- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797328516
作品紹介・あらすじ
ロバストネス分析とオブジェクト指向原則に基づき、デザインパターンやリファクタリングを適用し、生産性・保守性・信頼性に優れたシステムの設計手法を解説。
感想・レビュー・書評
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生産性・保守性・信頼性の高いシステムを設計するにはどうしたよいかについて書かれた本。設計といっても様々なレベルがあるが、この本が対象にしているのはアーキテクチャを始め、クラスやモジュール分割に及ぶようなけっこう細かいレベル。Webアプリケーションの開発を題材にとって、ロバート・マーティンのオブジェクト指向原則に乗った設計を実際に示してみせている。
ロバストネス分析でMVCモデルにそうようにバウンダリ、コントローラ、エンティティを分析する手法が記されている。永続管理しないものはロバストネス図のエンティティではないという記述(p.68f)がやや気になった。永続化しないエンティティでもトランザクションが複数のセッションにまたぐようなものがあるだろうか(とはいえデータベースに永続化したいわけでもないもの)。
本書の半分くらいの分量は、むしろプログラミングの話題に当てられている。保守性と信頼性を向上させるために使われる様々な手法が紹介されている。それはDIコンテナだったり、カスタムタグを使ってJSPからスクリプトレットを排除する方法とか、Hibernateを使ってモデルからデータベースのアクセスロジックを独立させる手法など。コーディング規約とでも言えるようなレベルのリファクタリングの話もある。結合度と凝集度を測るためのメトリクスが紹介されているのがよかった。DIコンテナを使ってモックオブジェクトに入れ替えることにより単体テストを行う手法(p.145ff)は、DIコンテナをなぜ使うのか少し手掛かりを得た。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ読んでいない。Javaがわからないと意味ない。