鎮魂 〜さらば、愛しの山口組

著者 :
  • 宝島社
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本棚登録 : 180
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796699143

作品紹介・あらすじ

宅見若頭暗殺の内幕、五代目追放劇の真相。田岡三代目のために体をかけて懲役16年。「大阪戦争」最大の功労者、その苛烈すぎる半生!

感想・レビュー・書評

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  • 任侠。

    オトコだな。ホント。ある意味、戦国時代のような生き方だった。この山口組のこの方!

    オトコだ。人情熱くて、忠誠心が高くて、喧嘩が強くて。映画にすらなった山口組。

    日本の最大組織だった任侠の世界が当事者の視点から繰り広げられてます。

    わたしのイメージ、アウトレイジのような極悪人顔の人ばかりで、、、ってイメージだったけど、ところどころ写真見たら、案外優しそうなそな組長も多いし、スーツ着て普通に写ってたらとっても普通のサラリーマンのよう。

    ナマで見たら迫力すごいのかなぁ。

    これがリアルに行われてたってことが。ホントにすごいなぁ。と、つい任侠に夢中になりそうでした。男らしい人はどこへ行っても何をやってもオトコらしいし。へっぽこはやっぱりどこへ行ってもへっぽこなのかなぁ。と、思うようなオトコの姿でした。

  • 盛力 健児 『鎮魂 さらば、愛しの山口組』

    山口組元幹部による三代目から六代目までの激動の時代を生き抜いた自伝書。

    色んな裏話や内部抗争等々、北野武監督の「アウトレイジ」を彷彿させる内容!

    時代は変われば極道も変わる…。

    2014年読破

  • 素直に面白かった。ヤクザと言ってもやはり人に過ぎないのだな。

  • 大人が真面目に不良をするとここまで行く。

  • 後半アウトレイジを観てるみたいだった。

    やはり金を持っているだけでは、人は付いてこない。
    浅はかな知恵は結局は見抜かれる。

    金、力、頭、心。それを通す事が大切。

    六代目の話も読んでみたいと思った。

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  •  山口組に50年にわたって身を置いた元幹部の著者が、自らの極道人生を語り下ろしたノンフィクション。面白くて一気読み。

     著者は、昭和42年に起きた山口組三代目・田岡一雄暗殺未遂事件(ベラミ事件)の「報復」に動き、そのために懲役16年の実刑判決を受けて長期服役。
     だが、平成8(1996)年に出所したとき、バブル時代をくぐり抜けた山口組は、任侠道を忘れたカネまみれの巨大組織に変質していた。

     組の功労者にもかかわらず、著者は五代目に冷遇される。さらに、現・六代目の時代に組内抗争の巻き添えとなって理不尽な除名処分を受け、山口組を去る。

     ……まるで、『仁義なき戦い』と『アウトレイジ』をミックスしたような内容の本である。暴力と権謀術数渦巻くヤクザ社会のリアルが、印象的なエピソードの積み重ねで活写されていく。

     『噂の眞相』時代から腕利きとして知られたジャーナリスト・西岡研介が、インタビューと構成を担当。著者の関西弁の語りをそのまま活かした「聞き書き」のスタイルが成功しており、小気味よいリズムでグイグイ読ませる。

     宅見(勝)若頭射殺事件の絵図を描いたのが五代目組長の渡辺芳則であり、渡辺はその決定的証拠をつかんだ六代目・司忍の「クーデター」によって引退に追い込まれた……という真相がつぶさに明かされる7~8章は、じつに衝撃的。まさに『アウトレイジ』の世界だ。

  • 事実の凄味満載。一気読み。山口組でも屈指の大阪地盤の元ヤクザ、盛力さんの証言。山口組の転換点、要所要所をこれでもかと語っている。後藤さんの話も面白かったがトラディショナルな古いタイプの盛力さんの話は非常に興味深いものだった。

  • 義理・人情を重んじる熱い男。東映のやくざ映画に
    出て来そうな、そんな本物の極道の生き残りが本書の
    盛力健児氏かもしれない。

    日本最大級の暴力団組織である山口組。その三代目
    田岡組長の時代から現在の六代目司組長まで、四代
    の組長を見て来た人だ。

    やくざの本にこう言ったら語弊があるかもしれぬが、
    文句なく面白い。それは、インタビュアーである西岡
    研介氏の手腕もあるのだろう。盛力氏の語り口を
    生かした文章は臨場感があり、所々で補足があるの
    で事実関係が分かりやすい。

    三代目田岡組長が狙撃されたベラミ事件。その報復を
    買って出たのが盛力氏だ。

    第二山口組…じゃなかった。大阪府警はこの機会に
    三代目の若頭・山健組組長・山本健一までに逮捕の
    手を伸ばしたい。だが、「俺で止める」と断言した言葉
    通りに盛力氏は取り調べ室で舌を噛み切る大芝居まで
    打って、自分の親父を売ることはしなかった。

    すげぇ。今、ここまで出来るやくざっているんだろうか。
    そうして食らった懲役16年。出所した時には自分より
    格下だった渡辺芳則が五代目の座に就いていた。

    盛力氏が語る、五代目渡辺組長の実像が興味深い。
    結局、6代目司組長によるクーデターで引退に追い
    込まれる原因って身から出た錆だったんだなぁ。

    他にも宅見勝暗殺事件の真相などもあって、当時の報道
    だけでは分からない話が盛りだくさん。

    最後の、極道らしい極道は6代目から除籍処分にされて
    潔く引退。親分の為に生きた人は、今は、堅気の生活を
    送っている。

  • くせのある文体で読みづらい。

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