ファンタージエン 秘密の図書館

制作 : 酒寄 進一 
  • ソフトバンククリエイティブ
3.61
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本棚登録 : 322
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797329834

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    表紙に2匹の蛇が描かれたあかがね色の本。
    この本はどうやって街の古本屋にたどりついたのか。
    ファンタージエンを訪れたことがあるという古本屋の老主人は、かの地でいったいどのような冒険をしてきたのだろうか。
    『ネシャン・サーガ』でおなじみのラルフ・イーザウが紡ぐ、ファンタージエンの新たなる物語。

    【感想】

  • エンデの傑作はてしない物語の過去の物語です。バスチアンと出逢う古本屋の店主、コレアンダーの若き頃の冒険譚。
    読み比べてみるとはてしない物語につながっていき面白いです。
    今回ははじまりかたがバスチアンの時とかなり違っていてファンタージエンとつながっている図書館がでてきます。本好きな人ならわくわくすること確実です。

  • う〜ん…『はてしない物語』の続編だ、と思って読めば全然ダメ。文章がスカスカしているし名付けのセンスもない(どこからが翻訳家の領分なのか分からないが)。ファンタジー独特の吸引力を感じられず、読みきるのにかなり時間がかかった。
    だが、あのあかがね色の本の生い立ちやシカンダの登場には『はてしない物語』ファンとしては心踊るので、スピンオフ作品としてはこれでいいのかもしれない。
    エンデが見込んだ作家だけあって伏線の張り方は逸品だったので、イーザウの他作も読んでみたい。

  • エンデの「はてしない物語」のファンタージエンを舞台にしたオマージュ作品を、現代作家が書く企画のひとつ。
    元々ラルフ・イーザウはエンデへのリスペクトを表していたので、書くべくして書かれた感があります。しかも「はてしない物語」冒頭に登場する古書店の主人カール・コレアンダー氏の若き日の冒険が描かれるという驚き。これを読んだあとに「はてしない物語」を読むと、冒頭のシーンの印象がかなり変わりそうです。
    ファンタージエン図書館の本が消え、本があった場所に虚無があらわれた。その謎を解きファンタージエンを救うために、カールの冒険が始まる。
    初めは完全に巻き込まれ型主人公として、人から言われたことを嫌々行なうおつかい冒険なのですが、徐々に自ら考えて自ら行動するようになります。そんな成長譚を子どもでなく青年のカールで描くというのが面白いです。いつでも人は変わることができる。冒険の扉を自ら開きさえすれば、新たな世界が待っている。そんな風に思えます。
    「はてしない物語」に出てきたあれこれが物語に絡んでくるのはもちろん、イーザウ作品にも繋がる仕掛けが為されているのも楽しいです。それこそ「けれどもこれは別の物語」が連綿と続いているのでしょう。これは他のファンタージエンを舞台にした作品も読まねば。

  • ラルフ・イーザウ:作/酒寄 進一:訳 ソフトバンククリエイティブ 初版?2005

    M・エンデの名作「はてしない物語」に登場する
    あの古本屋のコレアンダーさん(若き頃)、 主人公の「はてしない物語」を巡る話。

    映画でも、原作でも「はてしない物語」をみていれば、聞き覚えのある単語ばかり出てきてきます。
    イーザヴ氏の解釈はこうなんだー(私は違う) と思いながら読めます。
    ……つまり「はてしない物語」の世界に、自分なりの空想を広げている人にとっては、ちょっと苦痛かもしれません。
    私は、全然冒険している気にならなかったし、終始興奮の類はなかったです。
    海外ドラマ「ネバーエンディング・ストーリー~遥かなる冒険~」の映像の補足がなければ、最後まで読みすすめることは出来なかったと思います。(文章、もしくは、私の想像力が)希薄過ぎて、想像できない。

    他の作家(あと5人)でファンタージェンを舞台に物語を書いているようなので
    それも、読んでみたいです。

    この作品は…参考資料ということで…。

  • 表紙に二匹の蛇が描かれたあかがね色の本。この本はどうやって街の古本屋にたどりついたのか。ファンタージエンを訪れたことがあるという古本屋の老主人は、かの地でいったいどのような冒険をしてきたのだろうか。

