プログラマの数学

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レビュー : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797329735

作品紹介・あらすじ

プログラミングに役立つ「数学的な考え方」を身につけよう。プログラムや数学の知識は必要ありません。難しい数式はいっさい使わず、明快な文章、たくさんの図、パズルを通して、やさしく解説しています。プログラミング初心者、数学の苦手な人にも最適。

感想・レビュー・書評

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  •  今、プログラミング教育みたいなことが言われていますが、少なくともプログラミング自体を、小学生が全員やる必要はないと思います。

     プログラミング自体ではなくて、プログラミング的な思考を経験するというもであれば、まあ、絶対必要とは思いませんが、あってもいいような気もしています。そんな私にも参考になるかと思い、この本を読んでみました。

     内容としては、プログラマが必要とする数学的な考え方の解説です。プログラミングがわからない人でも読んで理解することができますし、プログラミングをしない人でも、その考え方や発想の仕方が参考になると思います。

     第1章 ゼロの物語
     第2章 論理
     第3章 剰余
     第4章 数学的帰納法
     第5章 順列・組み合わせ
     第6章 再帰
     第7章 指数的な爆発
     第8章 計算不可能な問題
     第9章 プログラマの数学とは

     私が面白かったのは、論理と計算不可能な問題です。他の章も、数学に馴染みの薄い人は新しい発見がたくさんあると思います。

     見た目の印象よりも軽く読めますので、一読をお薦めします。

  • 業界の人からは「今頃、読んでるのか…」と思われるかもしれない。だって、数学を学ばなくてもプログラムは書けるし…と思っていたから…。 (--;

    でも、読んで良かった。自分が書いているプログラムを数学的に理解するとゆー、おそらく一般の人とは逆の体験ができたから。

    タイトルに "数学" とゆー文字列が含まれているが、知ってもあまり社会生活の役に立たなさそうな学問的に難しい数式について書かれているのではない。プログラムを生業 (あるいは趣味) とする人なら、フツーに理解できること、知っておいた方がお得なことに絞って取り上げられている。

    例えば、ド・モルガンの法則。難しい論理演算を簡単なモノに置き換えることができたりするのだが、論理演算を学んだことがなかったので、今まで経験的にやってたんだよねぇ〜。で、置き換えた式に自信がないので、何度も検算して時間がかかってたりしてたが、これからはチョチョイノチョイだ。 :-)

    それから、剰余 (余り) がグルーピングだなんて、考えたことも無かった。確かに、言われてみれば、余りを使ってマップ (あるいはハッシュ、ディクショナリ) にアクセスしてたりしている。無意識にグルーピングとして使ってた訳だけど、これからは意識して使えるようになる。

    忘れかけてた log とか、思考を助ける道具とか、まるで私のために書かれたのではないかと思うほど、うまくまとまっている。

    う〜ん、この本に出会えて良かった。 (^^)

  • プログラマにとって必要な数学知識を、恐ろしく噛み砕いて説明した本

    目次
    <blockquote>第1章 ゼロの物語―「ない」ものが「ある」ことの意味
    第2章 論理―trueとfalseの2分割
    第3章 剰余―周期性とグループ分け
    第4章 数学的帰納法―無数のドミノを倒すには
    第5章 順列・組み合わせ―数えないための法則
    第6章 再帰―自分で自分を定義する
    第7章 指数的な爆発―困難な問題との戦い
    第8章 計算不可能な問題―数えられない数、プログラムできないプログラム
    第9章 プログラマの数学とは―まとめにかえて
    </blockquote>
    噛み砕いて説明するには、やはり物語が一番なのだろう……読んでいて正にそう思った。
    多少読み飛ばし気味に読んでみたが、数学嫌いが直るようなスーッとした感じがする。
    まぁ、その為に完全理解とは行かないけれど、蔵書にでもして、何度か読み直すかな……。

    基本情報でも問われそうな、数学的な内容がベース。
    第一章、第二章、第五章〜第七章のあたりは、必読だろう。
    第一章で基数、二章で論理式、五章で順列・組み合わせ、六章で再帰、七章で指数・対数……。
    言わば高校数学の復習となる内容だ。しかしながら、これがよく問われるんだ……試験では。

    その他は、試験対策でない場合は読まなくてもいいと思う。
    ただ、本の流れ上……というか著者が本に籠めたメッセージを考えると、飛ばすのも惜しい。
    最後の八章、九章は内容が難しく、理解しづらいが、感覚的にさっくりわかる程度で読むといいと思う。

