ファンタージエン 秘密の図書館

  • ソフトバンククリエイティブ
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797329834

感想・レビュー・書評

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  • はてしない物語につながっていて、面白い。

  • 【あらすじ】
    表紙に2匹の蛇が描かれたあかがね色の本。
    この本はどうやって街の古本屋にたどりついたのか。
    ファンタージエンを訪れたことがあるという古本屋の老主人は、かの地でいったいどのような冒険をしてきたのだろうか。
    『ネシャン・サーガ』でおなじみのラルフ・イーザウが紡ぐ、ファンタージエンの新たなる物語。

    【感想】

  • エンデの傑作はてしない物語の過去の物語です。バスチアンと出逢う古本屋の店主、コレアンダーの若き頃の冒険譚。
    読み比べてみるとはてしない物語につながっていき面白いです。
    今回ははじまりかたがバスチアンの時とかなり違っていてファンタージエンとつながっている図書館がでてきます。本好きな人ならわくわくすること確実です。

  • う〜ん…『はてしない物語』の続編だ、と思って読めば全然ダメ。文章がスカスカしているし名付けのセンスもない(どこからが翻訳家の領分なのか分からないが)。ファンタジー独特の吸引力を感じられず、読みきるのにかなり時間がかかった。
    だが、あのあかがね色の本の生い立ちやシカンダの登場には『はてしない物語』ファンとしては心踊るので、スピンオフ作品としてはこれでいいのかもしれない。
    エンデが見込んだ作家だけあって伏線の張り方は逸品だったので、イーザウの他作も読んでみたい。

  • エンデの「はてしない物語」のファンタージエンを舞台にしたオマージュ作品を、現代作家が書く企画のひとつ。
    元々ラルフ・イーザウはエンデへのリスペクトを表していたので、書くべくして書かれた感があります。しかも「はてしない物語」冒頭に登場する古書店の主人カール・コレアンダー氏の若き日の冒険が描かれるという驚き。これを読んだあとに「はてしない物語」を読むと、冒頭のシーンの印象がかなり変わりそうです。
    ファンタージエン図書館の本が消え、本があった場所に虚無があらわれた。その謎を解きファンタージエンを救うために、カールの冒険が始まる。
    初めは完全に巻き込まれ型主人公として、人から言われたことを嫌々行なうおつかい冒険なのですが、徐々に自ら考えて自ら行動するようになります。そんな成長譚を子どもでなく青年のカールで描くというのが面白いです。いつでも人は変わることができる。冒険の扉を自ら開きさえすれば、新たな世界が待っている。そんな風に思えます。
    「はてしない物語」に出てきたあれこれが物語に絡んでくるのはもちろん、イーザウ作品にも繋がる仕掛けが為されているのも楽しいです。それこそ「けれどもこれは別の物語」が連綿と続いているのでしょう。これは他のファンタージエンを舞台にした作品も読まねば。

  • ラルフ・イーザウ:作/酒寄 進一:訳 ソフトバンククリエイティブ 初版?2005

    M・エンデの名作「はてしない物語」に登場する
    あの古本屋のコレアンダーさん(若き頃)、 主人公の「はてしない物語」を巡る話。

    映画でも、原作でも「はてしない物語」をみていれば、聞き覚えのある単語ばかり出てきてきます。
    イーザヴ氏の解釈はこうなんだー(私は違う) と思いながら読めます。
    ……つまり「はてしない物語」の世界に、自分なりの空想を広げている人にとっては、ちょっと苦痛かもしれません。
    私は、全然冒険している気にならなかったし、終始興奮の類はなかったです。
    海外ドラマ「ネバーエンディング・ストーリー~遥かなる冒険~」の映像の補足がなければ、最後まで読みすすめることは出来なかったと思います。(文章、もしくは、私の想像力が)希薄過ぎて、想像できない。

    他の作家(あと5人)でファンタージェンを舞台に物語を書いているようなので
    それも、読んでみたいです。

    この作品は…参考資料ということで…。

  • 表紙に二匹の蛇が描かれたあかがね色の本。この本はどうやって街の古本屋にたどりついたのか。ファンタージエンを訪れたことがあるという古本屋の老主人は、かの地でいったいどのような冒険をしてきたのだろうか。

    ミヒャエル-エンデの『はてしない物語』の世界観をライフいイーザウが描いた。
    はてしない物語の前の出来事。
    カールが冒険することで成長していく。
    この本を読んだことで、カールお祖父さんが何故子供嫌いだったのかが解ったし、はてしない物語の本についても理解した。
    もう一度はてしない物語を読もうかな。

  • モンデンキント!!
    この作品は私の中のファンタージェンを壊すものではなかったが更に広げるものではなかった。
    この1巻は私は嫌いではないがそれは2巻3巻と続くにつれてよりそう思う。物語が広がることで世界が埋まっていくことの悲しさよ!!

    …多分私のはてしない物語への愛が大きすぎるだけだと思いますが。
    あと、舞台はそのままに人物が変わる(舞台も変わるけど)書き方があまり好きではないんだと思います。

    自分の中のファンタージェンの広さを感じました。
    思い起こさせてくれたという意味で、この本には意味があると思いました。はてしない物語のフッフールやバスチアンが物語の片隅を通って行く。

  • もう一度「はてしない物語」を読みたくなります

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