    ミヒャエル-エンデの『はてしない物語』の世界観をライフいイーザウが描いた。
    はてしない物語の前の出来事。
    カールが冒険することで成長していく。
    この本を読んだことで、カールお祖父さんが何故子供嫌いだったのかが解ったし、はてしない物語の本についても理解した。
    もう一度はてしない物語を読もうかな。

  • モンデンキント!!
    この作品は私の中のファンタージェンを壊すものではなかったが更に広げるものではなかった。
    この1巻は私は嫌いではないがそれは2巻3巻と続くにつれてよりそう思う。物語が広がることで世界が埋まっていくことの悲しさよ!!

    …多分私のはてしない物語への愛が大きすぎるだけだと思いますが。
    あと、舞台はそのままに人物が変わる(舞台も変わるけど)書き方があまり好きではないんだと思います。

    自分の中のファンタージェンの広さを感じました。
    思い起こさせてくれたという意味で、この本には意味があると思いました。はてしない物語のフッフールやバスチアンが物語の片隅を通って行く。

  • もう一度「はてしない物語」を読みたくなります

  • 『はてしない物語/ミヒャエル・エンデ』へのオマージュ作品だそうで、本書は『はてしないものがたり』より以前の時間軸、『はてしない物語』誕生の物語、なんですね。

    ラルフ・イーザウ氏の著書は何冊か読みましたし、彼がミヒャエル・エンデに影響を受けたと言うのも知っていましたが、私、当の『はてしない物語』を実は未読でして。

    勿論本書単独でも作品としては成り立っているのですが、やはり『はてしない物語』を読んでいた方が絶対に楽しめるんだろうな、と言う雰囲気がぷんぷん。筆者のオマージュ、愛がてんこもりで、何となく、二次創作の同人誌を読んでいるような気分になります(笑)

    所謂異世界の危機を救うために巻き込まれ型で立ち向かう、平凡で臆病な青年が冒険とともに成長するお話です。

    この主人公が『はてしない物語』とリンクしているんですね。その制約があるか無いかはわかりませんが、珍しく主人公は少年ではなく、大学を退学処分になった24歳の青年です。

    文章にはところどころユーモアが含まれているのですが、どう言うわけか筆者の作品っていつも堅い印象になるんですよね。訳の関係かな。スケールが大きい、壮大な世界観、と言うのが一因ですかね?説明が沢山必要になるんですね。真面目な人が書いたファンタジー、と言う感じがします。

    色々“え?(^◇^;)”な部分もありますが、ひょっとしたら、『はてしない物語』を読んでいればニンマリしてしまう部分なのかも知れず。かなりの回数“これはまた別の話。また別の機会に?”と終わる余談が登場して、モヤッとします。

    それから、敵の面々の顛末などもサラッと書かれていて、何て言うんですかね。物語の時間軸より先の話になるわけで。ああ、この敵もうこの後絡まないんだ。って言う、淋しさ?脅威にならないんですよね。ひょっとして後からまた出てきて痛手になるかも・・・みたいなハラハラ感、ありません。着実にひとつひとつ冒険を消化していくイメージ。

    単独で見ると内容とか、そんなにワクワクはしないです。消化不良な部分も沢山あります。

    その消化不良な部分は別の作家が担当していたり、やはり『はてしない物語』で消化されているんでしょうね。

    『はてしない物語』を読了後、手に取ることをオススメします。

  • ちまちまと、一週間ほどかけて先ほど読了。エンデ「はてしない物語」を下敷きにしたファンタージエン・シリーズのうちの一冊。
    面白かった、けれど、まったくオリジナルな作品の方が、私は好きかも。やっぱりどうしても、元の作品を引きずってしまっている感じがする。エンデとイーザウ、それぞれの持ち味がわかって興味深くはあるけども。でも他の作家さんの作品と合わせて読んだら、それはそれでまた、違った楽しみ方があるのかな。
    表紙の青色がけっこう好き。

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