- 本 ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796695626
感想・レビュー・書評
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岬洋介シリーズのスピンオフ!
やけど、1番はじめのヤツ(「さよならドビュッシー」)からなんで、時を戻さないと(=思い出す)〜!
主役は、あのおじいちゃんか…
車椅子の…
安楽椅子探偵というのがあるので、要介護探偵なんで、それと同類かと思ったけど、全然違う!
介護用の車使って現場に行くわ。電話でジャンジャン指示するわで、足の不自由さを感じさせない。
強気、業腹一辺倒に見える豪傑って感じ。
銀行強盗を手玉にとり、警察は犬と言って使いまくる。
まぁ、一代で築いた名経営者でもある。
パワハラ的な事もバンバン言うが、意外と慕われてる。この辺は相手の捉え方もあるんやろうけど、相手を想って言ってるのが伝わるのかな?
車椅子で、バンバン出かけて事件を解決していくが、音楽絡みとなると、岬洋介さん登場!
ラストの話は、おじいちゃんと岬さんとで解決。
相変わらずのどんでん返しは、ええ感じ。
岬さん登場するだけで、凄いオーラが…
でも、ラストは、辛い(T . T)
「さよならドビュッシー」読んだ事ある人なら分かるけど…
ここからが、「さよならドビュッシー」の話へと繋がっていく…
おじいちゃん、何とかならんかったな… -
こういう豪快な人って憧れますよね。良い年の取り方したいです。
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さよならドビュッシーの前奏曲。
私は要介護探偵から読んだので、この話はとても感動しました。
岬洋介さんも出て来て、今まで読んだ物語の付箋回収出来て満足!
最近中山七里さんの小説に、とてもハマっております(♡´꒳`*) -
傍若無人老人の会社社長の玄太郎が探偵役の連作短編。最初は「なんじゃこいつは!やなやつ」と思ったが、読み進むにつれて痛快な気分になってくる。脳梗塞で倒れて半身不随になって要介護になってもなんのその、加齢で足腰が弱ったのと変わりゃあしないとすさまじく逞しい。
玄太郎の暴走と鋭い推理は面白いのだが、その中に介護に関わる社会の問題や教育問題までも交えていて、軽く読み飛ばして終わりだけでないところがあり、読み応えがあった。 -
「さよならドビュッシー」の前日譚。主人公は脳梗塞の後遺症で車いすでの生活を強いられている香月玄太郎が、次々と起こる事件の究明に挑む内容です。
「さよならドビッシー」では序盤に孫ともに焼死してしまうので出番は少ない分、今回は余すところなく玄太郎の魅力というのか(人間力と言ったほうがよいか…)、盛り込まれています!温かみのある、人情味にあふれるキャラ設定で惹き込まれました!最後はなんとも切ない余韻を味わうことができました。 -
安楽椅子探偵といえば、せこせこ現場を走り回ったり
事件の関係者につきまとって、ねちっこく事情を問い詰めたりせずに
ふかふかの椅子に腰かけたままで鮮やかに謎を解いてしまうイメージですが
なんとこの本の探偵役は、半身不随のおじいちゃんでありながら
車椅子を駆り、介護車両の運転者をアゴで使っては
事件現場に乱入して、だらけた捜査に喝を入れつつ事件を解決してしまう
元気いっぱいの「要介護探偵」!
