アリアドネの弾丸(上) (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 1975
レビュー : 139
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796698542

作品紹介・あらすじ

大学病院内で再び殺人事件が! 大人気メディカル・エンターテインメント、「バチスタ」シリーズ第5弾です。不定愁訴外来の田口公平はいつものように高階病院長に呼び出され、なんとエーアイセンターのセンター長に任命されてしまう。東城大学病院に体内を撮影する医療器具・MRIの新型機種、コロンブスエッグが導入され、田口は技術者の友野に説明を受けていた。しかしその矢先、MRIの中で友野が亡くなった。死因は不明、過労死と判断されたが……。『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作家による本格ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭から無理難題を押し付けられた田口先生の嘆きとぼやきが入り混じったストーリーテラーぶりがシリーズファンにはたまらない。説明や言葉の端々に病院長への嫌味恨みつらみが散りばめられている。
    物語は、ついに始まったエーアイセンターのセンター長に田口先生が任命され、決定的な事件が起きるまでが上巻。ラスト一行はすぐに下巻を手に取りたくなるようなズルさがあるなあ。

  • 久しぶりに、田口・白鳥コンビによるバチスタシリーズの本流。そして、久しぶりに面白そう!まだ前半だけしか読んでないけど。

  • 久しぶりに、桜宮サーガを。

    ------------------読間(ほぼ中間)----------------
    名前と(海堂作品でおなじみの)通り名とはくっきりと覚えているのに「この人、何やった人だったっけ?」と、細部が思い出せないキャラが数人・・・。

    ともあれ、世界観の雰囲気は思い出せてきた。面白くなってきそうな手ごたえもアリ。過去のレビューを参考に既読作品
    をおさらいしつつ、続きを読む。

    ーーーーーーーーーーーー読了ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    淡々とした進行はいつものこととして、“サーガ”作品とのちょいと混み入った絡み合い具合に少々うんざりしかけたけれども……。

    ●極北市の事情はシリーズ2編を読んでいるので輪郭は覚えているものの細部は忘れた。

    ●そこで、“螺鈿”で行方不明になっていた姉妹の片割れがなにやら不穏な動きを見せていた記憶も、一応残ってる。

    ●元警察官僚の言によると“極北市”への陰謀(←やっぱりそうだったか)と、桜宮市への陰謀とは、中央の思惑によるものだったらしい。

    ●どうやら“ナニワ”のインフル騒動にも中央からの工作が為されていたらしいことは匂わされてはいたが……、それとも繋がっているような、ないような・・・。

    ●“田口もの”の直近前作のハイライトだったナントカ会議は、結局あんまり意味が分からなかったままだし……。

    それらが全て繋がっている、というのは書きぶりから伝わるのだが、あまりに話が壮大すぎてね…(苦笑)。

    ※実は妊婦だろうと囁かれた老婦人が“婦人科もの”の登場人物だと推測できるのは……筆者の読者サービスか。(物語自体への関連は、さすがになさそう)

    それが、白鳥の登場で雰囲気も一変(笑)。


    実は何者かの謀略であるらしい、会社員の死亡案件を挟んでの、

    「東城大 & 彦根」 vs 「中央の手先」と、「カタツムリの生き残り」が絡んだ変則的な三つ巴

    ……という分かりやすそうな構図が、ようやく見えてきた。

    で、「爆音が聞こえた」で上巻終了。下巻に続く。
    ・・・なんとにくい売り方なのだろう(笑)

    ★3つ、7ポイント半。
    2017.01.25.古。

  • 海堂尊のアリアドネの弾丸を読みました。

    読んだ順番がケルベロスの肖像と逆になってしまいましたが、桜宮サーガの終章の前の物語を読みました。

    今回は、警察庁の謀略により高階病院長が犯人に仕立て上げられて東城大が大スキャンダルに巻き込まれるところだったのですが、白鳥と田口たちの活躍でなんとか阻止することができたのでした。
    医療機器の進歩により司法と医療が対立する構図が描かれていました。

    最後に明らかになる藤原看護師の暗躍?もおもしろく読みました。

  • 海堂尊先生の好評「田口&白鳥」シリーズ
    全巻までの流れと違って、初心に戻ったようなミステリー中心の内容でした。
    謎も謎でレベルが高いと思いますが、その謎解きも独自の医療という技術を使って解いて行きます。
    今回はタイトルの意味が、結構しっかり物語に入っていたように感じました。

  • バチスタシリーズ・第5弾、今度は警察との戦い。
    ドラマは途中で見なくなってしまいましたが、こちらは一気に。

    テンポの良さは相変わらず、そして、医療の闇が浮き彫りになるのも、また。
    現実世界とどこまでシンクロしているのも含め、色々と考えさせられます。

    そしてラストシーン、"螺鈿"とつながったその線が、次巻への萌芽を残したまま。
    今まで文庫になるのを待ってましたが、、ケルベロスは買ってしまいそうです。

  • 前作よりはミステリーっぽいなーと思いながら読了。
    微妙にミステリと言うよりは……何だろう。サイコなのか宗教的オカルトなのか、謎な感じが引っかかりますが。
    その意味で、一番最初のバチスタが一番面白かったんだけどなーと改めて実感。

  • 大人気医療ミステリー、田口&白鳥シリーズ第5弾。
    72時間以内に完全トリックを暴け。

    シリーズ第5弾は、原点回帰というかミステリー色の濃い作品となっています。それなりに楽しめますが、作者が作ったフィクションの部分を受け入れることができるかどうかですね。私的には、若干の違和感を感じますが、小説なのでしょうがないのでしょう。
    本作のトリックも、説明されればなるほどと思いますが、してやられた感が湧かないのは、専門的すぎるということなんでしょう。田口先生と高階病院長のやりとりとかが好きなんですが、控え目な感じだったのが残念でした。
    著者の最近の作品は、その主張とエンターテイメント性のバランスが悪く、イノセント・ゲリラの祝祭や、極北クレイマーなんかは、さほど良い出来ではありませんでした。AIが進まないのは、官僚の陰謀や警察の陰謀など陰謀論に走りがちなのは、物語の底を浅いものにしています。問題は、しがらみに縛られ過ぎて、物事が進まないことにあると思います。

  • 久々の海堂さんのこのシリーズを読んだ。前作からかなり間が開いたので登場人物のバックボーンを思い起こすのに手間取ったのと、やはり医療業界用語や官僚世界知識の乏しさ故の脳内フリーズがしばしばあって前半(文庫の上巻)を読み終えるのに時間がかかった。
    でも後半に入ってから終盤の地階MRI室での謎解きまでは一気に引き込まれました。まさにアリアドネの【弾丸】です。
    このシリーズを読むと日本の医療レベルって本当はどのあたりなんだろうと思う。
    ずっと「世界トップレベルくらい(決して1位ではない)」と思っていたんだけど。

  • 面白いんだけど、だんだん都合が良くなってきている/ ボイスレコーダを持ち歩くというくだりもわざとらしい/ ウサちゃんみたいな奴が仮にいたとしてそこらで簡単に正体が知られているのもどうかと思う/

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著者プロフィール

海堂 尊(かいどう たける)
1961年、千葉県生まれの作家、医師。医師としての所属は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所・放射線医学総合研究所病院勤務(2018年3月時)。
2005年に『チーム・バチスタの崩壊』で、第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、作家デビュー。
同作はのちに『チーム・バチスタの栄光』と改題して出版される。映画・テレビドラマ化もされた代表作となった。

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