    まぁ……一気に読もうとすると、数学アレルギーなのか、舟をこぎそうになった……。

  • プログラマの数学というタイトルだけど、基礎数学を現実を解決するツールとしてシンプルに解説している。

    プログラマ以外の一般の人で、数学が苦手という人にもおすすめ。

    しかし、中にはとてもタフな問題もある。特に最終章。

    今分からない部分は、先の楽しみにおいておいて、いつか見直すのがいいと思う。

  • プログラムを設計する上で必須であろう数学の基礎知識をやさしく解説した本。

    扱っているテーマは、ゼロ、論理、剰余、数学的帰納法、順列・組み合わせ、再帰、指数的な爆発、計算不可能な問題。これらを理解していないプログラマにはお薦め。

    それ以上に中学生、高校生にお薦めしたい。教科書の数学に拒否反応を示す人にも数学の楽しさの一端が垣間見える可能性があるように思う。

  • ちょっと期待はずれ

  • 第二版が2018年1月に出るようだが、今すぐに勉強を始めたい、古本屋で見つけたので購入。

  • 論理、数学的帰納法、組み合わせなど、離散数学の基礎的な内容と、それらのコンピュータ、プログラムとの関係が、丁寧に書かれている。また、最終章では、計算不可能な問題とは何かについて、(おそらくかなりかみ砕いて)説明されている。より発展的な内容に興味がわいてくる、導入としてとても良い本だと思う。

  • 図書館アルバイト学生さん推薦図書
    【所在] 3階開架
    【請求記号】 410||YU

    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=114753

  • 「人間は大きな数を扱うのが苦手です。ですから、数の表記法がいろいろ工夫されました。ローマ数字では、数のまとまりごとに別の文字を使いました。位取り記数法では、数字を書く位置によって数の大きさを表し、ローマ筋だけでは表せない大きな数でも表現できるようになりました。もっと大きな数を扱うためには指数表記が用いられます。

    人間は、複雑な判断を間違えずに行うのが苦手です。ですから、論理が作られました。論理式の形で推論したり、カルノー図で複雑な論理を解きほぐしたりします。

    人間は、無限を扱うことが苦手です。ですから、有限のステップで無限を扱います。

    ……このように、さまざまな知恵と工夫をこらして、人間は問題に立ち向かいます。なんとか問題の規模を縮小し、複雑さを軽減し、

    「あとは機械に繰り返させれば解ける」

    という状態に持ち込もうとします。その状態に持ち込めさえすれば、強力な次の走者―コンピュータ―にバトンを渡すことができるからです。

    あなたには何か苦手なことがありますか。もしかしたら、そこから新しい知恵と工夫が生まれてくるかもしれませんね」p.238

    ほんと世の中は苦手なこと/知らないことだらけだが、「なんとかしたいなぁ」と感じた瞬間からよちよち歩きが始まるとするなら、まずは克服したい[壁]を認知しないと物事は動かない。

    「子曰、吾十有五而志于学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲、不踰矩」

    さて、30にしてどう立とうか(たとえよちよち歩きだとしても)というのも、ひとつの重要な選択的命題。

  • 説明はわかりやすいが、その内容が知っているものばっかりだった。

  • 出来る小学生なら、これくらいのレベルの書籍を読んでもきっと面白くて仕方がないだろう。数Ⅰくらいまでの内容から、プログラムに使える要素(2進法、論理演算、パリティ、帰納法、順列、再帰、計算不可能問題)を解説。
    昔で言う情報処理2種、今だと基本情報技術者くらいの話。

  • あんま数学数学してないしプログラマとかそこまで関係ない。数学の理論よりも数学の面白さが感じとれる内容。勉強のためでなく読み物としても面白く終盤はついニヤけてしまうモノがあった。

  • 前から読んでみたいと思っていたが、なかなか機会がなくて。
    頭では分かっているつもりでも、うまく説明できないようなことが非常にうまくまとめてある。何となくモヤモヤがすっきりした感じだ。
    アルゴリズムのテキストに出てくる「ケーニヒスベルグの橋」「ハノイの塔」も、小難しくなくこんな解説が出来るのかと感心した。

  • 4〜5

  • 文系プログラマの人が、数学的な考え方を身につけていく手始めの一冊として良さそう。
    中、高校レベルの内容だと思うけど、すっかり忘れていたので何回か読み直してしっかり身につけておきたい。

  • 数学的な考え方を日常や仕事に意識的に応用して、その世界を捉えられないかと思う。そうなれば世界がより系統立って見えておもしろく見えると思う。

  • 「帰納法って何?」と思ったら4章を勉強しよう.再帰でつまづいたら6章と7章を読んでみよう.

  • すっかり中学、高校数学を忘れていたので、それを思い出せたという点ではよかったが、ワクワクおもしろい数学本かと言われると、個人的にはそうではなかったと感じている。

  • プログラミングをするときに無意識にやっていることを
    改めて整理してもらった感じがする。
    すごく簡単にさくさく読める。

    簡単すぎて物足りないような気もしつつ
    たまに普段忘れがちなヒントが転がっているので、
    整理して頭の片隅においておくとひらめきが生まれそう。
    こういう知識、なんとなく分かった気にはなれるのだけれど、
    本番で応用できるかが勝負なんだよなあ、とか。
    文系あがりとしては、再帰の章は読むことをおすすめします。

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著者プロフィール

結城 浩(ゆうき ひろし)
1963年生まれ。東京都在住のプログラマ、技術ライター。ウィキクローンの1つであるYukiWikiを開発したことで知られ、プログラミングに関する執筆、翻訳を行っている。
Webで公開した作品を元に、小説『数学ガール』を発表、ヒット・代表作となる。同作はコミック化されるとともに、「出版・著作により数学の研究・教育・普及に業績をあげた」ことによって日本数学会賞出版賞を受賞した。

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