『さよならドビュッシー』の冒頭で、強烈な個性を垣間見せながらも
あっけなく舞台を去る、あの玄太郎おじいちゃんが大活躍します。
理屈に合わないと思ったら、老舗の料亭の女将だろうが警察のお偉方だろうが
銀行襲撃中の強盗だろうが、完膚なきまで罵倒しまくり
あろうことか「障害者レース」を企画して、オーダーメイド車椅子で疾走し
介護車両を爆走させて、超危険物を載せた車を追跡する。
と思えば、孫娘には目を細め、道を踏み外した若者たちを
会社をつくって雇い入れ、更生させてしまったり。
相性がいいのか悪いのか、なぜか中山七里さんのミステリはいつも、
犯人もトリックも早い段階でわかってしまって、ちょっぴり残念なのですが
そんなささやかな引っかかりなんか吹っ飛ばしてしまうくらい
玄太郎おじいちゃんの破天荒な行状が小気味よくて♪
他の中山さん作品では気になってしまう、四字熟語や硬い単語の羅列も、
おじいちゃんが口から泡を飛ばしながら発すると、妙にしっくりくるような。
遥とルシアのあどけない頃にも出会えるし、
ペーパードライバーのくせに堂々と歩道に乗り上げながら
介護車両で爆走する岬先生の勇姿も見られるし、
『さよならドビュッシー』に愛着のある方なら、見逃せないシーン満載です。
5つ収められた事件の、4つめまでを玄太郎おじいちゃんが解き
5つめの事件をおじいちゃんと岬先生が協力して解決したあと、
名探偵のバトンを渡すように、『さよならドビュッシー』の「あの夜」へと
向かっていく車椅子の後ろ姿に、思わず駆け寄り引き止めたくなって。。。
せつない余韻を残す前奏曲のような1冊です。 -
「さよならドビュッシー」の前の時間軸。
玄太郎おじいちゃん、介護者のみち子を中心とした物語。
様々起こった事件を玄太郎の機転と度胸。そして権力で解決していく(笑)
傍若無人に見えて実は人情深い。まさに昭和の人って感じ。
嫌な気持ちにはならなかった。むしろ痛快で。
ただ、物語が進んで感情移入する度、どんどん切ない気持ちになる。
それは「さよならドビュッシー」本編を読んでしまっていたから。
最後の2ページが特に切なく哀しい。 -
岬洋介シリーズのスピンオフ。探偵役は、脳梗塞で下半身不随となった車椅子実業家(資産家)の玄太郎老人。とにかく口の悪い癇癪爺さんで、権力を笠に着て警察を顎で使うなど、傍若無人ぶりが甚だしい。ただ、洞察力が鋭く、また、キッチリと筋を通すので、読んでいて気持ちがいい。
「要介護探偵の冒険」、「要介護探偵の生還」、「要介護探偵の快走」、「要介護探偵と四つの署名」、「要介護探偵最後の挨拶」の5篇。タイトル、シャーロックホームズをパロってるな。「快走」はなかったと思うが…。
どの話にもちょっと意外な結末(犯人)が用意されている。この中では、銀行強盗の人質となってしまう「四つの署名」が面白かったかな。緊迫する中での玄太郎の肝の座わり方、半端ないな。
岬洋介はラストの「最後の挨拶」にしか登場しない(「さよならドビュッシー」の前日談になっている)が、これはこれでアリだな。 -
面白かった
「さよならドビュッシー」の前日譚
連作短編ミステリーで、気分爽快ですが、最後が切ない
ストーリとしては、
「さよならドビュッシー」で出てきた玄太郎じいさんが主人公。
脳梗塞で倒れ、足が動かなくなり「要介護」認定を受けた玄太郎じいさんが車椅子にのって、さっそうと事件を解決していく物語
介護者のみち子さんの視点から描かれていて、ユーモアあり、啖呵ありで、次々と問題を解決していく姿がすっきりです。
■要介護探偵の冒険
密室殺人の謎を解きます
■要介護探偵の生還
脳梗塞で倒れ、リハビリで戻るまでの物語
ここでも、殺人を未然に防ぎます
■要介護探偵の快走
学校の運動会で車椅子レースをやるほどのハチャメチャっプリ
しかし、その真相は?という展開
■要介護探偵と四つの署名
これは、好き!
銀行強盗に押し入った4人と玄太郎の対決
■要介護探偵最後の挨拶
岬とともに解決した殺人事件
レコードを聞かせて毒殺する方法とは?
そしてエンディングが切ない
謎解きよりも、この玄太郎じいさんのキャラに惹かれます。
お勧め -
要介護探偵の玄太郎おじいちゃん、頭は切れるが人使いと口が悪い。
警察を飼い犬かのように扱い、誰彼かまわず「この、たわけがっ!!」。
ぜひ今の政治家にも怒鳴ってカツを入れてほしい!
痛快で、でも読後はじわじわ。
こんなおじいちゃんが自分の父親だったら、そりゃひねくれるわ。
かなわないもん!
それぞれの短編で何となく犯人が分かってくるんだけど、それでも面白い。
本当に要介護なのか?
半身不随を忘れるくらいの行動力なので、意図があって要介護を装っているんじゃないかと思った。今も思ってる。
著者プロフィール
中山七里の作品






中山七里さんのは、手元には、2冊のみとなりました〜!
補充しないと!
まぁ、補充する本は、腐るほど出版してるけどね。
もう5...
中山七里さんのは、手元には、2冊のみとなりました〜!
補充しないと!
まぁ、補充する本は、腐るほど出版してるけどね。
もう50冊以上読んでるのに、まだまだ追いつかん!
読まないとー!!!
まだ単行本かなぁ?
絶対いつか読みますね!!
読まないとー!!!
まだ単行本かなぁ?
絶対いつか読みますね!!
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