ラビリンス 下

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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797334418

感想・レビュー・書評

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  • ラビリンス 下

  • 読了

  • イギリスでミリオンセラー、世界的にもベストセラーとなったという Ms.Kate Mosseの「 Labyrinth 」、ソフトバンク クリエイディブ社から森嶋マリさんの邦訳で題名はそのまま「ラビリンス」の上下2巻(→ http://booklog.jp/asin/4797334401 )。今年の読書始めはこの聖杯伝説をモチーフにした伝奇ミステリーとなりました。

    13世紀フランスの十字軍にまつわる史実に聖杯伝説に対する作者の空想込みの解釈を織り込んで、輪廻転生という力技によって現代と結び付けたストーリー作り。なんだか僕の好きな高橋克彦さんの「竜」関連伝奇物語に似ています。したがって僕にはストライク。たまには洋物でもと思い偶然手に取った本ですが、当たりでした。

    インディ・ジョーンズのような派手な活劇はほとんどありません。中世の戦闘シーンは叙述されていますが、全体を通して静かなミステリーです。ただ、工学関係書や叙事的サスペンス・ミステリー本ばかりの僕には、上巻はいささか叙景に過ぎ、フランス南部の観光ガイドもうるさいし登場人物紹介もうっとうしく感じられました。したがって肝心の物語が遅々として進まないように思えましたが、下巻ではすっかり力技で押し切られてしまいました。原稿の枚数制限でもあったのかと思わせるくらいです。いや、別に非難しているのではありません、面白かったですよ。さすがベストセラー(訳者あとがきを読むまで知りませんでしたが…)。

    中世と現代との行ったり来たりがパラレルから徐々にシンクロしてゆく進行する物語構成も内容にふさわしいですが、特筆すべきは邦訳文の自然さでしょう。最初から日本語で書かれたかのように、全く違和感がありません。ただし作中には「物語は使われていることばでまったくちがうものになる」なぁんていうセリフがあったりするのだけれど…。

    こういう史実から空想を膨らませた物語は大好きです。逆に言えばイマジネーションの根っこに作者の取材したリアルが見える知的な部分が良いのかもしれません。僕が高橋克彦さんや高嶋哲夫さんの小説を好むのはそういうわけでしょう。同じ匂いがこの作品にはありました。

    結論。楽しめました。


    自ブログ「袖ケ浦在住非破壊検査屋」記事から転載→ http://niwatadumi.at.webry.info/201201/article_2.html

  • 訳者あとがきにあるように、『ラビリンス』は事実と伝説、フィクションを織り混ぜた作品であり、面白かった。

    聖杯についての物語の一個。

    過去と現在が入り交じって、ミステリーが進んでいくのは、とっても楽しかったが、聖杯により800年生きることが出来るようになった人物の登場といったファンタジーが最後に出てきて、ちょっと残念だった。

    ただ、事実にそった十字軍の描写や風景についての描写はすごかった。


    トゥールーズなどには行ってみたいと思った。

  • 途中でネタがわかってきてしまいました。でも、まあこの人は、この人、あの人は、あの人、と想像して読むことで、楽しめました。が、最後の方は、ちょっと理屈に無理がある感じもします

  • 006年9月発行の本。
    現代と中世フランスの女性二人の視点で、交互に描かれます。
    そうそう、こういうのがあった、まだ読んでなかった~と気づいて、嬉々として読みました。

    現代の女性・アリス。
    フランスへ遺産を受け取りに来て、友人が参加している発掘にボランティアとして加わったのですが…
    アリスは何者かに狙われ、友人も行方不明に…?!

    一方、中世の十字軍の時代を生きた女性・アレース。
    この頃はまだ、フランスの南部と北部は、別の国のように違っていたのですね。
    キリスト教の少数派を寛容に待遇していた南仏は、異端を擁護していると糾弾されるのです。
    まだ十字軍という言葉もなかった頃、ただ軍隊といわれていた組織が迫り、事態が急激に緊迫化していきます。
    キリスト教徒どうしが戦闘になったのは、この時だけなんだそうです。

    聖杯のもたらす奇跡を追い求める一派に追われながら、謎を解こうとするヒロイン。
    現代の事件と過去の出来事が交錯するのが上手く書けていて、盛り上がります。
    歴史物としては異色な設定、ファンタジー的とも言えます。硬すぎない所がいいのかな。
    こういうタイプは好きですね~。

  • 800年の時を隔てた2人の女性、13世紀の十字軍異端審問に立ち向かうアレースとアレースが守ろうとしたカタリ派の聖杯伝説の謎を事件に巻き込まれながらも追い求めていくアリス。物語は現代に生きるアリスが発掘作業中偶然2人の遺骸を見つけたことから始まる。アレースとアリスの物語が同時進行していく、勇敢な女性を描いた引き込まれる作品でした。知らずに選んだ本でしたが世界的ベストセラーだったみたいです。

  • 13世紀と現代を結ぶ聖杯伝説を盛り込んだストーリー。
    上巻と下巻を読むのに時間が空いてしまったので、少しトーンダウンした読書になってしまったが、まあまあ楽しめました。
    何でも超常現象的に都合よく物語が進行しちゃうとことか、あからさまに輪廻転生している登場人物たちには、もう少しひねりがあっても良かったですけどね。

  • 絡み合う過去と現在に、歴史、宗教、聖杯伝説、輪廻転生、不死の要素を加えた物語。これだけの要素を詰め込んだにも関わらず、非常に個人的な物語として展開するので、正直なところ、単なる主人公の妄想なのでは? と突っ込みたくなるお粗末さ。 (2007.5.1 読了/図書館)

  • 積読本

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