ベナンダンティ―16ー17世紀における悪魔崇拝と農耕儀礼

制作 : 竹山 博英 
  • せりか書房
3.86
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本棚登録 : 30
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796701440

作品紹介・あらすじ

中世、北イタリアにベナンダンティとよばれる魔術師たちがいた。彼らは農作物豊饒を願い動物に乗り、悪の魔術師たちと夢の中で夜の戦いをくり広げたという。キリスト教化以前の真の民衆文化の姿を斬新な手法で浮彫りにする。ギンズブルグへのインタヴューを収録。

感想・レビュー・書評

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  • 16世紀にはなまなましい民間信仰の力を持っていた農耕儀礼が、17世紀にいたって形骸化するとともに、異端審問による鋳型にはめられて悪魔崇拝と同一化されていく。
    その過程をイタリアの片田舎の大量の裁判記録から、通時的な文化的抗争として描き出しているが、小説のような語り口で読みやすい。
    これまで、サバトといった異端信仰の内容は、異端審問官によるでっち上げか、麻薬などによる幻覚に過ぎないとされていたのを、古い農耕儀礼に由来することを明らかにした点で、世界的に評価されているらしい。

    こういうのを読むと、日本ではどうだったのかな、といつも思う。

    あと、なんでかブクログの本の画像の向きが横。

    本書はせりか書房版だが、みすず書房が著者の望まない初版の翻訳を同時期に出そうとしていてけしからん!と言う話があとがきや著者インタビューなど随所に出てきて、相当に業腹だった模様。

  • 『読書の軌跡』阿部謹也より

  • C.ギンズブルクの本はどれもテーマが面白い(゚ω゚*)!
    心性史研究っていうのかな。
    たまにハズレがあるから☆みっつ!

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著者プロフィール

歴史家。1939年、イタリアのトリーノに生まれる。ピサ高等師範学校専修課程修了。ボローニャ大学・近世史講座教授、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校教授を経て、ピサ高等師範学校教授。著書『夜の合戦――16-17世紀の魔術と農耕信仰』(上村忠男訳、みすず書房1986[原著1966])『チーズとうじ虫――16世紀の一粉挽屋の世界像』(杉山光信訳、みすず書房1984、《始まりの本》2012[1976])『闇の歴史――サバトの解読』(竹山博英訳、せりか書房1992[1989])『裁判官と歴史家』(上村忠男・堤康徳訳、平凡社1992[1991])『ピエロ・デッラ・フランチェスカの謎』(森尾総夫訳、みすず書房1998[1994])『ピノッキオの眼――距離についての九つの省察』(竹山博英訳、せりか書房2001[1998])『歴史・レトリック・論証』(上村忠男訳、みすず書房2001[1999])『歴史を逆なでに読む』(上村忠男訳、みすず書房2003)『糸と痕跡』(上村忠男訳、みすず書房2008[2006])『ミクロストリアと世界史――歴史家の仕事について』(上村忠男編訳、みすず書房2016)ほか。

「2016年 『ミクロストリアと世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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