WE3 ウィースリー (ShoPro Books)
- 小学館集英社プロダクション (2012年1月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796871044
感想・レビュー・書評
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素晴らしすぎる…辛すぎる…
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なんでこんなかわいそうな話書いちゃうわけ!? ずっと胸が痛かったがそれも計算された技倆のなせる技、最後はほっと一息。F.クワイトリーの執拗な描写力が文字通り縦横に発揮されたものの、もう1度見返すのはツラいなあ。
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綺麗だ。
知能と兵器を与えられ、兵士として訓練された犬、猫、ウサギの3匹。彼らのデータと実績をもとに動物兵器の大量生産が決定され、実験体の彼らは廃棄を通告される。
博士の手引きで基地を脱出した彼らは、まだ見ぬ「おうち」を目指し絶望的な逃走を始める。
アニメ映画化しよう。すぐにしよう。
一冊完結の美しい話だ。
ものの10ページ読んだだけでもう悲しい終わりしか思いつかない。彼らは廃棄の運命から逃れるために脱走したが、遅かれ早かれ死ぬ運命にある旅なのだ。
勝手な猫、おバカなウサギ、忠実な犬、それぞれに知能を与えられた悲哀を持つが、特に犬が忠犬すぎて見てて辛い。イイイヌは人を助けると教えられたのに、人を殺し続ける自分はワルイイヌだとふさぎ込むたびに、見てるこっちが曇る曇る。 -
大変です。傑作に出会いました。
本編は切なさと愛おしさで胸がいっぱいです。カワイイ!可愛過ぎる!!!
ロゴが好みではなかったのですが、そのコンセプトたるやパーフェクト。 -
強く生きようとするのは人間だけではなく、動物も同じ事。 これは倫理観の物語。
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たしかに動物飼った経験がある身としては泣ける話。手塚治虫「W3」「勇者ダン」、さらに石森「サイボーグ009」などをベースに、アメコミにして、さらにリアルな設定に組み替えたような作品。コマ運びは日本マンガとは異なるが、映画を見ている速度で読んでゆけばよい。
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全編にわたって繰り返される無情な死よりも、各話の扉絵になっている行方不明ペット探しの張り紙の方に、心が痛い。唯一の救いは最後に博士が浮かべた涙。
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とにかく、ぐっとくる。動物と暮らしたことがあれば、なおさら。
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お話の内容に関しては素晴しいの一言に尽きます。
動物兵器たちの絶望的な逃亡劇の果てに待つものは
ちょっと哀しいけれど、でもきっと、なぜこの作品が
名作と言わているのかを納得させてくれるハズ。
コマ割りに関しては日本の漫画に慣れていると
どうしても少し見づらいのは否定できませんが
解説のペーパーや巻末のメイキングのページを読めば
そこに作り手の創作表現への真摯な熱意を伺う事ができます。
アメリカで刊行された当時も絶賛されていたようで
本書の裏表紙に各紙による書評が転載されているのですが、
中でもブックリスト誌の書評
『スリリングかつ感動的でありながら感傷的ではない』
というのは非常に言いえて妙だと思います。
アメコミがお好きな方に広くオススメできる作品です。