「お約束」考現学 (ソフトバンク文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797333244

感想・レビュー・書評

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  • 出張時携帯本で2年かけて読破。
    『憲法や条例で決まっているわけではないが、いつしか暗黙の了解でそうなっている・・・という一種の風習が、世間にはいろいろと存在している。たとえばエスカレーターや動く歩道に乗るとき、関東ではいつの頃からか"右が追い越し車線"という風に認識されているようだし、係員のいないエレベーターでは、最初に乗った者が「何階ですか?」とエレ゛ーター嬢の役回りをするなんてしきたりが定着している。』
    という目のつけどころがいかにも泉麻人。人は会話に困ったとき、交通の話をしたがる。スポーツ中継の常套句(真っ向勝負とか白星街道)など、ある種のあるあるモノですね。
    出張の時だけ読むのだけど前のほうは忘れてしまう。
    といって年のせいでもないか。最後が何だったか覚えていない。カラオケの罠でした。トイレにたって軽く道に迷って、自分の部屋を見つけたときは、吹雪の山で、灯のついた宿を探しあてたようなものだというのもアルアル。
    そういえば昔のテレビ番組、曲のタイトルには「若い」とついたものが多いというのもそうだなと思う。『テレビ自体もまだ若かったし、「若さ」とか「ヤング」という言葉にテレがない、伸びゆく黄銅製超時代の光景が偲ばれる。』という指摘も面白い。
    「テレビ探偵団」またやってほしいな。

  • 内容的には如何にも泉氏らしい内容で軽いが、杉並とか四谷とか身近な街のことも書かれれている。

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著者プロフィール

1956年、東京生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、東京ニュース通信社に入社。テレビ雑誌の編集者を経てフリーに。東京、昭和、サブカルチャー、街歩き、バス旅などをテーマに数々のエッセイ、コラムを発表している。著書は『大東京23区散歩』『東京23区外さんぽ』『大東京 のらりくらりバス遊覧』『冗談音楽の怪人・三木鶏郎〜ラジオとCMソングの戦後史』など多数。

「2019年 『1964 前の東京オリンピックのころを回想してみた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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