確定性の世界 (信山文庫 1)

  • 信山社
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本棚登録 : 21
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797280012

感想・レビュー・書評

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  • 講演で話した事をテキストにしているので、批判的合理主義、或はポパーがずっと言い続けてきたであろう事がわかりやすく書かれていると思う。絶対というような確定性は過去にのみあり未来は常に開かれている。改めてこういう感じにふれるのも悪くないと思った。

  • 科学哲学に関する、二篇の講義をまとめた本。?「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」と?「知識の進化論に向けて」の二篇の講義です。書評というか、読書メモとして・・・?「確定性の世界:因果性についての二つの新見解」確定性とは何か、というのが本篇の肝。たとえばサイコロを振って出た目が6である、というのは、ある程度の確からしさ(1/6)がある。この確からしさは、統計的に調べることにより、定量的に知ることができる。⇒「諸条件が同じであれば、統計的平均も安定する」という性質がわれわれの世界にはある。#訳者あとがきにあるように、「確定性(propensity)」の翻訳の問題なのかどうなのか、確定性という概念が、一読しただけではどうもピンとこなかった。?「知識の進化論に向けて」原始生命が「日光を食料とする」(つまり光合成する)こと、光に反応して動くことを獲得したことを以って、「知識」と呼んでいる。この考え方はとても斬新に感じた。知識のほとんどすべての部分は「先験的」なものであるとも言っている。#フレーム理論などを考えると、たしかに後天的な知識なんてほとんど重要なものではないのかな、と思える。それを支持する説であるように感じた。

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