グリーンランタン/グリーンアロー (ShoPro Books)

制作 : 二―ル・アダムス  関川哲夫 
  • 小学館集英社プロダクション (2011年8月12日発売)
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本棚登録 : 40
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・マンガ (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796870962

感想・レビュー・書評

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  •  1970年に発表されて、当時の社会問題にスポットを当てた内容から、アメコミ界でひとつの伝説的になっている『グリーランタン/グリーンアロー』。

     その存在は知りながらも、原書は未読だったにも関わらず、『グリーンランタン』の劇場版の公開にのドサクサに紛れて翻訳されたのは嬉しい限り。

     戦後の経済成長が終わり、世の中的にはその反動たる公害や人種差別、麻薬問題などが溢れているという社会状況を背景に、バットマンやスーパーマンの粋で達観していない2人のヒーローが、アメリカを旅しながら病んだアメリカを体感し、正義の在り方を問い直すストーリーは、短編の連作ながらすごく重くて深い。

     現在なら1エピソードが半年の連載になりそうな内容なのに、矢継ぎ早に問題定提議がなされる内容は、さすがひとつの伝説となった作品だなと感心させられる。

     すでに40年前の物語なので、当然ながら古さという問題はあるものの、経済的にも環境的にもいろいろとその是非が問われている現代にあって、読んでみる価値のある物語であるのは確かだ。

  • さすがに40年も前の作品がメインだけに
    内容や表現には時代を感じさせられます。

    しかし同時に、当時のコミックをとりまく社会的な背景にも
    言及されているので、単なるコミックとしてではなくコミックの
    歴史そのものにも踏み込んでいる資料的な意義のある本です。

    もうひとつ特筆すべきは
    社会問題に踏み込んでいる内容が多い事でしょうか。

    こういった問題に触れる作品は当時まだ珍しかったようで
    作り手も相当手探りな感じが強い印象の展開や画面構成ですが、
    子供向けであっても子供だましは作らないぞ!という
    真摯な職人気質が感じられる作品ばかりだと思いました。

  • 当時どれほど野心的だったことか。後半パワーダウン気味だが、「コミックにリアリズムを持ち込む」手法が別の形で結実した最終話は白眉。

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