ウォール街があなたに知られたくないこと (SBP business―パーソナルファイナンス)
- ソフトバンククリエイティブ (2002年5月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797318371
感想・レビュー・書評
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アクティブ運用ではなく、パッシブ運用を薦め、
その根拠を450ページに渡り解説している本。
長すぎるために星4つ。
・市場は非常に効率的である。
・仮に市場の非効率性が存在したとして、乗り越えるべきハードル(取引手数料の増加・租税処置を回避できないなど)により、アクティブ運用は敗者のゲームである。
・市場を上回ろうという努力は、それにかかる経費と税金を考えると逆効果
・過去の経歴が将来のリターンを保障するとは必ずしも言えず、投資家がどのファンドマネージャが優れているか判断するすべはない。
・市場はリスクを取る事に報いる投資家は大きなリスクを取る代わりに大きなリターンを期待する。小型株やバリュー株は大型のそれに比べリスクが高いため、大きなリターンを期待できる。
・事実上、ポートフォリオの構成でリターンは決まる。銘柄やファンド選びは殆どそれに影響しない。
・アセットアロケーションには外国株を入れなくてはいけない。世界的分散したポートフォリオが必要だ。
・一つの籠に全ての卵を入れてはいけない。
・投資家は、なぜ非論理的な行動を取るのか、そのパターンを勉強しなくてはいけない。
・インデックス運用者は、自分が世界の先端を走っていると思う必要はない、多くの国の機関投資家で数十年前から採用されている方法なのだから詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
赤ペンチェック
序文
ジョンFケネディーがこんなうまいことをいってる。
「真実の敵が、意図的、人為的あるいは悪辣な嘘であることは少ない。本当の敵は、ほとんどの場合しつこく、説得力のある現実離れした神話なのだ。」
モダン ポート セオリー MPTの基本的な教え。
−株式市場は普通の投資家が考えるよりもはるかに危険であり、ここで勝者のゲームをするのは、非常に長い投資期間と、途中で投げ出さずに踏みとどまる自制心が肝要である。
ノーベル賞 マートン ミラー 雑誌「バロンス」のインタビューで 投資家にアドバイスとして 「ここだけの話しですが 「バロンズ」を読まないことでしょう」と答えた。
「だって、一番避けるべき投資を売り込んで、人を惑わすだけですから」
第一章 -
2006/05/09