大聖堂 (上) (ソフトバンク文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797332568

作品紹介・あらすじ

いつかこの手で大聖堂を建てたい-果てしない夢を抱き、放浪を続ける建築職人のトム。やがて彼は、キングズブリッジ修道院分院長のフィリップと出会う。かつて隆盛を誇ったその大聖堂は、大掛かりな修復を必要としていた。折りしも、国王が逝去し、内乱の危機が!十二世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々が華麗に織りなす波瀾万丈、壮大な物語。

感想・レビュー・書評

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  • カナダ人の先生に薦められて読みました。3冊で1500ページくらいあり、正直読み終えるのに半年かかるかもしれないと思いましたが一カ月で読めました。
    こんなにページ数が多いのは描写が細かすぎるんだ!
    と半ギレ状態でしたが読み終える頃には気になる事もなく。→感想・中巻に続く

    • えみほさん
      さてさてさん、いつも書評を参考にしております。コメント嬉しいです。ありがとうございます。
      ケルンの大聖堂はきっと大きく美しいのでしょうね。
      ...
      さてさてさん、いつも書評を参考にしております。コメント嬉しいです。ありがとうございます。
      ケルンの大聖堂はきっと大きく美しいのでしょうね。
      この小説でも触れられていますが、遠い昔は国によって作り方や景観が違っていたのかもしれません。
      旅行した時にもっと見ておけば良かったです。
      2023/05/29
    • えみほさん
      描写の細かさは最初の方は、森の雰囲気だとか登場人物だとか、森の中で聞こえてくる音だとか、、、
      細かすぎて読むのが大変でした。
      読み終わってか...
      描写の細かさは最初の方は、森の雰囲気だとか登場人物だとか、森の中で聞こえてくる音だとか、、、
      細かすぎて読むのが大変でした。
      読み終わってからはそれらは必要な描写だったと思います。
      やはりステンドグラスの描写や聖堂の柱や壁の描写なども細かいです。目の前に大聖堂のイメージが浮かんできました。
      2023/05/29
    • さてさてさん
      えみほさん、描写の細かさはという部分は森の雰囲気、音なのですね。なるほど。この作品イングランドが舞台ですよね。国によってどういった部分を重視...
      えみほさん、描写の細かさはという部分は森の雰囲気、音なのですね。なるほど。この作品イングランドが舞台ですよね。国によってどういった部分を重視するか、そういったこともあるのでしょうか?日本だと季節感のようなもの?
      いずれにしても1,500ページの物量は読んだ後の充実感が違うような気もします。私も今年の最初の頃にレビューした西加奈子さん「サラバ」がトータル1,000ページの物量で読み終えた時には読んだ感いっぱいになりました。
      いずれにしても読者はいろんな世界を作者の目を通して見る楽しみがありますね。自分に見えているものとは違うものが見えてきたり。
      これからもどうぞよろしくお願いいたします。
      2023/05/29
  • 単純に大聖堂を建てるトムと、大聖堂で過ごすフィリップの話なのかと思ったら、結構重いし、色々と感情が揺さぶられた。
    中へつづく

  • ★評価は読了後に。
    長いな、、、面白くない訳ではないけれども、若干辛い感も無くは無く。長いってあんまり良い要素と思えないんですよね、、、本も、映画も、テレビドラマも、当方にとっては。
    この本を手に取った時、思い出したのは、児玉清。もう鬼籍のお方ですが、こちらも今は無き「週刊ブックレビュー」で本書を熱く語っていた記憶あり。その熱量に引っ張られて中巻に向かいます。
    しかし「週刊ブックレビュー」、またやってくんないかな。最近、某新聞の書評欄、読むに堪えんのです、、、面白そうな本、紹介してくれないし。すいません、本書と全く関係ない言でした。

  • 12世紀のイングランドが舞台。
    大聖堂の建築を夢みる職人トムは、雇われ仕事を追われ、家族を連れて流浪の身。一家は糧を失い、身重だった妻を失い、やがて、トムは森に棲む美貌の未亡人親子と出会う。

