ポピュラ-音楽と資本主義

著者 :
  • せりか書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796702782

感想・レビュー・書評

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  • 確認先:府中市立中央図書館

    近代における資本主義とポピュラー音楽とのリンクを論じている。こうした議論のスタート地点にアドルノがいるのだが、毛利の議論はアドルノが論じた地点を洋楽を迂回しながら90年代の日本のポピュラー音楽(いわゆる「J-pop」)に至るまでどのように音楽と資本主義が共犯関係と相関関係を構築してきたのかということに向かっていく。

    これは今流行のK-popにも言えるのでは、と毛利は最後の方で水を向けるが、別の作品(『韓流のうち外』)においてそこについて詳しい議論を行っているのでご参考までに。

著者プロフィール

毛利嘉孝
毛利嘉孝
社会学者。1963年生まれ。専門は文化研究/メディア研究。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジPh.D.(Sociology)。九州大学大学院比較社会文化研究科助教授等を経て現職。特に現代美術や音楽、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『バンクシー』(光文社新書、2019)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房、2012)、『ストリートの思想』(NHK出版、2009)、『文化=政治』(月曜社、2003)、編著に『アフターミュージッキング』(東京藝術大学出版会、2017)等。

「2023年 『朝露』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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