大聖堂 (上) (ソフトバンク文庫)

  • ソフトバンク クリエイティブ
4.01
  • (130)
  • (120)
  • (109)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 1188
レビュー : 124
  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797332568

作品紹介・あらすじ

いつかこの手で大聖堂を建てたい-果てしない夢を抱き、放浪を続ける建築職人のトム。やがて彼は、キングズブリッジ修道院分院長のフィリップと出会う。かつて隆盛を誇ったその大聖堂は、大掛かりな修復を必要としていた。折りしも、国王が逝去し、内乱の危機が!十二世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々が華麗に織りなす波瀾万丈、壮大な物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 12世紀のイングランドが舞台。
    大聖堂の建築を夢みる職人トムは、雇われ仕事を追われ、家族を連れて流浪の身。一家は糧を失い、身重だった妻を失い、やがて、トムは森に棲む美貌の未亡人親子と出会う。

    その頃、キングスブレッジ修道院長に就任したフィリップは、修道院の経済改革に着手するが、大聖堂が火災によって消失する。

    大建築を仕上げたい芸術家肌の職人と、崇高な理想に燃える改革者の宗教家。二人の夢に、時のイングランド国王の後継ぎ問題が絡む。

    登場人物のすべてが善人ではなく、癖のある者たちばかりだが、彼らの信念が玉突き事故のように物語を突き動かしていく。歴史ってあんがい、こんなふうに行き当たりばったりで紡がれたのかもな、と。

    眠るのが惜しくて夢中で読んだ小説は久しぶりだった。

  • 全三巻1000ページを超える大作ですが、ワクワクが止まらない。
    歴史小説の醍醐味は全部入ってます。
    とにかく、悪役ウィリアム・ハムレイがまぢサノバビッチで、やることなすこと本当に最低なので、自身にふさわしい凄惨な最期をいつ迎えるのかが楽しみにすらなってきます。
    そして、迎えるクライマックス。歴史小説はこれだから止められない。

  • 大聖堂の建築を中心にして繰り広げられる人間の愛や憎しみ、欲望、復讐などを描いた作品。登場する人物がそれぞれ完全でないところに本来の人間らしさ、人間くささを感じる。必ずしも正義が勝つわけではなく、時には悪に圧倒され辛い逆境に耐えながらも少しづつ成長していく登場人物に次第に引き込まれていってしまう。人間の憎愛を中心に話が展開しながらも作者の大聖堂に対する入念な研究による深い知識がよりこの物語を面白くしていると思う。

  • 重厚な物語。登場人物も魅力的。

  • エリス・ピーターズの『修道士カドフェル』シリーズ好きなら絶対ハマること請け合いの、上・中・下三部作。評者は絶対ハマるタイプなので、文句なしの星5とした。

    ウェールズの平民で孤児だった修道士が、己の知恵と、仲間と、あらゆる伝手によって大聖堂建立するまでのお話。
    そこに、登場人物それぞれの謎や諸事情が絡んでくる。これがしかも、全てきれいに解きほぐされ、決着がつく。
    大部だが『必要でないエピソード』がほとんどないのはそのため。

    イングランドのヘンリー1世の嫡男、ウィリアムの死に始まり、スティーブン王 VS 女帝モードの内乱、ヘンリー2世になってからの王権 VS 教会の対立など、歴史背景への知識はある程度あったほうがよい。
    無くとも問題ない程度に、作中の人物が話題にする。重大事は『この時代だからこそ』の王権の不安定さや、諸侯の思惑によってどちらにも転び得るという、スリリングな展開をみせる。

    どちらかというとデウス・エクス・マキナのように「困りごとに片がつく」展開だが、そこを『枝や葉の部分が、大きな物語の進むごとに翻弄されたり、要所要所で解決を見る』形に収めたのがケン・フォレットの力量である。
    構想と調査に時間をかけただけあって、ただの中世譚ではなく、当時の建築現場に赴き、日々の進捗を目にしているような気分になる作品である。

  • 今から千年前の物語。舞台は英国。(キングズブリッジは架空の街の名だという)
    タイトルでもある大聖堂を創る夢を持つ主人公と、彼を織り成す登場人物は、どこかでリンクしており、それぞれの欲望に支配されている。
    600頁にも及ぶ文庫本(上巻)はまさに英国の空のような鈍色のヒューマンドラマの序章であり、欲望と復讐のイントロダクションとして費やされる。
    爽快さはないものの、次の展開を期待させる作者の手法は流石のひと言に尽きる。
    待ち遠しくもあり、先を読むのも躊躇う気持ちもありつつ、また600頁への世界へ没入する。
    (文庫本 中巻へ)

  • 面白かった!大衆娯楽小説!

