となる。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20120125/p1