プログラマの数学

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レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797329735

感想・レビュー・書評

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  • プログラムを設計する上で必須であろう数学の基礎知識をやさしく解説した本。

    扱っているテーマは、ゼロ、論理、剰余、数学的帰納法、順列・組み合わせ、再帰、指数的な爆発、計算不可能な問題。これらを理解していないプログラマにはお薦め。

    それ以上に中学生、高校生にお薦めしたい。教科書の数学に拒否反応を示す人にも数学の楽しさの一端が垣間見える可能性があるように思う。

  • 「人間は大きな数を扱うのが苦手です。ですから、数の表記法がいろいろ工夫されました。ローマ数字では、数のまとまりごとに別の文字を使いました。位取り記数法では、数字を書く位置によって数の大きさを表し、ローマ筋だけでは表せない大きな数でも表現できるようになりました。もっと大きな数を扱うためには指数表記が用いられます。

    人間は、複雑な判断を間違えずに行うのが苦手です。ですから、論理が作られました。論理式の形で推論したり、カルノー図で複雑な論理を解きほぐしたりします。

    人間は、無限を扱うことが苦手です。ですから、有限のステップで無限を扱います。

    ……このように、さまざまな知恵と工夫をこらして、人間は問題に立ち向かいます。なんとか問題の規模を縮小し、複雑さを軽減し、

    「あとは機械に繰り返させれば解ける」

    という状態に持ち込もうとします。その状態に持ち込めさえすれば、強力な次の走者―コンピュータ―にバトンを渡すことができるからです。

    あなたには何か苦手なことがありますか。もしかしたら、そこから新しい知恵と工夫が生まれてくるかもしれませんね」p.238

    ほんと世の中は苦手なこと/知らないことだらけだが、「なんとかしたいなぁ」と感じた瞬間からよちよち歩きが始まるとするなら、まずは克服したい[壁]を認知しないと物事は動かない。

    「子曰、吾十有五而志于学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲、不踰矩」

    さて、30にしてどう立とうか(たとえよちよち歩きだとしても)というのも、ひとつの重要な選択的命題。

  • あんま数学数学してないしプログラマとかそこまで関係ない。数学の理論よりも数学の面白さが感じとれる内容。勉強のためでなく読み物としても面白く終盤はついニヤけてしまうモノがあった。

  • 前から読んでみたいと思っていたが、なかなか機会がなくて。
    頭では分かっているつもりでも、うまく説明できないようなことが非常にうまくまとめてある。何となくモヤモヤがすっきりした感じだ。
    アルゴリズムのテキストに出てくる「ケーニヒスベルグの橋」「ハノイの塔」も、小難しくなくこんな解説が出来るのかと感心した。

  • 4〜5

  • 文系プログラマの人が、数学的な考え方を身につけていく手始めの一冊として良さそう。
    中、高校レベルの内容だと思うけど、すっかり忘れていたので何回か読み直してしっかり身につけておきたい。

  • 2進数から始まり、論理、再帰、組み合わせ、指数爆発と、プログラミングに深い関わりがある数学的な話題のいくつかがまとめられている。かなり基本的な内容から説明されており、数学があまり得意でない学生でも楽しんで読めるのではないだろうか。一方、数学やプログラミングをしっかり勉強した人には、話の内容はおもしろくても、やはり分量としては物足りないと思う。

    プログラミングを学び始めた時にこの本に出会いたかった…。

  • 数学ガールが面白かったのでこちらも購入。

    タイトルからは小難しい内容なのかと思ってたけど、
    難易度的には意外に簡単なところからスタートしているので、
    中学ぐらいの数学力があれば入っていける。
    さすがに終盤は難しくなってくるが、図解や生徒との対話形式の解説等を読み返せばこの本一冊でちゃんと分かるようになっていると思う。
    個人的には頭も動かせて、テンポも良くてとても楽しめた。

    この本を読めば、情報処理の入門としてプログラムが
    「なんでそうなってるのか」
    「なんでそうやってるのか」
    なんてことが少しはわかってくるはず。

    数学をプログラムに活かすための大事な考え方。
    ・大きな問題を小さい問題にして解く。
    ・周期や法則を見つけ出して利用する。
    ・コンピュータに不得意な内容を理解する。
    ・解けない問題があることも理解する。
    といった事は、プログラマとして日常的に必要になってくる。

    「とりあえずプログラマ」になりましたって人や、
    「プログラムしてるけど、魔法の言葉多すぎる」って困ってる人
    に読んでもらいたいな。
    不思議じゃなくて合理的で素敵な世界だし、
    周期や再帰なんかも日常に溢れてるものだから。
    思考の整理にも役に立つと思う。

  • 難しいのは、「計算不可能な問題」の章で、その他の章は比較的すいすいと読むことができた。

  • 「大きい問題を小さい問題に。」本書でよく出てくるフレーズですが、本書でも実践されていてとてもわかりやすかったです。取り扱っている問題の中に問題文を見て難しそうだと思うよなものがいくつかありましたが、初めに言ったように問題を小さくしていって噛み砕いて説明してくれている本書はとてもよかったです。

著者プロフィール

結城 浩(ゆうき ひろし)
1963年生まれ。東京都在住のプログラマ、技術ライター。ウィキクローンの1つであるYukiWikiを開発したことで知られ、プログラミングに関する執筆、翻訳を行っている。
Webで公開した作品を元に、小説『数学ガール』を発表、ヒット・代表作となる。同作はコミック化されるとともに、「出版・著作により数学の研究・教育・普及に業績をあげた」ことによって日本数学会賞出版賞を受賞した。

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