    その頃、キングスブレッジ修道院長に就任したフィリップは、修道院の経済改革に着手するが、大聖堂が火災によって消失する。

    大建築を仕上げたい芸術家肌の職人と、崇高な理想に燃える改革者の宗教家。二人の夢に、時のイングランド国王の後継ぎ問題が絡む。

    登場人物のすべてが善人ではなく、癖のある者たちばかりだが、彼らの信念が玉突き事故のように物語を突き動かしていく。歴史ってあんがい、こんなふうに行き当たりばったりで紡がれたのかもな、と。

    眠るのが惜しくて夢中で読んだ小説は久しぶりだった。

  • 全三巻1000ページを超える大作ですが、ワクワクが止まらない。
    歴史小説の醍醐味は全部入ってます。
    とにかく、悪役ウィリアム・ハムレイがまぢサノバビッチで、やることなすこと本当に最低なので、自身にふさわしい凄惨な最期をいつ迎えるのかが楽しみにすらなってきます。
    そして、迎えるクライマックス。歴史小説はこれだから止められない。

  • 大聖堂の建築を中心にして繰り広げられる人間の愛や憎しみ、欲望、復讐などを描いた作品。登場する人物がそれぞれ完全でないところに本来の人間らしさ、人間くささを感じる。必ずしも正義が勝つわけではなく、時には悪に圧倒され辛い逆境に耐えながらも少しづつ成長していく登場人物に次第に引き込まれていってしまう。人間の憎愛を中心に話が展開しながらも作者の大聖堂に対する入念な研究による深い知識がよりこの物語を面白くしていると思う。

  • 建築職人のトムの夢は大聖堂を建てること。しかし仕事は無く放浪しその日の食べ物にも困る有様。妻との別れ、再婚、修道院での仕事と別れ。話は壮大で長いんだけど、それは舞台背景、登場人物の考え方と行動が丁寧に描かれているから。物語の中に入り込んでしまってアリエナ(シャーリング伯の娘)のことは辛かった。彼女が中巻で幸せになってくれるといいけど……。ジャック(エリンの息子)はどうなるかな? 早く読みたい。

  • 4/1287
    内容(「BOOK」データベースより)
    『いつかこの手で大聖堂を建てたい―果てしない夢を抱き、放浪を続ける建築職人のトム。やがて彼は、キングズブリッジ修道院分院長のフィリップと出会う。かつて隆盛を誇ったその大聖堂は、大掛かりな修復を必要としていた。折りしも、国王が逝去し、内乱の危機が!十二世紀のイングランドを舞台に、幾多の人々が華麗に織りなす波瀾万丈、壮大な物語。』

    原書名:『The Pillars of the Earth』 (Kingsbridge #1)
    著者:ケン・フォレット (Ken Follett)
    訳者:矢野 浩三郎
    出版社 ‏: ‎ソフトバンク クリエイティブ
    文庫 ‏: ‎600ページ(上巻)  上中下巻

  • 舞台は12世紀のイギリス。単に聖堂を建てるだけの本と思いきや、これが面白い。とにかく先の展開が知りたくて読ませる本です。大聖堂を造ることに魅せられた主人公のトム。修道院の健全な運営に燃えるフィリップ。そして領主的な生まれのボンボンで傲慢なウィリアム。この三人を中心に展開されるストーリー。長い話なのでいろいろありますが、いろんな嫌な奴が出てきます。トムが主人公と思いきや、この人は、赤ん坊は置いていくは、女はあっさり乗り換える。ウィリアムに至ってはもう最低。トムの息子も嫌なやつやし、だからこそ物語が面白くて読んでしまいました。大聖堂は再建できるのか、次巻以降も楽しみです。

  • 読了。下巻にまとめ。

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著者プロフィール

Ken Follett
ケン・フォレット
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞。1989年に発表された『大聖堂』は全世界で2000万部を超える大ベストセラーに。その後、続編『大聖堂-果てしなき世界』、「百年三部作」の『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』を執筆、さらにはキングズブリッジ・シリーズの『火の柱』および本書を書き継いでいる。最新刊は『ネヴァー』。


〈扶桑社ミステリーのケン・フォレット作品〉
火の柱(上・中・下)
ネヴァー(上・中・下)

「2022年 『大聖堂 夜と朝と(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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