  • どきどきしながら、読み終えた。
    大聖堂ができるまでの壮大な物語
    フィリップ修道士、石工トム、建築士ジャック
    お姫様から、物乞いになるアリエナ
    謎の魔女、エリン
    なんと言っても、敵役の容赦ない悪事が、
    物語に緊張感をもたらす。
    敵役の憎たらしさ、悪辣さが、物語を面白くしている。
    ウィリアムの悪役ぶりは、常軌を逸している。
    お姫様をいたぶる場面、なんの罪ない町を焼き討ちなど

  • 1

  • 映像がすばらしいので、・・・たぶん本より、TVのほうがおもしろいのでは。 

    ◆ 再放送  2012年1月22日(日)深夜〜【6夜連続一挙再放送】
    ダークエイジ・ロマン 大聖堂(再)

    ◆ 再放送2011年8月8日(月)〜11日(木)午後10時00分〜 ※2話ずつ 再放送
     ダークエイジ・ロマン 大聖堂  BSプレミアム(全8回)

    ★TVで注目は、ジャック役の 「エディ・レッドメイン Eddie Redmayne」です。

        〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜 ☆ 〜 〜 〜 〜

    現在(2011年3月) TV NHK BSHiで放映中。
    ちょっと興味があって 本を読むことにしました。

    ダークエイジ・ロマン 大聖堂 (全8回)
    BShi 2月5日(土) 午後10:00〜10:55 毎週土曜日 午後10:00〜10:55
    イギリスの人気作家ケン・フォレットが発表し、これまでに全世界で2000万部売れたという大ベストセラー小説『大聖堂』。
    日本でも数多くの熱狂的ファンを生んでいるこの歴史大河小説がついに、壮大なスケールで完全映像化された。
    BSハイビジョンではこのドラマを『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』と題して全8回、2月から3月にかけて放送する。
    息をのむほど美しい映像、そして手に汗にぎるスピーディな展開はテレビドラマの枠を超えた圧倒的な迫力をもち、見るものの心をとらえて決して離さない。
    製作総指揮を担うのは 大作映画『エイリアン』や『グラディエーター』で知られる名監督リドリー・スコット。
    原作小説の大きな世界観を忠実に映像化できたのも、ヒットメーカーであるスコットだからこそといえる。
    出演者にはドナルド・サザーランドなど豪華な俳優陣を配した、まさに映画のような一大スペクタクル巨編をお茶の間にお届けする。

    2011/1/10 予約 3/15 借りる 3/19 読み始める。 3/31 第1章まで読んだ。

    内容 :
    物語の舞台は12世紀のイングランド。
    数十年に渡る大聖堂建築という果てしなき夢のゆくえを縦軸に、
    政治権力をめぐる権謀術数、熱く複雑にからまる男女のロマンス、
    そして雄大な合戦シーンに彩られた冒険活劇が描かれる。

    著者 : ケン・フォレット
    イギリスの人気作家 1949年ウェールズ生まれ。
    新聞記者、出版社勤務を経て、「針の眼」でデビュー。
    同作はエドガー賞を受賞し、映画化された。

全124件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、同書はアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞した。1989年に発表した『大聖堂』は全世界で2000万部以上を売り上げ、18年後に刊行された続編『大聖堂―果てしなき世界』も大きな話題を呼んだ。壮大なスケールで激動の20世紀を描いた本書「百年三部作」は、フォレット畢生の大作として世界的ベストセラーとなった。

「2016年 『永遠の始まり Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ケン・フォレットの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アゴタ クリスト...
伊坂 幸太郎
遠藤 周作
ウンベルト エー...
カズオ イシグロ
有効な右矢印 無効な右矢印

大聖堂 (上) (ソフトバンク文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×